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支配せし者  作者: 白蓮
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 「教授、支配せし者は光の子であったとされていますがどんな技術や概念を広めたのでしょうか?」

 「私は国という概念を作ったと思う。古代の人々は、今よりもっと小規模な集団で暮らしていたとされる。彼の登場以降大小様々な国家が作られた。だから私は、国だと思うんだ。」





 紀元前27年冬の日・シュトラント・ドラカラニア川河口付近・サドモア村


 夜の闇を切り裂くように強烈な光が、村の中央から四方へ広がっていく。さっきまで女のうめき声が聞こえた広場は、光が収まると100人にも満たない人々が歓声を上げた。

 「皆のもの聞けぇぇ!この子の名はサドウェル、サドウェル・サミュエラ・サドモアだ。今日は、共に祈ってくれてありがとう!」

 女の側にただ一人だけいた男が、大声で生まれてきた赤子を天に掲げて言った。

 「気にすんな大戦士ドラガラ!あんたの子だきっと良い戦士になる!」

 「光の子だ!きっと村に恩恵をもたらしてくれる!」

 「槍を作る時は言ってくれ!良い物を仕上げるぜ!」

 「サミュエラの乳の出が悪い時は言っておくれよ、うちの子にはもう要らないからあげるよ!」

 「「「「「サドウェルに大自然の恩恵があらん事を!!」」」」」

 周りに居た人々が思い思いの事を言いながらも、赤子の誕生を祝福していた。

 



 紀元前22年夏の日シュトラント・サドモア村近郊・獣の森内

 「まてぇぇ〜」

 5人の子供達が森の中をかけていた。大人達に入るなと言われていたが、子供特有の好奇心に任せて森の中で遊んでいた。

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