第35話:ギターの果てに
物語に出てきてる曲とアーティストがわかったら作者まで。
どもども、明日からのほんのひと時の安らぎに涙しそうなリョウです。
エミの毒舌に日々耐えている俺からすればゴールデンウィークは神様に近いものを感じる。
「リョウ〜、さっきから一人でなにぶつぶついってるの〜?」
俺が部屋に戻ると当然のように俺のCDを勝手に聞いてる、この毒舌なエミ。
『Huh!
Yeah, we're comin' back then with another bombtrack
Think ya know what it's all about』
しかも聞いてるの俺の1ヶ月かけて必死に探した大切なやつじゃねえかよ。
探すの大変だったんだぞ。しかもいくらしたとおもってるんだ!?
「この曲いいねえ〜」
めずらしいなエミが褒めるなんて。
こいつは天性の毒舌なのに。
(ルビを振ればなんでもそう読める小説ならではの奇跡)
『Huh!
Hey yo, so check this out
Yeah!
Know your enemy!』
「ギターの音が変わってるね〜」
〜10分後〜
あれから、エミはこの曲に聞き入ってしまってようやく戻ってきた。
「これ聞いてて分かったんだけどね〜」
エミが、この曲を聞いてる間に俺はベットのうえでイヤホンしてギターを弾いてた。
「何がわかったんだ?」
このバンドのギタリストは変わった奏法をするので有名だ。
「リョウってギター下手だね〜」
おれの自尊心は一瞬で消え去った。
これでも後輩たちがよく俺に聞きにきたりとかしてるんだけどな・・・・・。
・・・・・もっと練習しよ。
彼がこの先ギターで栄光を取るかどうかは作者ですら知らない。