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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第一章~「ミストヴェイル編」~

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【第6話】知識を深めよう

「あれ?ススムさんもう戻ってこられたんですか?先程キャシディーさんが何やら文句を言いながら訓練場から戻られたので不思議だったのですが。」

セリーヌさんはそう言いながら俺の顔を不思議そうに見ている。

俺は先程のことをセリーヌさんに伝えた。


「あはは、実は・・・。」


「えええーーー!!!」

非常に驚いた声を出すセリーヌさんだったが俺は波風立てたくない主義だったので思わず「しーーーー!」とセリーヌさんに黙るようお願いする。


「驚きました・・・。まさかススムさんにそんな才能があったとは。」

おや、セリーヌさん。それは俺に才能がまるで無い用に見えると言っていると同義ではありませんか?

まあいい。


「ところでいくつかお聞きしたいのですが良いですか?」

そんなセリーヌさんを置いておき、自分の知りたいことを2つ聞いた。


「1つ目なんですが、自分はこの通り世間知らずで、知識もまるでありません。もし冒険に役立つ本などがあれば見せていただきたいのですがありますか?」

そう、俺には圧倒的なハンディとして知識の欠如がある。

これを一刻も早く埋め、この世界に馴染む必要があった。


「本ですか、ありますよ!ニ階に資料室がありますのでそこに過去、冒険者達が記録したものや学術的なまとめまで!ただし、持ち出しや貸出は一切行っていませんし、破損させた場合は罰金をいただく形になります。」

セリーヌさんはそう言って後で案内すると約束してくれる。

やはり、過去の資料類はあるようでそれらがまとめられた部屋に入ることが出来るのはありがたい。


「それと2つ目なんですが・・・。少し言いにくいのですが、ここに来るまでの間や、この冒険者ギルドの方々などやたら僕のことをジロジロ見てくる気がするんですが何か変な所ありますか?」

そう、やたらと人に見られているのだ。

それをセリーヌさんに小声で聞くとセリーヌさんは「ああ、ありますね!」と笑顔で答える。

そこはもっとオブラートに包んではくれないか!?


「服装ですよ。とても良い生地を使ったもので、しかもここら編じゃ見たことがないものですから。それで皆さん気になるのでしょう。」

そう言われ、自分の格好を見下ろしハッとする。


そういえば、気にしてなかったがこの格好、地球から無理やり魂抜かれた時に来てた部屋着じゃねえか!

それは目立つわ・・・、と今になって恥ずかしくなってくる。


「もし気になるなら、服屋さんで買い取ってもらってその買い取ってもらったお金で買い直したらどうです?とてもいい服ですのでそこら辺の服屋さんじゃ買い取ってもらえないかもしれないので買い取ってくれるだろう場所を教えますよ。」

女神!ここに本物の女神がいた!!


「是非お願いします!では先に服の方を売ってきてしまいますね。」

「では、今メモした紙をお渡ししますね!」

そういい、手慣れた手つきでささっとメモを書いて渡してくれた。


「戻られたら資料室に案内しますね。」

「ありがとうございます。行ってきます!」


そういう訳でセリーヌさんに貰ったメモ紙を下に紹介された服屋に行くが、ここがまたかなり大きな商店だった。

「だ、大丈夫か?自分が買えそうなボロ服あるかな・・・?逆にそっちが心配になってきた。」


とにかく入ってみなければわからないということで入店すると、この店のオーナーらしき人物が現れる。見た目は某ホニャララクエストのホニャネコさんのようなザ・商人といった感じの男性だった。


「いらっしゃいませ!当店に何のご用向きでしょうか?」

気さくに話しかけてくれた店主らしき人が応対してくれる。


「実はいま着てる服を処分して、差額でこの街で一般的な服を購入したいのです。可能ですか?」

そう言うと店主はすぐさま俺の下へ近づき、服を見定めている。


「これはこれは、とても珍しい生地ですね。それにデザイン性も変わっている。特にこの服に描かれている絵。これが大変興味深いですな!ですが、残念ながら靴はもうボロボロですな・・・。」

等など俺の周りをぐるぐる回りながら査定してくれる。


しばらくするとブツブツと独り言で計算を始めるがそれもすぐに終わる。

「わかりました!ではこちらの服ですが上下、それとボロボロな靴ですが合わせまして、銀貨2枚と四角銅貨5枚で買い取ります!如何ですか?」


如何ですかと聞かれたが価値がわからん。

恥を忍んで聞いてみる。

「実はカクカクシカジカな理由があって今までまともにお金を持ったことがないんです・・・。良ければお金の価値を教えてくれませんか?」

「なんと、その様なご事情が・・・。ではこうしましょう。授業料として四角銅貨1枚で簡単ですがお教え致します。申し遅れました。私、この『旅路のランタン商店』の店主でフォレスと申します。以後お見知り置きを。」


フォレスと名乗った商人は頭を下げるので俺も自己紹介をする。

「僕はススムと言います。授業の方よろしくお願いしますね。」

「ええ、お任せを。ではこちらへ。」


「失礼ですが、ススム様は算術は出来ますか?」

「難しくないものでしたらば。」

「それは結構なことです。」

そう言って席に案内してくれたフォレスは貨幣を6つ見せてくれる。


「こちらがこの世界、『グランフェルム』において世界共通通貨として使用されております貨幣になります。」

おっと、ここでいきなりこの世界の名前が出てきた。『グランフェルム』というのか。覚えておこう。


「これがまず1ミラル貨です。鉄で出来ているため鉄貨と主に呼ばれます。これ1枚で買えるものはほぼありませんね。主にお釣り用途で使われたります。」

なるほど、日本円に換算すると約10円位か。額面単位は『ミラル』ね。


「次にこちらが10ミラル貨。こちらは銅で出来ていますので銅貨と主に呼ばれます。だいたいですが1銅貨でパン1本分、5枚~10枚で夕飯1食分といったところですかね。」

