第24話:犯人だぁ〜れ
こんちは、リョウです。
今、学校で問題が起こってしまい急遽HRが開かれてます。
どんな問題かというと、なんと学校内で花火をした馬鹿がいるらしい。
そのせいで、さっきから担任が犯人出て来いって言ってるけど出るわけねえじゃん。
しかも、エミもさっきから不機嫌だし。
何も起きないことを俺は願う。
カミサマお願いです、少しの間エミを止めてください。
「・・・リョウ。まだ、終わんないの?」
やばい、怒りMAXだ。
説明しよう、この状態になるとエミの毒舌はいつもの三倍になるのだ。
「だいたいさぁ〜、こんなことやって犯人出てくるわけないでしょお〜」
エミ。それは、ここにいる全員が思ってる。
でもな、さっきから担任の視線がイタイんだよ。
しかも、何で俺?
エミの方見ろよ、俺関係ないじゃん。
「犯人もさ、もっと計画してやりなよぉ〜。」
イタイ。イタイ。ものすご〜くイタイ。
先生、その目線を俺の隣の席の奴にお願いします。
「犯人、絶対馬鹿だよ〜。死んだほうが少しはこの世のためになるんじゃないかな?」
犯人さん、ごめん。
俺もうあなたをかばいきれません。
『・・・・え〜・』
あれ、校内放送だ。
犯人見つかったの?
『皆さん、この学校内で花火をした犯人は・・・・』
誰ですか?校長先生?
『・・・・・私だ。』
校長!?
何やってんの?
『みんな、すまない私も教頭も酔ってたんだ・・」
教頭!?
あなたも?
その後、校長と教頭がただ謝るだけの放送が続いたのは言うまでもない。