第1話:人の生きる価値!?
「ねえ、涼人って何で生きてるの?」
「いきなりなんだよ。それより恵美また屋根から来たのか?」
「うん。そうだよ」
どうも、荻原 涼です。
一応この物語の主人公です。
で、この屋根からいつも乱入して来るのは、
隣の家の幼馴染の黒澤 恵美です。天然です。
今日もよくわからん事を言ってます・・・・・。
「ねえねえ、何で人って生きてるの?
この世界には、生きてる価値の無いような人もいるんだよ?」
相変わらず、毒舌です。
「この世界には、生きてるに価値の無い人なんていないんだよ」
俺は、エミに優しく語り掛けます。
「うそだ!!」
どっかのホラーゲームのようにエミは叫んだ。
「絶対にニートって必要ないじゃん」
「ニートだってな必死に生きてんだよ。全国のニートに謝れ」
ニートの皆さんごめんなさい。
ただ、少しは働きましょうよ。
「じゃあ、引きこもりは?電波さんは?」
「そういう人はな、心に大きな傷を持ってるんだよ」
全国の引きこもりサン、電波さん。
明日をがんばって生きましょう!!!
「リョウって何で生きてるの?」
俺は、ここはどう答えるべきなんだろうか?
「わからない。でもな、人ってそれでも必死に生きてんだよ」
たしかに、何で生きてるかなんて誰もわからない。
だから、今日を必死に生きて自分なりの答えを見つけるんじゃないだろうか?
「ふ〜ん。なるほどね」
どうやら、エミはわかってくれたらしい。
「ようするに、ニートは死ねって事?」
なんもわかってねえ!!