第18話:旅の思いではフラダンス
「リョウ、今帰ったぞ!!」
こんばんわ、リョウです。
うちに知らない人が俺の名前を呼んでいます。
全身真っ黒で髭ももっさりしてます。
さて、警察でも呼ぶかな。
「リョウ、なにやってんだ?」
「・・・・・どちらさまですか?」
一応名前を聞いておこう。
「?。いきなりどうしたんだ?自分を兄を忘れたのか?」
「・・・・え〜とソウ兄?」
「ほかに誰がいる」
知らない人はソウスケでした。
さすがにわかんねえよ。
だって、行く時とまったく違うんだもん。
「今回はどこいってきたの?」
俺は、帰ってきたソウ兄にお茶を出しながら聞いた。
「ん、今回はハワイでフラダンスしてきた」
・・・・くだらねえ。
この人仕事もしないで何してんの。
「リョウ〜。いた、部屋にいないで何してんの?」
・・・・厄介なのが増えた。
後なんで二階の階段から降りてきたの。
玄関使ってくれないかな?ムリだな。
「っあ!ソウ兄帰ってたの?」
「よう、エミ」
この二人が絡むとろくなことになんねえ。
「今度はどこ行ってきたの?」
「ハワイだ」
なんか盛り上がってるし。
俺は、部屋も戻ろ
〜一時間後〜
俺が下に下りてみると
いい年した自分の兄貴が見事なフラダンスを踊っていた。
その横で幼馴染も一緒に。
「リョウもやるか?」
「・・・・・いいです」
俺には、ここまで恥ずかしいことはできない。
だって二人ともよくテレビで見るような格好してるんだもの。
その後、エミにフラダンスを伝授してソウ兄は旅に出た。
できれば、もう今月は会いたくないな。