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EPISODE,39:人間関係の作り方

会合が始まって十数分後、本格的に話し合いをすれば何かしらの案が浮かぶ・・・。


「もう無理矢理押し倒して──」

「いやなんか、振り出しに戻ってない?」


・・・と思っていた時期が俺にもありました。

美空ちゃんと彩音と共に、どうすれば美空ちゃんと涼太と付き合わせるかを考えているのだが、恋愛関係の築き方なんて考えたことなかったからなぁ。

そもそも恋愛経験もないメンバーでの話し合いだから無理もないか・・・。


「そういえば気になったんだけどさ」


彩音が思い出したかのように口を開いた。

なんだ?何か案が浮かんだか?


「なんで美空ちゃんは、涼太のこと好きになったの?」


って、そっちかよ!

と、ツッコミかけたがなんとかこらえた。

そういや聞いたことなかったな、というかよほどのことがない限り告った直後にキスなんてしないはずだ。

だから相当なきっかけのはすだ。

そうでもしないとこんなことにはならん。


「そういえば、まだ先輩方には話してませんでしたね」

「そうだな、てかできれば話してもらえる?急に気になってきた」

「私も」

「わかりました、いいですよ」


そうしてお互いに緊張が走った。

そこまでするようなきっかけを、本人の口から説明されることに。

何かしらの期待があったからだ。


「きっかけなんですが──」

「う、うん」

「あれは、私が入学して一ヶ月たった頃・・・」


一ヶ月たった頃に、一体何が。


「私は・・・、あの人に自分の落としたハンカチを拾ってもらいまして──」

「うん、それで?」

「それでそれで?」

「───え?終わりですけど」

「「・・・え!?」」


は?えっ、なんて??


「そ、それだけ?」

「それだけですが?」

「お、終わりなの?」

「終わりですけど?」

「あ、そう・・・」

「わ、わかったぁ・・・」


以外にもあっさりとしすぎた理由のせいで、落胆と同時に混乱した。

ハンカチ拾ってもらっただけで、普通そうなるか?

・・・ん?あれ、もしかして。


「なぁ、もしかしてだけどさ」

「はい、なんでしょう?」

「もしかしてさ、美空ちゃんって小中学校、女子校だったりする?」

「えぇ、女子校出身です」

「あー、なるほどなぁ・・・」


今の証言で納得したことがある。

だが、あくまでも仮説だから念の為聞くとしよう。


「あのさ、もしかしてだけど本気で恋愛したいから男女共学のうちの高校選んだ?」

「え?はい」

「自分の家から近かったから、ここ選んだ?」

「はい、そうです」

「初めて見た自分と同年代に近い涼太を見て一目惚れした?」

「え!?その通りですよ!なんでわかったんですか!?」

「やっぱりかよ!」


仮説が全部合ってしまった。

そりゃ初めて見た同年代に近い男子が涼太イケメンだったら、惚れるわな。


「うん、おけ。ちょっと彩音来て」

「え?なんで?」

「いいから」

「あ、うん。ちょっとゆっくりしててね」

「あ、はい・・・」


急いで彩音を別室に連れて行った。


「急にどうしたの?」

「彩音、ちょっと話すことあるわ」


そしてさっき考えた仮説が合っていたことを彩音に話した。


「えっと、大体話はわかったけど、何が言いたいの?」

「だから──────」

「・・・・・・え?マジ?」

「うん。多分だけど、ほとんど確証に近い」

「あー、うん。わかった・・・」


彩音に説明したあと、俺らは「もう時間も遅いし、 また今度おいでよ。一緒に考えよ?」と愉し、本人も快く了承して帰っていった。

とりあえず、このことは秘密にしておこう。

EPISODE39です。

隼斗は一体何に気づいたんでしょうね?

さて、今週は「テスタメント」の「オーバー・ザ・ウォール」について解説します。

テスタメントのファーストアルバムの一曲目で、畳み掛けるギターサウンドが良くできています。

よかったら一度聴いてみてください。


ではまた、EPISODE40でお会いしましょう。

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