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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第三章~「オーロ・ヴァレンツ『スラム街』編」~

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【第72話】緊急食料支援

「アウレリアさん、一応確認ですが依頼が出ていない野生の獣を狩ったとしても問題は有りませんよね?」

俺は念の為に狩りについて確認する。

「ああ、禁猟区だったり家畜の獣でなければ問題はない。ここら辺には禁猟区はないから問題はないだろう。」

「了解しました。それで、自警団で狩りが得意なのは?」

「俺だ。」

そう言いルビアが名乗りを上げる。


「意外だったな。リーダー自ら狩りをしていたのか。」

「頭だからこそ、だ。ブル後は任せるぞ。」

ルビアは後ろを振り返りブルに話しかける。

「ああ、気をつけていってこい。」


「バレッサさん、お願いがあるんですが?」

「野菜類、調理器具の調達ですね。後は料理人も何人か連れてきましょう。お任せ下さい。」

流石バレッサ全てを理解していたようだ。

「お金は後で払います。よろしくお願いしますね。さあ、早速出かけよう。」


俺はルビアを連れて町外れの森の中に入っていく。

「意外だな。お前魔法使いだろう?何故そんなにスタミナがあるんだ?」

「ああ、俺は日常的にダンジョンに潜ってるからな。この程度の移動なんて大したこと無いさ。逆にルビアはもう少し鍛え直さないとな。」

「うるせえよ!」

「あはは。それだけ元気があるなら良い。ん?待った。」

俺はかなり遠くに『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』の反応に敵性反応はないが何かしらの生物がいることを確認する。

こういう時にその反応の正体がわかれば良いのだが、所詮魔法使いのスキルでありそこまで万能ではない。


「なんだっていうんだ?」

俺のスキルのことを知らないルビアは何事かと俺を睨みつける。

「静かに。」

徐々に目標に接近し目視できる距離まで行くと、反応は鹿2頭であることが確認できる。


「・・・本当に居たよ。で?作戦は?」

「ふーむ。狩りが出来るものとしてルビアを連れてきたが現状だと狩りに関しては知識が薄いな。これもアウレリアさんにお願いするか。」

「悪かったな。」

「気にするな。誰でも最初は初心者だ。見てろ。」

俺は適当な場所に土属性の初級魔法を放つ


「わっ!何だよ急に!え!?」

それを合図に顕現する土属性の3頭の大型狼達。

「最低限のダメージで仕留めろ。行け。」

俺がそう指示すると地形も何もかも関係ないと言わんばかりに狼達が一斉に駆け出し、そして一瞬の内に鹿を仕留める。


「よし。」

「嘘だろ・・・」

その光景を見ていたルビアは唖然としている。


「おいおい、これで驚いててどうする?これからもっと凄いことするんだぞ?」

「はあ?」

俺の声にルビアはそんな呆けた声を出す。

俺は気にもせず仕留めた二頭の鹿の首と大腿部に大きな傷を付け出血させると直ぐに収納鞄(マジックバック)に仕舞う。


「な!?おい!!何してんだ!!血抜きが終わってねえだろう!?」

「そう思うだろ?」

俺はルビアににっと笑う。

「ここで良いかな。っと」

俺はそう言いながら木の根付近に鹿の血をだーっと収納鞄(マジックバック)から出す。


「な、なんだこれ・・・。」

「最近冒険者ギルドで公表された収納鞄(マジックバック)を使った解体術だ。気になるなら後で教えてやる。」

「あ、ああ・・・。」

そうして血を流し終えると一頭の敵性反応が『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』に現れ、急速に接近しているのに気が付く。


