EPISODE,46:元旦のお楽しみ
12月31日──
「にしても、今年ももう終わりかぁ」
「だよね。本当に早いよね、一年って」
そんな会話を交わした時間帯は、夜の11時。
軽い夕食を済ませた俺達二人は、「年明けカウントダウン」をするために夜ふかしをしていた。
まぁ、そんな時に欠かせないと言うか、欲しくなるものがある。
俺は今、それを作っている。
「ほい、出来たよー」
「うわぁ、美味しそう。年越しそばだ」
「久しぶりにそば作ったけど、やっぱ作りがいあるよなぁ」
そう、年越しそばである。
なにげに「年越しカウントダウン」には年越しそばが欲しくなるのは俺達だけではないだろう。
「にしてもすごいね!かき揚げまで手作りなんでしょ?」
「うん・・・、ほんとに大変だったんだぞ」
「なんかすごい体力削られた感じだけど・・・、なにかあったの?」
「あぁ、そんな大したことじゃないんだけどさ。なにげに作るの難しいんだよね、かき揚げって」
「え?そうなの?」
「うん。揚げる時に具材がまとまらずに崩れることあるからうまくいかない時あるんだよね」
「そういえば、すごい苦戦してたよね」
「え?見てたの?」
「うん。え?気づかなかったの?」
「ごめん、結構夢中になってたから」
「まぁ、かなり頑張ってたよね。あ、そうそう」
「ん?」
「えらいえらい」
そう言って彼女は俺の頭をなでた。
あったかいよな、ほんとに。
「頑張ったかいがあるよ。ほんとに」
「ふふっ。よかった」
「とりあえず伸びないうちに食べよっか」
「そうだね、じゃあ──」
「「いただきまーす!!」」
そうして二人は、そばを食べた。
自分で言うのも何だが、ほんとによく出来てるな。
よかったよかった。
食べ終わって数分後。
「あ、あと1分だ」
「おー、もうそんな時間か」
最近は時間の流れにしみじみすることが多くなったなぁ、俺。
「「3!2!1!」」
「「あけましておめでとう!!」」
こうして二人は無事に年を迎えることができた。
1月1日──
「・・・よし、作るか」
彩音を起こさないように布団から出た俺は、真っ直ぐキッチンへと向かった。
「今年も雑煮の季節かぁ、早いよほんとに」
元日の朝ご飯は、誰だって雑煮を食べるだろう、俺もその一人だ。(彩音もだし)
それにしても、雑煮って簡単に作れるよなぁ。
でも、関東風とか関西風とかいろんな地方のアレンジがあるから奥深く感じる。
「んんっ・・・、あれ?はやとぉ?」
「あぁ、おはよ。今朝ご飯作ってるから。もうちょい待ってね」
「おはよじゃ・・・」
「え?」
「『おはよう』じゃないでしょぉ・・・
、『あけましておめでとう』でしょぉ?」
「うん、わかってるんだけどちゃんと起きてから言おうな」
「はぁい・・・。ていうか起こすの手伝ってぇ」
「わかった」
寝起きで起きれない彩音を起こしたあと、着替えてくるよう促した。
まぁ、朝からくまさんパジャマでもいいんだけどね。可愛いし。
「えっと、とりあえず」
「うん」
「「あけましておめでとうございます!!」」
「・・・なぁ、なんで俺らこんなにハモるんだろうな?」
「なんでたろうね。まぁ、面白いからいいけど」
「まぁ、とりあえず朝ご飯食べよっか」
「そうだね」
二人は雑煮を食べながら少し考えていたことがあった。
「そういえば、初詣いく?」
「行くか、学校の連中も来るんだろ?」「うん。じゃあ、隼斗もいこっか」
「だな」
乗り気じゃねぇけど、行ってしまえば終わりだもんな。
EPISODE46です。
そしてあけましておめでとうございます!
今年もこの小説をよろしくお願いいたします!
新年から大分ヘトヘトになってきましたが、今年もよろしくお願いいたします!
では、またEPISODE47でお会いしましょう。