というと、単純に銅貨1枚で約100円くらいか。


「こちらは100ミラル貨。銅でできていますが四角い形ですので四角銅貨と呼ばれております。」

なるほど、貨幣素材を変えるのではなく、形で価値が変わるのか。

今回の授業料は四角銅貨1枚なので約1000円と言ったところか。


「こちらは1000ミラル貨。銀で出来ていますので銀貨と呼ばれます。銀貨1枚で食事付きの一般的な宿屋で3泊といったところでしょうか。」

銀貨1枚で約1万円の価値があり、宿屋は食事付きで大体1泊3~4000円と考えればいいか。


「こちらが1万ミラル貨。四角銅貨と同じように四角の銀で出来ております。」


「そして最後にこちらが10万ミラル貨。金で出来ていますので金貨と呼ばれます。こちらはかなり大きな買い物などで使用される貨幣であり、ほぼ一般人が手にする機会は少ないと思っていいと思います。」

金貨1枚で約100万円か。確かに一般人が持ち歩くような価値はないな・・・。


「一応10万ミラル貨幣上に1,000万ミラル貨と呼ばれる白金で出来た白金貨という物もありますが、これは主に国の予算の類のレベルの物ですのでこちらにはありません。」

約1億円か、一生見ることはないだろうなあ。


「さてでは、復習がてら問題にしましょう。先程の私が提示した金額銀貨2枚と四角銅貨5枚は何ミラルになりますか?」

「えーっと、銀が1,000で四角銅が100でしたので合わせて2,500ミラルですかね。」

俺が即答すると「素晴らしいです!」と褒めてくれた。


「完全にご理解いただけたようですので改めまして、こちらの服と靴のお値段、今回の授業料を差し引いた金額、銀貨2枚と四角銅貨4枚で如何ですか?」

そう言い、フォレスは値段交渉をしてくれる。


この服、地球では近所にある激安点で上下合わせて1,000円で買った気がするので、単純に24倍の値段で引き取ってくれるのだ。それは勿論OKだろう。

靴に関しては部屋用スリッパを履いていたのだが、ここまでに来る途中でもう見るも無惨なことになっていた。


「ありがとうございます。それで、よろしくお願いします」

「ではこちらが銀貨2枚と四角銅貨4枚になります。お受け取りください。」

すっと出される初めてのお金を手に取り眺める。

やはり地球とは違い、各貨幣とも歪みがあったりする辺り手作り感が凄い。


「あ、そういえばお財布がない・・・。」

ふと思い出し、口に出すとそこは流石の商人だった。


「では一般的な財布代わりの革袋を1枚、それと服と肌着を1セット、靴を一足ご用意しましょう。それで合計450ミラルで如何ですか?ちなみに450ミラルを言い換えることが出来ましたら25ミラルおまけさせてもらいます。」


「なるほど、先程の復習ですね。450ミラルでしたら四角銅貨4枚と銅貨5枚。そこから25ミラル引いてくれるとの事でしたので425ミラルになり、最終的に四角銅貨4枚と銅貨2枚、鉄貨5枚ですね。」


ざっと思い出しながら計算をする。この程度の計算ならば下手に円をドルに換算して計算するよりも遥かに楽だ。


「おおー!素晴らしい!算術の心得があるのですな。どうです?ここで働いてみませんか?」

気に入られたようでスカウトされてしまったが、残念だが俺の心は既に決まっている。


「気に入っていただけた様で大変嬉しく思いますが、自分は冒険者としてやっていこうと思っていますので。」

きっぱりと断り、今後の自分の方針も話す。


「冒険者ですか・・・。では今後も当店と良い関係があるかもしれませんね。楽しみにお待ちしております。」


そう言いフォレストは購入品一式と売却費用から購入費用を差し引いたお金、そして購入していない背負鞄を用意してくれた。

「この鞄は?購入してないはずですが。」

そう聞くと、「これも何かの御縁です。投資だとでも思ってください。」と無料で譲ってくれるとのことだった。

人からの好意はありがたく受け取るべし!ということでありがたく貰うことにした。


「なにからなにまでありがとうございました。また来ますね。」

そう言い頭を下げると「またお待ちしております。」と気持ちよく送り出してくれる。

いい買い物が出来たなー!


ということで冒険者ギルドに装いを新たにセリーヌさんの下へ戻るとセリーヌさんは「無事に購入できたようで何よりです。」と笑顔で迎えてくれた。


「所で資料室なんですが」と声を掛けると、「その前に」と止められてしまった。


「ん?何か必要な手続きでも?」

そう聞くと、「ここがまだ空欄ですよ!きちんと書いてくださいね!」と職業のところが空欄だったのを指摘される。


「ああ、なるほど!」

そう言いながら俺は職業欄に『魔法使い』と記入し、書類を提出。無事受理される。

2日後には提出された書類を下に冒険者身分証が出来上がるとのこと。


これで俺もついに念願の冒険者だ!

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