「ルビア!あちらの方からとんでもない速さで一頭何か来る!気をつけろ!」

「ああん?一体何が来るって・・・!!」

そう言いかけた所でルビアも何かが来ていることに気がついたようだ。

それはとんでもなくでかい猪だった。


「お、いい感じの食料が来てくれたな。血の匂いに釣られてきたかな?」

「おいおいおい・・・!!そんな事言ってる場合かよ!!」

とんでもない速度で再度突撃してくるルビアは咄嗟に『影縫』でその動きを封じた。


「こ、こいつ!!とんでもないパワーだ・・・!!」

「だが、良く抑えたな。十分だ。行け。」

俺が狼達に指示すると『影縫』によって行動不能になっている猪の急所目掛け的確に噛みつき、あっという間にかなりの大物である猪を仕留めることに成功した。

俺は即座に仕留めた猪を先程と同じ様に動脈を傷つけ収納鞄(マジックバック)内部で血抜きを一気に行う。


「よし、とりあえず肉はこれだけあれば十分だろう。」

俺は腰を抜かしたのかその場で座り込んでいたルビアに手を差し伸べる。

「あ、ああ・・・。しかし本当にお前は何なんだよ・・・?」

「何、ただのダンジョン好きなお節介冒険者だよ。」

「はは・・・、イカれてる・・・。」

「うるせー!」

俺は帰りながら大量血を適度にバラバラに分けながら流し捨てる。

収納鞄(マジックバック)内部を確認すると血は完全に抜けているようだ。


スラム街まで戻ると既にバレッサがでかい手配したのであろう野菜たちと更には料理人風の男達、そして巨大な鍋などが見て取れた。

「只今戻りました。ありがとうございます。バレッサさん。」

「お帰りなさいませ。ススム様。狩りの方は?」

「ええ、大量に確保してきましたよ。」

「それは良かった。」


アウレリアもまだ残っていたようで何を仕留めてきたのか気になったようだ。

「で、獲物は?」

「ああ、はい。今出しますね。」

そう言い、俺は今回の戦果である鹿二頭とかなり大型の猪一頭を取り出す。

するとその瞬間、見物人たちから「おおおおお!」という歓声が上がるが一人アウレリアだけ反応が違う。


「おいおい、嘘だろう・・・。」

「どうかしたんですか?アウレリアさん。まさか!禁猟の獲物でしたか?」

「逆だ!この猪は最近ここらで手を焼いていた獲物で銀級パーティ以上限定の指定対象だったんだよ。」

なんと、このやたらとでかい猪は賞金がかかっているほどの獲物だったようだ。


「それにしても血抜きは完璧だな。」

「ああ、それも先日公開された収納鞄(マジックバック)解体術で血だけを抜いたんですよ。」

「!そうか・・・。確かに理論的には可能か。全くお前には驚かされる。ところでこの猪どうするつもりだ?」

「どうもこうも食料ですからね、美味しく頂きましょう。」

「肉は良いだろうが皮や骨は?」

「あ、もしかして冒険者ギルドで買い取れます?」

「可能だ。これだけ状態が良ければかなりの金額になるぞ。」

「だ、そうだ。ルビア。これはお前と共同で仕留めたんだ。換金は僕がしてやるから金はお前に任せる。」

それを聞いたルビアは驚いていた。


「良いのかよ・・・!?」

「ああ、その代わり使い道は当然このスラム街で必要な物品や食料品の為に使ってくれよ。」

「ああ・・・、勿論だ!!」


話がついた所で俺は早々に鹿と猪を肉、骨、皮に収納鞄(マジックバック)解体術でバラバラにして肉だけを取り出す。

今回はでかい猪肉の一部だけでも十分そうだ。

残りはバレッサが用意してくれた料理人風の男達に任せ、日持ちするように加工してもらうことにした。

アウレリアは一度、猪の皮と骨を持って冒険者ギルドに戻り報奨金を持ってくるという。

俺も調理の手伝いに加わり、今日は巨大猪肉を使った野菜たっぷりの牡丹鍋を作ることになった。

鍋の調理法は俺に一任するようお願いをし、何度も何度もアク抜きをして、野菜の煮汁を捨てず旨味をしっかり残した状態で味付けを行い、完成となった。

日が暮れる頃、丁度夕飯時には完成し、辺り一面に非常に良い匂いが漂っている。

その頃に丁度精算をしに戻っていたアウレリアが戻って来る。

「お?タイミングバッチリの様だな。」

「お帰りなさい。金額はどれくらいになりましたか?」

「ああ、これが報告書類だ。確認しろ。」


『討伐依頼』

難易度:銀級パーティ~

依頼内容:巨大シルヴァ・ボア

報酬金額:20万ミラル

備考欄:肉、皮、骨においても素材として買取可能。

特に状態が良い皮と骨については特別報酬あり。


「へえ。こんな依頼だったんですね。で皮と骨の金額は?」

「ああ、皮が8万、骨が10万になった。」

「中々の値段ですね。」

「それだけの相手だったってことだよ。ここにサインしろ。」

俺は指定された所にサインをし、報奨金を受領する。


「確かに。おい!ルビア!こっちに。」

俺はルビアを皆に見える所に呼び出しそして今日の報告をする。

「今日僕達はこのスラム街の現状を見させてもらい、最初の援助として食料支援を行うことにした。だがそれはただ与えるわけではなく、新たに発足した『自警団・クリムゾンケルベロス』のリーダーであるルビアと共に狩りをし、そして偶然にも報奨金が掛かっていた猪の討伐に成功した。」

俺が説明をする度に大きな歓声が飛ぶ。

「無事、食料の確保も出来更には報奨金も受け取ることが叶った。今日の夕食は僕達とこのスラム街との架け橋の最初の一歩だと思い遠慮せず存分に食べて欲しい。そして得られた報奨金は『自警団・クリムゾンケルベロス』のリーダー、ルビアに渡し、この街で必要な物資や食料に当面充てて貰う。」

「おおおおおお!!!」という一際大きな声が上がる。

「ルビア、お前商業者登録票は持っているんだろう?それで渡す。それと金額はいうなよ?金は面倒ごとの始まりだ。」

「・・・。ああわかってる。」

そうして俺は今回の報奨金と素材買取金合わせて38万ミラルをルビアに渡す。


「!?」

「受け取れ。これは正当な報酬だ。もし心配ならバレッサさんに相談しろ。相談に乗ってくれるはずだ。」

俺がバレッサの顔を見ながらそう言うとバレッサは全て理解していると言ったような表情で頷いてくれた。

「・・・!感謝する!!」

「さあ、じゃあ皆で食事を楽しもう!

そうして最初の食料支援が行われることになり、皆が温かく具材が大量に入ったスープを美味しそうに食べる。


「残っている肉の処理も完了した。」

そう言い料理人風の男たちが大量の肉の長期保存処理が完了したと報告してくれた。

「ルビア、警備が付けれる食料庫はあるか?」

「ああ、案内する。本当に本当に感謝する!」

「気にするな。これからだ!」

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