第2話:学校
どうも、リョウです。今日は、学校です。
俺も、エミも高校生でおんなじ1−5です。
「おはよ〜」
エミが、目をこすりながらやって来ました。
「どうした、眠そうだぞ」
「うん。ちょっと眠い」
珍しい。エミは普段なら午後11時には寝てしまうのに
「何やってたんだ?」
「丑の刻参り」
はい?またわけのわからん事やってたみたいだ。
「どうしていきなり。なんか呪いたいやつでもいたのか?」
「ううん。たまたまテレビでやってたからリョウで実験しようと」
「俺かよ!!」
どうやら、呪いの対象は俺だったらしい。
そういえば昨日の夜急に胸が痛くなったのはこいつのせいらしい。
「リョウが悶え苦しみながら、逝くはずなんだけどなあ〜」
・・・・・・・・・・・・よかった。俺生きてる。
「リョウ昨日なんかなかった?」
「・・・・・・・・・・・べつに」
ここでなんか言うとまたやりそうだから俺は、黙っておいた。
この恨みは今日の丑参りで・・・・。
―――――――
「え〜であるから〜」
今は授業中。
さっきから同じ事を言葉や言い回しを変えて何度も言っている。
さすがにいい加減に飽きた、クラスのやつらもうんざりのようだ。
「先生!」
そのとき、エミがビシッと手を挙げた。
「どうした、黒澤?」
「さっきから、同じことばっかり言ってますけど。
アルツハイマーですか?」
教室がフリーズした。
「いきなり、何を言ってるんだね」
「さっきから、同じ事を何度も言っても意味ないですよ。そろそろ、定年なんですから。
仕事やめたらどうです?」
エミはこれでもかってくらいの笑みをうかべている。
それとは反対に教師はもう泣きそうだ。
ごめんなさい先生。エミの代わりに謝ります。
「・・・・・・・・・・・・・・・自習」
先生は教室から出てってしまった。
そのとき目から何かがこぼれた気がしたが気のせいだろうか?
その後、あの教師は学校を辞めて、田舎に引っ越したらしい。