EPISODE,31:いつだって初めてはビビるもんだ
彩音から膝枕された次の日のことだった。
その日は土曜日でバイトも学校もない、1週間のうちの唯一の休日だ。(日曜バイトあるしね)
そんな時、身支度を整えていた彩音と目があった。
「あ、隼斗。ちょっと出かけてくるね」
「おう、わかった・・・。ってか買い物?」
「ううん。友達の家に遊びに行くだけ・・・。あ、そうそう。お昼ごはん向こうで食べるから」
「あぁ、わかった。いってら〜」
「いってきま〜す」
このときの時刻は朝の9時という、まぁまぁ早い時間に彼女は出かけていった。
「2日もあった休みが終わってしまったぁ・・・」
「今週の土日が終わったからってそんなに萎えるか?普通」
月曜の放課後、俺と涼太は、バイト先のコンビニである通称『2×12』のレジにいた。
「日曜休みだとしてもさ、俺たちほぼ丸一日バイト入ってるんだぞ?だったら実質休み一日しかねぇじゃねぇか!あいたっ!?」
「はいはい、バイト中に文句言わない」
「あ、どうもっす。先輩」
涼太の後ろから現れたのは、バイト長の女子大生、水無瀬琴羽だった。
その右手には、クリップボードを持っている。
恐らくだが、これでさっき涼太の頭を叩いたのだろう。
「ところで、そのクリップボードに挟んでる紙なんです?」
「あぁ、これ?履歴書だよ。今日から新しく入ってくる人のね。今日からその人の研修」
「へー、珍しいっすね。人手増えるなんて」
「結構ありがたいよ〜、ほんとにね。あ、そうそう。紹介するね、この人が今日から研修の人」
「「・・・・・・ふああぁっ!?」」
二人して驚くのも無理もない。
だって・・・、その研修の人って・・・。
「えっと・・・、今日から研修よろしくお願いします・・・」
「なんでここにこく──」
「なんでここに女神様があぁぁぁっ!?」
「あ」
「あっ・・・」
「あらー・・・」
女神様と叫んだ涼太はぶっ倒れてしまった。
しかも顔を真っ赤にして、鼻血を出している。
とりあえず、ドン引きしている彩音は置いといて、先輩と休憩室にある仮眠ベットへと運んだ。
その後、少しの間先輩が看病している間、彩音とレジにいることにした。
「ていうか、なんでここに?」
「あぁね・・・、おとといここの面接に行ったら即採用されて・・・」
「おとといって、友達の家に行くって・・・。あー・・・、なるほど」
「察してくれる?」
「おう、もちろん」
「ありがと。あ、あの・・・、迷惑だった?」
「いや、迷惑じゃないよ、むしろ助かる。人手が増えるのはこっちとしてもありがたいからね」
「・・・そういうことじゃないんだよなぁ・・・・・・」
「え?」
「あ、ううん!なんでもない!」
「あ、あぁ、分かった」
「・・・・・・ねぇ、二人共?ちょっといい?」
「はい、何でしょう?」
看病をしていた先輩が戻ってきた。
何やら疑問があるっぽいな。
「その・・・、二人って付き合ってるの?」
「「そんなわけ無いでしょ?」」
「へぇ~、仲いいねぇ〜」
そう言って先輩は、ニヤニヤしながらクリップボードを俺に渡した。
「研修だけど、隼斗くんに任せるね」
「えっ!?なんでですか!?」
「えー、いいじゃない。仲良い二人なら大丈夫大丈夫。じゃあ、後は若い二人におまかせしますか」
「ちょっと!?」
「困ったら私に聞いてね〜」
そう言ってウキウキしながら看病へと戻った。
「えっと、よろしくね・・・。その・・・先輩」
「うーん、なんかむずがゆいなぁ・・・」
というわけで、すべてを丸投げされた俺は、彩音の研修をする羽目になった。
余談だが、涼太はというと、隼斗が研修する起きいた瞬間、再び鼻血を出し、顔が青ざめて軽く貧血になったと後から聞いた。
先輩曰く、その時の顔が『\(^o^)/』みたいな顔をしていて、笑うのをこらえながら看病を続けていたと言う。
というか、そんな顔をしてたなら逆に見て見たかったと名残惜しむ俺であった。
EPISODE31でございます。
前回を読んだ方はわかると思いますが、彩音さんがバイトを始めましたね。次回は研修のストーリーになりますが、隼斗くん大丈夫だといいですね。
ところで自分の話で恐縮ですが、昔からヘビメタやロックが好きで、今週の作業中も聞きながら書いていました。
海外のバンドをよく聞くのですが、最近では「ハロウィン(綴りはHellonween)」の「Better than raw」っていうアルバムをよく聞くんですけど、このアルバムタイトルを訳すと「生よりも良い」って意味なるんですよね。
しかもこれ知ったのが今日で、結構衝撃受けましたね。
ぱっと見でもカッコいいタイトルだけど、訳すと「?」が生まれたのが実感できましたねw
いきなりですが、今週からたまにこんな感じにヘビメタバンドとかの話を盛り込んでいくこととかがあるので読んでいただけると嬉しいです。ちなみに言うと、「Better than row」。
個人的にはかなりの傑作に入るぐらい好きなアルバムです。興味があったらぜひ聴いてみてください。
(感想とか書いていただけると嬉しいです)
来週も、こんな感じですが頑張って行きます!
そして、これからも読んでいただけると嬉しいです!!
ではまた、EPISODE32でお会いしましょう。




