あなたが喜んで日向を歩くなら、私は喜んで日陰を歩こう。 [千文字小説]
変な感じの小説?ですが、よろしくお願いします。
また、題名の元は、狂風師さんの発言です。
題名のままを狂風師さんが思い浮かび、それをいただきました。
では、どうぞ!!
>なぜ、私とあなたは対するか?
>生まれたその日、決まった運命?
>それは、一体なんだろう?
>私とあなたの関係は?
>あなたは、私をどう思うのか?
>果たして、私を対と願うのか?
>果たして、私を相手と認めるのか?
>あなたは、太陽。 私は、月で。
>陰と陽で、 それはそれは、光と闇で。
あなたの生き方は、本当に美しいと思う。
誰が見たって、それはわかるし、穢れている私にだって、そのくらいのことはわかるもの。
どんなに貧しい人にだって、手を差し伸べて、救いを与えようとする、その心。
どんなに惨めな人にだって、手を差し伸べて、救いを与えようとする、その意欲。
私には、どこを探したって、そんなものは存在しない。
その名前は、多分“正義感”というやつ。
そんなものは、私はどこかにやってしまった。
《なぜ、存在しないか?》
―――あなたは、そのことを、考えたことがあるだろうか?
きっと、あなたの人生の中では、一度もないでしょう。
私は、いつも、いつだって、私とあなたを比べているのに。
あなたは正義。 私は悪で。
いいや、あなたは偽善というべき?
だって、瞳には、そう映るんだもの。
あなただって、本意でそんなことをやっているわけではないんでしょう?
だって、面倒だろうし、私には考えも及ばない領域なのだから。
だから、あなたは光でいるの。
私が陰から支えているもの。
あなたは、それに気が付かず、 恋を恋だと受け入れる。
だから、きっと、あなたもそれを・・・・・
だから、私とあなたは交わることはないんだよ。
きっと、きっと、これからも。 ずっと、ずっと、永遠に。
愛が愛だとわかる時、あなたはあなたを知るでしょう。
恋が恋だとわかる時、あなたは私を思い出す。
全ての時は、一秒を、、、 全ての生は、歩みから、、、
全ての星は、運命を呼んで、あなたをあなたとするでしょう。
あなたがあなたであるために、私は私でいるでしょう。
あなたが交わるその時に、私は陰から支えてみるよ。
きっと、心も安らぐだろう。 あなたも、私も対だから。
あなたは私の希望であるから、私はあなたに捧げよう。
光が光である限り、闇は闇で生き続け、
時が物を穿つなら、私はあなたを呼び起こそう。
あなたは偽善。 私は悪で。 それでも、世界は廻るもの。
だから、あなたが日向を歩くなら、私は日陰を歩こうと思う。
それが、私の運命であるから。