新たなるスタートライン
何だ?眩しい・・・
目を開くとそこには何やら見守るような視線を向けている数人の人。
俺は眩しいので目を擦ろうと・・・擦ろうと・・・
なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!
大声で叫ぶと俺の声は産声になっており一人の女性に抱き締められた。
え?なんで?ちょっとなんで?なんで俺赤ん坊になってんだ!?
―あーあーテステス―
ん?また声?って姉貴はどうなったんだ!早く戻らないと
―テストしてる最中に質問するな!ちょっとは落ち着きを見せないと女の子に持てないぜ?雄二君、いや今の君の名は違うか―
俺は確信したその時この声の主が元凶だと・・・
「おめでとうございますバラン様にレイン様。」
冷静に物を考えると今の俺は赤ん坊で、今産まれて、そのバランとレインと言う人が俺の両親らしい。
「ミーシャこっちに来なさい」
優しい口調で話す長く美しい翠の髪の女性の後ろから現れた小さな・・・小さな?って小さすぎだぁぁ!!
ピーターパンに出てくる妖精並みに小さな少女と呼んでいいのか分からない女性。
―小さいって反応が普通だぞ?雄二君―
ニヤニヤと覗きこんで来る翠の髪の妖精ってお前が声の主か!?
―うむ。そしてお前の名付け親に任命された妖精ミーシャさんだ。喜べ、そして泣きながら俺に忠誠を誓うのだ―
頭の中で某悪役みたいな高笑いをするミーシャ。
「さて、バラン殿。この子の名を決めたのだが」
「うむ、聞かせて貰おう。我の、我々の息子の名を」
えっとミーシャさん普通のでお願いしますね?
―却下でありますよ雄二参謀長官殿―
ニヤニヤしながら名前を告げてるミーシャ。
「この子名はシルロード=クライシス。このクライシス家に未来へと続く橋を作る者です」
こうして、俺の新たなるスタートは始まった。
何やらもうお気に入り登録されてるみたいで皆さんには感謝です。
下手は下手なりに頑張っていきたいので応援してくださいなぁ