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EPISODE,18:あっさりしてるのは好きか?

彩音さん曰く、伯父さんの家は、彼女の住む「ネクラ荘」から徒歩一、ニ分で着く距離にあるという。

つまり、伯父さんの家はネクラ荘の隣にあるということ。

まあ、ネクラ荘の大家さんなんだから当たり前か、知らんけど。

そんな俺はというと、


「大丈夫かなぁー・・・」


不安を(つの)らせながら移動していた。


「そんなに不安?」

「いや・・・。いくら友達とは言え、流石に男との同居ってなるとさ、そう簡単に認めてくれるのかなぁ」

「やっぱり、そこだよねぇ。そこ気にする大人というか、なんというか。やたらそこに厳しい大人っているよね。なんでだろ?」

「多分だけど、その厳しい大人たちのことをまとめて『親御さん』って言うんだと思うよ・・・」

「ふーん。なるほどねぇ」


「なるほどねぇ」じゃなくてね、彩音さん・・・。

って、まあいいか。

そうこうしているうちに、俺達は伯父さんの家に着いた。

それにしても・・・


「き・・・緊張してきたな・・・」

「まあ、そうなっちゃうよね」

「彩音さんは緊張とかしてないの?」

「なんていうか・・・、意外とあっさりいけると思うんだよね。家の伯父さんの性格考えたら」

「そうだといいなぁ。はぁー・・・、もう不安しか無い」

「きっと大丈夫だよ。家の伯父さん優しいし」

「大丈夫だといいんだけどなぁ・・・」


不安が残ったまま、俺は伯父さんの家に入った。(ちなみに、さっき事前に彩音さんが連絡をしておいてあるので、俺が彼女と同居したいという話は知っているそうだ)



「伯父さーん。お邪魔しまーす」

「おー、きたか。彩音。あ、お前か?彩音に同居したいって言われた奴ってのは?」

「あ、はい。橋沢隼斗って言います」


彼女の伯父の名は、小窪蓮(こくぼれん)

確かに見た目というか、第一印象は、とても温かみのある人だという感じがした。


「いつも、彩音と仲良くしてくれてありがとな」

「いえいえ、こちらこそ仲良くさせてもらってます」

「お昼、いつも私達だけで食べてるもんね」

「お、そうなのか?」

「ええ、いつも一緒にお昼食べてるんです」

「良かったな、彩音」

「うん」


最初は他愛のない、いつもの二人の仲についての話をした。

この人がいい人だと思うのに、そう長い時間はかからなかった。 


「まあ、立ち話もなんだ。入れ、二人共」

「は、はい」

「うん・・・、隼斗さん、なんか固くない?」

「それだけ緊張してるってことだよ・・・」


だって、これから決まるかの話し合いをするわけだからな。

というか、心配してても、何も変わらないしね。




「彩音。お前は部屋で待ってろ」

「う、うん」


そう言われた彼女は、不安な表情を浮かべたのが俺には見えた。


「心配すんな、すぐ戻る」

「・・・うん、わかった」


彼女から、明るさが戻った。

良かった、良かった。


「さ、来い」

「はい」


こうして、話し合い・・・いや、面接が始まった。

この面接が上手くいくかはわからない。

でも、やるだけやろう。

()()()()()()()、それが俺の、今やるべきことだから。




「まあ、粗茶だが、どうぞ」

「ありがとうございます」


俺は今、「談話室」にいる。

ここは、何か住民との間でトラブルがあったときの話し合いの場になっているという。(彩音さん曰く、警察沙汰が嫌いだからここで決着をつけて、万事解決にしたいから作った、ここの住民から前科持ちの人を生み出したくないんだってさ。と言っていた)


「いいか」

「はい」


伯父さんが真剣な眼差しを俺に向ける。

いよいよだ、面接が始まる。


「君には、今からたった一つ。このたった一つだけの質問をする。この質問に対して、必ず真実を答えてくれ。出来ないなら、その時点で不合格。わかったか?」

「はい」

「よし、では聞こう・・・」


たった一つの質問。

その一つだけで全てが決まる。

一体、何を聞かれるんだ俺は?

伯父さんは、真剣な眼差しを変えないまま、聞いてきた。



「隼斗くん。君は・・・、()()()、してるかね?」



・・・・・・はい?

え?今、なんて言いました?

バイト?

あ・・・バイトしてるかってことね。

一応してるけど、言っといた方がいいのか?

でも、さっき言ってたこと要約すると「嘘をつくな」になるんだよなぁ。

・・・正直に答えよう、彩音さんのためにも。


「はい、コンビニですが、バイトはしています」

「よし、合格。いいよ、同居しても」


・・・・・・え?

今、なんて言いました?(本日二回目)

合格?

したの?俺───



「って、えーーーーー!?」



こうして、俺はあっさり彼女との同居を認められた。

実にあっさりとした合格だった。

マジかよ・・・。









EPISODE18です。

今日も読んでくれた方々や、ブックマークしてくれた方々に感謝です。

最近は、色々な小説のアイデアを考えるだけでなく、なにか新鮮味を味わうために試行錯誤を重ねていますが、その成果は、まだ出ていないようです。

そんな中での、「俺バレ」の連載作業だけは、ほんとに楽しいと思えます。来週も頑張っていきたいです!


では、EPISODE19でお会いしましょう。

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