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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第二章~「商業都市オーロ・ヴァレンツ編」~

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【第53話】幸運の女神

「じゃあ早速拝見しますね。」

「ええ、どうぞ。」


俺は早速サーシャより渡された箱の中に入っていた【呪われた】ダンジョンのピースを見る。

だが正直な所、ダンジョンのピースが一つだけではどの様なダンジョンが生成されるのかがわからないというのが現状だ。

「うーむ。」


現状今持っている俺のピースはどちらもサーシャ曰く呪われているという物で“森で”というピースと“蠢く”

というピースだった。

恐らくこれは偶然だろうが合わさるだろう。

だとしたら入手すべきは最後のピースか。

色々と手に取っては違うなあ、しっくりこないなあとやっている時である。

不可思議な文の物を見つける。

それは“秘められし力”と書いてあった。

これは今までにないタイプの物だった。

文脈的にも成立する。

これにしよう。

何故かはわからないが直感が働く。


「じゃあ、これを貰います。いくらですか?」

「お金は結構です。その代わり・・・。」

「情報ですか?全く。何だってまたそんなに【呪われた】商人方は情報に飢えているんですか。」

「あ、わかっちゃいました?今回私が欲しい情報はそれを使ったダンジョンに入った際の詳細と戦利品が知りたいですね。それでお代は結構です。」

「・・・。まあそれでいいなら。ただし話せないこともあるかも知れないのでそれは結果次第ということでいいですか?」

「ええ、勿論!じゃあ、次の交渉なんですが!」

「えええ・・・。なんかまだ交渉事があるんですか?」

「ありますよ!お風呂の件です!」

「お風呂?何だってそんな事。」

「いえ、流石にいつでも良いと仰っては下さいましたが申し訳ないので3日に一回くらいのペースにしようかと思ったんですが・・・。」

「え?僕は毎日でも来るものかと思っていましたが?」

「毎日ですか!?そんなことが許されるのですか!!」

「僕は毎日入ってますよ?」

「な・・・!」

日本人の性分だ。

風呂が入れるなら基本毎日入りたいものだ。


「では私たちも毎日通っても?」

「お嬢様、流石にそれは!」

「構わないですよ。」

「感謝!!この御恩は何か別の形で御返し致します!!」

「ああ、でしたら一つお願いがあるのですが。」

「何でも仰って下さい!」

「コメって種類の作物分かりますか?」

「コメですか?それはどんな作物で?」

「コメっていうのは稲という作物の種になるもので・・・」

と俺は最近の食事に足らないもの、そう日本の魂である米を猛烈に食べたかったのだ。

俺はその解決法としてサーシャに懇切丁寧に米について教えると以外な答えが帰ってきた。


「ああ、それって家畜用の飼料じゃないですか?」

なんとナナリーが知っているようだった。

「え?家畜用なんですか?」

「ええ。恐らく仰っているのがあっているのだとすればですが。」

「是非今度手配してもらえないですか?」

サーシャは困惑しているようだったが俺は米が食えるなら何でもする勢いだ。


「良いですけどどうするんです?」

「勿論食べるんですが?」

「ええーー!?」

「まあ手に入ったらご馳走しますよ。ではよろしくお願いしますね。」

そうして俺は暫くサーシャのコレクションを見ていたがイマイチ自分のビルドに突き刺さるものがなく日が傾いてきてしまったので俺は帰宅することにした。


「早速明日ダンジョンに行ってきますね。」

「分かりましたー。お気をつけて。こちらはコメの手配しておきますね。」

「よろしくお願いしますね。」


俺は帰宅し、早速ダンジョンのピースを組み合わせ鍵にしてみることに。


『ダンジョンの入口を発見しました。』

名前:“森で” “蠢く” “秘められし力” ダンジョン

推奨レベル:???


『ダンジョンに侵入しますか? はい/いいえ』


「は?推奨レベルが???だって?」

これは文字化けの類ではない。

何せ俺にはどんな文字であっても看破できる言語理解のスキルがあるからだ。

ということはこのダンジョンは恐らく『この世界にとって』異質(イレギュラー)なダンジョンなのか?

どうするか・・・。

今までは自身の力に見合っていると考える要素があったから色んなことにも挑むことが出来た。

だが今回は不確定要素があまりにも強すぎる。

安全を考えれば辞めるべき事態である。


そんな時である。

鍵を横で見ていたポチが騒ぎ出す。

『御主人!ポチはここに行きたい!行かなきゃいけないの!!』

「え?なんで?ポチは文字はわからないだろう?」

『わかんないけど行かなきゃいけないの!!』

ポチの声は切迫している様に聞こえる。

ポチにとって重要な要素があるのか?

