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異世界からの来坊者  作者: 神田氷莉
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本の話

水菜みずな頑張って。お姉ちゃんも、町の人もみんなあなたを、待っているから。任務が完了したらすぐに帰ってきてね。」

そう私が誰よりも信頼しているお姉ちゃんが言ってくれた。私はお姉ちゃんの言葉が物凄く心に宿った。

「水菜が頑張ったら、…お父さんもお母さんも思い出してくれるよ。」

お姉ちゃんは少し顔を苦しくして、そう言った。

「そうだといいな。」

私はあの時の事を思い出したくなかった。



3年前


私はその日、町の図書館で本を読んでいた。天気がずっと悪く、週に1回行く図書館も3ヶ月行けなかったから久しぶりに、その図書館に来ていた。そして私は、そこである本を手にした。それは異世界についての本だった。その本に興味を持った私は、家でじっくりと、読みたいと思い、手に取り借りていった。

そしてその夜、寝る数時間前、その本を開けて、読み始めた。最初の数十ページは、とても信じられない理屈や拗らせてる話が多くて、少しイライラきた。でも、それを挽回させてきた話があった。


昔魔法という技を使える物がいた。少ない人数だったが、みなを楽しませるために、魔法でパフォーマンスをしている物が、多かった。でも、魔法を使えるのに、人前に隠しているのもいた。そのものが何系の魔法が使えるのかも、わからなかったが、普通の魔法じゃないのは、わかっていた。そして裏で何か企んでいるのも、わかっていた。なぜわかっていたかと言うと、そのもの達は、全員日本のトップクラスの天才と呼ばれていた、5人であったからだ。トップクラスの天才を集めて、何もしないはずがない。その事を思った1人の、魔法が使える物が、その5人に聞きに行った。でもその5人の元で話を聞きに行ったきりで、帰って来なかった。でも少しおかしいのが、死体などが全くなかったのだ。普通帰って来なければ、殺人事件とかなのだが、死体が、なければ話は違う。5人の部屋ももちろん確認したらしいが、どこにも死体らしきものはなかったらしい。

それから2年の月日が経過した。世間はあの事件を覚えている人もいれば、「そんな事件あったな」と言う人もいる。少なくとも作者は、覚えていた。そんなある日、1件の電話が鳴った。電話は基本無視を、していたけど、繰り返し掛けてきた来るので、仕方なく出た。その人物は、2年前の事件に関連している、トップクラスの、天才、5人の中の1人だった。作者は、慌てて、

「どうしたんですか?」

と少し声が震えながら言った。

「あの事件を覚えていますか。」

「2年前のあの事件ですね。解決しなくて勝手に殺人事件にされた事件ですよね。」

「その事件です。覚えててくれたんですね。」

「覚えてますよ。でも何でわたしの電話番号を知っていたんですか?」

「探すのは、大変でしたよ。でもあの時取材に来ていて、あなただけ他の方と、違う考え方をしていると思って」

「それが電話を掛けて来た理由と関係があるのですか?」

電話番号を探したことも、少し言いたいが、今は理由が知りたかった。

「俺たちに、話を聞きに行くと、言っていなくなった少年が、いましたよね。」

「その真実を惜しい所まで行ったあなたに、特別に教えたいと思って掛けてきたんですよ。」

「あの真実やっぱりあなた達が関係していたんですね。」

「自分達が関係してないとでも、思いました?」

「いや思っては全くいなかった。100%関係していると思っていたぞ。」

「やっぱあなたは、人に流されずに自分の考え方を持っていて良いね。」

「それで、真実をなんなんだ?」

「自分の魔法は、次元転送ですよ。この魔法を知ればわかるかも知れませんね。」

「…次元転送?…まさか君は。」

「あーあ。勘が良いからバレちゃたか。そうだよ自分は、この世界とは全く違う異世界に彼を転送させたんだ。」

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