EPISODE,16:答えてくれ、彼女は一体何をしたんだ!?
朝、特に休日の朝は誰だってゆっくり寝ていたいと思う人がほとんどだろう。
しかし、俺は今「目は覚めているが、身体を起こせない」状況に陥っている。
昨夜、彩音さんが自分の過去を話したあと、彼女自身の行ったことに対する重い罪悪感によって泣きついてしまった。
それに対し俺は、彼女の頭を撫でた。
それがお気に召したらしく、やめようとしてもやめてはいけない状況になってしまった。
・・・とまあ、そういうわけで俺は彼女が眠るまで頭を撫で続けた。
ここからが問題だ。
俺は寝ようとしたとき、ある重大なことに気づいた。
俺は、彩音さんに抱きつかれている。
しかも今、彼女はぐっすりと眠っている。
離そうにもガッチリと抱きついていたため、離せなかった。
しかも、俺は聞いてしまった。
彼女は、眠っているときモゴモゴと何か寝言で言ってるなと思い、耳を澄ませると
「幸せ・・・離したくないよぉ―・・・」
・・・と、こんな可愛い寝言を聞いてしまった俺は、離す事はできず、結局、俺は彼女を抱きしめたまま眠りについた。
ここまで話して何が言いたいかと言うと、俺は彼女を抱きしめたまま寝た。
そして朝になっても、抱きしめたまま彼女は眠っていた。
(ほんとに俺、やましいことしてないよね・・・?)
そんな俺は、朝起きても身体を動かせない。
となれば、やることは一つ。
「起こすか・・・」
現在六時半。
俺が起きたのは、朝の五時半。
つまりは一時間もこの状態だったのか、俺は。
それはさておき、それじゃ、起こすとするか。
「おーい、彩音さーん。朝だよー。起きてー」
「・・・う、ん。・・・もう・・・起きてるよぉ―・・・」
「あれ?」
あ、もう起きてましたか・・・。
「・・・じゃなくて。いつ頃起きたの?」
「・・・多分・・・同じタイミング・・・」
「同じタイミング?」
「うん。なんか・・・隼斗さん、起きた時、『え?』って言ったでしょ?」
「あのときにはもう起きてたのかよ・・・」
「だって・・・私、目覚めて昨日のこと思い出しちゃって、どうしようかって、
抱きついたまま考えちゃって・・・」
「その最中に俺が話しかけてきたと」
「うん・・・」
「遠慮なく起き上がってもいいのに」
「私が嫌なの。それは」
「あー・・・。なるほどね」
まあ、休日の朝早くに目が覚めたとしても、動きたくはないよな。
うんうん、わかるぞ、その気持ち。
「ていうか、大丈夫?起き上がれるか?」
そういって、彼女から腕をどかした。
(そういや、俺彩音さん抱いたまま寝ちゃってたな・・・。まあ、いっか)
「あのー・・・」
「うん?」
「また、頭・・・撫でて」
「っ!?」
寝起き顔 NOを言わせぬ 可愛すぎ
・・・とまあ、こんな一句ができたと同時に、俺は彼女の頭を撫でた。
「えへへ・・・ありがと」
「どういたしまして」
(あー・・・。可愛いな、ほんとに。)
朝のダル気が、一瞬で吹っ飛んだ瞬間だった。
その後、俺は彼女を起こすのを手伝った後(生まれつき、寝起きが悪いらしい)顔を洗わせている間に、簡単に朝食を作った。
もちろんと言って良いのかはわからないが、彩音さんは俺の作った朝食を絶賛していた。
食べ終わった俺達は、今後どうするのかの話し合いをすることにした。
「隼斗さんって、あの家に戻りたいの?」
「いや、正直あそこにいても意味ないと思う」
「じゃあ、住む場所探さないとだね。でも、高校生で借りれるどこなんかあるのかなぁ」
「だよね・・・。はぁ・・・今後どうしよ?」
「・・・・・・」
「って、彩音さん?」
なんか黙り込んでるなぁ、と思った途端、彼女はいきなり
「隼斗さん・・・。正直に言わせて?」
「お、おう?」
すると、彼女は決心した表情で俺に言った。
「私は、あなたをここに住まわせたい。ううん、住んで欲しい!」
「えっ・・・え?」
そのまま、彼女はその真剣な眼差しのまま。
「お願い。私と同居してください!!」
・・・え?
い、今なんて言った。
同居?
「同居してください」って言ったか?
彩音さんと?
・・・と、・・・・・・とんでもないこと言い出したよ・・・この子。
EPISODE16です。
いつも読んでくれる方、ブックマークしてくれた方々に感謝です。
そんな「俺バレ」も連載しながらも、もう6月になりました!
早くないですか?もう、来月になったらあと半年ですよ!!
と、そう思いながら6月に突入しました・・・。
一日一日を大切にするのって、結構難しいことですね、
本当に。
では、EPISODE17でお会いしましょう。