『お願い!ポチを連れて行って!!』

「・・・。わかった。わかったよ。じゃあ、一緒に行こうか。」

『やったー!!』

「その代わり、分が悪いと思ったら即時撤退するからな。」

『わかったのー。』

こうしてポチのお願い攻撃が俺に決まり突入することになる。


翌朝、俺はフィルルに【呪われた】ダンジョンに行くので時間軸がどうなっているのかわからないということだけ伝える。

『ふふ。大丈夫です。フィルルはこのお家がある限りここにいますから。』

「そうだね。お留守番お願いね。」

『お気をつけて行ってらっしゃいませ。』


そうして俺はダンジョンへと潜る。

ダンジョン内部に入るとそこは鬱蒼とした森の中だった。

俺は一応防御型に切り替え、突発的な攻撃を防げるようにする。

だが少し歩くと森の中に突如として切り開かれた場所に出て小さめな泉が現れる。


「泉?まさかここが目的地なのか?」

すると急に泉が波打ちだし、その泉の中から淀んだ水を纏った精霊が現れる。

俺は一気に後退し、森の中に入るもどうやら気配遮断のスキルが無効化されているようで自分の居場所に正確に攻撃が飛んでくる。


「ぐっ!」

ギリギリの所で回避するも、相手はかなり格上のように感じる。

なんせ突っ込んでいった相性的には良いはずの土属性の狼達が一瞬で蹴散らされてしまった。

かと言って火属性は周りが森だ。

引火すればどうなるかわかったもんではない。


「それなら!」

俺は召喚型に切り替え一気に殲滅することにする。


水精霊召喚(ウォータースピリット)』!!


召喚を発動すると同時に一気に空気が冷え込みパキパキと音を立て凍り始めるのが聞こえる。

それは泉の水の精霊も同じで徐々に凍り始める。

そして顕現する10体の氷の上位精霊と4頭の水属性の狼達。

泉の水の精霊は藻掻くように暴れているが自身が凍り始めているので上手く行かないようだ。

そこに放たれる10本の氷属性のレーザー。

泉の水の精霊はその攻撃を受け追加効果で一気に凍る。

追撃で水の狼達が一気に食らいつき凍り付いた水の精霊をバラバラに砕いた。

すると『システムメニュー』が開き、レベルが上ったことが伝えられる。

やはり呪われた世界であれば経験値は入るらしい。


「ふーーー。危ない危ない。」

やはり攻撃の手段はかなり分散させておいたほうが良い。

特に属性問題は重要だなと考えさせられる一戦だった。

水精霊召喚(ウォータースピリット)』を引っ込めると一気に凍りついた空気が溶けるように気温が上がりだし、凍っていた泉も通常の泉に戻る。

そしてその泉が光を放ちだす。


「やはり今回はここが目的地だったか。」

俺がその光りだした泉に近づくと再び泉がざわめき出す。


「なんだ!?まだか!!」

俺が構えるとそこに現れたのはとても美しい、それこそ女神と言われても可笑しくないような者であった。

『貴方が私を助けてくださった方ですね。』

「え、あ、はい。」

俺は余りの神々しさにしどろもどろになってしまう。


『私は幸運を司るこの世界の神、名をヴェリティアと申します。』

「この世界の神?」

『ええ、貴方はこの世界のものではないでしょう。』

「!?何故それを!!」

『分かりますとも。貴方の力が私たち神々ですら理解出来ぬ物をお持ちのようですからね。』

「・・・。俺はそんなそちらの神様の一人に無理やり連れてこられた人間ですからね。」

『やはりそうでしたか。本当に申し訳なく思います。』

「いえ、過ぎたことですので。それよりもポチ?ポチはこの女神様に会いたかったんじゃないのかい?」

そう言い俺はポチを降ろしてやる。


『わわわ!本当に女神様だ!』

『なんと・・・。まだ生き残りが居たのですね。既に絶滅してしまったかと思っていました。』

「やっぱりポチ、この白狼とヴェリティア様は関係が?」

『ええ、元々この白狼はヴェリデヴォルフという種族で私の眷属でした。ですが欲にまみれた人間たちの餌食となり、終いには不幸を運ぶという理由で狩り尽くされてしまったとばかり思っていました。』

「やはりそんな理由が。」

『我が眷属を保護してくださり感謝申し上げます。異世界の人間よ。』

「気にしないで下さい。今では立派な家族ですから。」

『そうですか。でしたらばこの子の力を、元の力を解放しましょう。』

「え?」

すると突然ポチが光りに包まれる。


「ポチ!!」

『わわわ!』

だが、光はすっとすぐに消える。

ポチにも見た目は異常無いようだ。

『これで良いでしょう。良いですか、我が眷属よ。今後もこの人のため全身全霊を尽くしなさい。』

『わかったのー!ポチ頑張るのー!』

『では、失礼しますね。異世界の者よ。』

「ま、待って!!」

俺はそう言いかけたが時既に遅く俺達はダンジョンの外、つまりは俺達の館に戻ってきていた。


『お帰りなさいませ?ススム様?』

「ただいま。フィルル。なんで疑問形なの?」

『いえ、今ダンジョンに入ったと思ったらすぐに出てこられたので。』

「ああ、なるほど。時間が凍結してたパターンか。それにしても驚いた。ポチなんとも無いのか?」

『大丈夫なのー。』

俺は念の為ポチを抱きかかえる。

すると『システムメニュー』が開く。


名前:ポチ

種族:ヴェリデヴォルフ

特性:ポチが仲間になっている際、入手した装備にもれなく『女神ヴェリティアの加護』が発動する。

『女神ヴェリティアの加護』は装備の特殊効果を2倍に引き上げるか、特殊効果を追加で1種類付与する。


なんかとんでもないバフ効果が付いてない?

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