EPISODE,32:研修中・・・一方そのころ
「うーん・・・」
手渡されたクリップボードに挟まれた用紙を見ながら、俺はうなっていた。
バイト長の先輩から「仲がよさそう」という理由で、急遽俺が彼女の研修をすることになってしまった・・・。
しかも彩音の登場で驚いたせいなのか、鼻血を出してぶっ倒れて仮眠ベッドで休んでいるし、先輩はその看病で手は離せないし、店長と副店長は在庫のほうでトラブルが起きてその処理に明け暮れているので、消去法で
俺がやらないといけない状況になっている。
というか、仮に涼太に変わったとて、彼女がものすごく嫌がる様子が目に見える。
学校じゃあ、あいつ目の敵にされてるからなあ・・・。
「あの、どうかしたの?」
「え?」
「なんか、ものすごく悩んでたけど」
「あぁ、研修の順番どうしようか悩んでてさ」
「順番?」
「いやぁ・・・。やること多くて何からやればいいかねぇ・・・」
そう言って俺は、クリップボードのリストを見せた。
・レジ打ち
・棚整理(飲み物棚)
・棚整理(書籍棚)
・棚整理(食品棚)
・調理サポート
エトセトラ、エトセトラ・・・
「多いね・・・」
「多いよなぁ・・・」
「これ確かに順番迷うね」
「だよなぁ。まぁ、とりあえずレジ打ちから始めるか」
「う、うん」
とりあえず、やること全部おわらせないと後々大変だろうから早速取り掛かった。
とりあえずレジ打ちから始めてそれから・・・・・・・・・
「み・・・、水無瀬先輩・・・・・・」
「ん?隼斗くん、どうかしたの?」
「ち・・・、ちょっといいっすか?」
「え?どうかしたの?」
「いや・・・。研修なんですけど・・・・・・終わりました・・・」
「えっ?待って待って、まだ2時間しかたってないけど?」
「こ・・・、これ・・・」
「・・・・・・ウソでしょ?」
「
全項目の研修が終わり、その評定はというと・・・
「全項目満点ってどゆこと?」
「いや・・・、彼女。何もかもが完璧っす・・・」
「・・・よし、わかった。念のため私のほうでもう1回やっておくね」
「あ、はい。お願いします」
涼太の看病と後退して、今度は水無瀬先輩がやることになった。
30分後
「隼斗くん?」
「・・・はい・・・」
「この子・・・、有能すぎない?」
「えぇ、だからそういってるじゃないですか」
「あのー・・・、2人共どうかしました?」
「彩音・・・」
「あのね・・・。あなたにとってとっても大事な話があるの」
「え?」
「「今日から正式に採用です。あなたは」」
「あ、ほんとですか?やった、ありがとうございます。じゃあ、今日から頑張ります」
研修が2時間半で終わった彩音は、ぶっ倒れた涼太の代わりに大活躍したのであった。
二人がバイトで頑張っている最中、同時刻。
「へへっ、この部屋が偶然開いててラッキーだぜ。さて、さっさと金目のものをいただくとするか・・・」
二人の部屋に空き巣が入っていることを、この時の二人は知らなかった。
そそくさと出ようとしたとき、部屋の前に仁王立ちしている人の影が目に入った。
「ちっ・・・、見られたか。おい、死にたくなけりゃおとなしく・・・」
サッ・・・、ブォン!!
「・・・えっ?」
EPISODE32です。
最後の方どういう終わらし方してるんだと思った方々もいるとは思いますが、何があったんでしょうね?
今週は、デスメタルをよく聞いていましたね。
最近では、「モービット・エンジェル」をよく聞いていたりします。
お気に入りは「イモータル・ライツ」で、ファーストアルバムのナンバーです。
曲の展開が個人的に好みですので、良かったら1度聴いてみてください。
ではまた、EPISODE33でお会いしましょう。




