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探しに行きます
来年結婚することになりました。
両家に喜ばれ、彼にも恵まれました。
でも、私は愛することを知りません。
もしくは、忘れてしまいました。
どこで愛する心を失くしてしまったのか
当事者の私には到底わかりません。
ですので、この小説を書いて探しに行こうと思います。
探すと言っても本当にその心があったのかもわかりませんが。
その前に私のことを少しお話することにします。
私は昔から「黙っていれば可愛い」とよく言われ
そして、たくさんの人に恋をされ、してきました。
嫌味に聞こえると思いますが、私にとってはとても悲しいことです。
何故なら私に恋した人達は皆私の顔が好きになる人が多いからです。
そして、たくさん恋をしてきたということは、その分たくさんの別れを経験してきました。
楽しかったことも、嬉しかったこともありましたが、全て悲しみに消えていくのです。
さて、そんな私の幼少期から覚えてる限りを綴っていきたいと思います。