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未来ノ軌跡  作者: 紫音
第壱章 ―魔眼―
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海龍の住処Ⅰ

「終わったか」


奥の部屋から出てきた二人の男女を横目で見ると呟き、二人の元へ歩いていく。


「あぁ、無事ではないが終わったぞ」


シルクはそう言い放つとクエストが貼ってある掲示板を眺めだした。


「はぁ、では発行料として銀貨20枚頂きます。再発行は…」


「説明は不要だ。後で私から言っておこう」


ルルフェットはそう答えながら懐から銀貨を取りだしジャンヌに渡した。


「では丁度受けとりました。私は今から少し調べる事がありますので、アリス引き継ぎよろしく」


「あっはい」


奥から出てきた身長140ほどの小柄なピンク色の少女がルルフェットの前に出てくる。


「何かクエスト受けられるのであれば受付をいたします」


ニヘラとにこやかに笑顔を振り撒く少女。


「では此方を頼む」


ルルフェットは既に持って来ていたクエスト用紙をアリスの前に提示する。


クエスト

海藻の薬★★☆☆☆☆


「メンバーはルルフェットさんにシルクさんですね?」


「あぁ、頼む」


「では期限は3日間、報酬額は銀貨50枚です、最近海龍が出たとの噂もありますのでお気をつけて」


「うむ、シルクロードいくぞ」


ルルフェットは会釈をするとシルクの手を引っ張ってギルドを後にした。










「まずは貴様の装備を整えねばな。そのコジキの用な服装の者が私の隣に居るなど不快でならない」


「コジキみたいで悪かったな」


端から見れば喧嘩してる用なルルフェットとシルクは一つの防具屋に立ち止まり中に入った。


「ん、いらっしゃい」


中に入ると筋肉質で身長180くらいある大柄な男がミシンの前で服を作っており、それを見たシルクは乾いた笑みを浮かべた。


「主人、コイツに似合う服と防具を軽く見繕って貰いたい」


「なるほどな、この兄ちゃんなら…」


主人は奥に入って行くと一着の服を持ってくる。

血のようなどす黒い赤と底知れぬ漆黒の二色で成り立った服。所々金属が当てはめてあり、致命傷を防げる作りだ。


「中々良いな…」


その服を見るや防具屋に入ってから一度も口を聞かなかったシルクが見惚れたかのように口漏らす。


「だろう。コイツに似合う人物が中々居なくてな、金額は…」




シルクロードとルルフェットは赤と黒の服を片手に防具屋を後にした。

残されたのは血の涙を流している店主。ルルフェットが何をしたのかは察してくれ。

シルクは後ろを軽く振り替えるも先いくルルフェットについていった。

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