第5話:模様替えという名の嫌がらせ
どうも、毎度おなじみリョウです。
今日も、精一杯生きてます。ただ、誰でもいいから助けてください。
なんなの?この状況?
「おかえり〜リョウ」
「おかえり」
二人は、なぜか俺の部屋にいます。
部屋に鍵をかけても効果は無しです。どうやって入ってんの?
「なにしてんの?」
厄介ごとじゃありませんように。厄介ごとじゃありませんように。
厄介ごとじゃありませんように。
『気分的に模様替えしようと思って』
自分の部屋をやれよ。
「どんな風にしたらいいと思う?カナちゃん」
エミは、カナンのことをカナちゃんと呼んでいる。
こいつらが、一緒にいると絶対何かが起こる。
そして、俺に被害が及ぶ。早く帰ってくれ。
「ん〜。私的にはこの部屋要らないと思うんだよね」
ちょっとまて。勝手に俺の部屋を要らないとか言うなよ。
「汚いし、汚れてるし、キノコ生えてるし」
生えてねえよ。
「じゃあ、壊す?」
おい、カナン。笑顔で何いってんの?
「それだ!!」
「それだ!!じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ。何いきなり人の部屋壊そうとしてんの?」
さすがに、俺もキレるんですよ。
「だってえ〜」
だってえ〜じゃねえよ超天然毒舌女。
「しょうがないよ」
しょうがなくねえよアホ妹。
その後、俺はホームセンターに行って鍵を買ってきた。
もうこれで、入ってこれないだろう。
俺の部屋のドアに鍵が今16個ついてる。
俺は安心して眠りについた・・・・・。
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「おはよ〜リョウ」
エミがいた。
「おはよう。兄さん」
その隣にカナンもいた。
まぢで?