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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第二章

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【第37話】商品登録とお料理教室

ある程度の進んだ所で見晴らしの良い場所があり、日も傾き始めてきていたことからこの日の移動はここまでとなり野営を張ることとなる。

「それにしても本当にさきほどの光景は驚かされました・・・。」

「あはは。まあ僕も実験のようなものだったので。まあ上手く行ったようですが。」

「ということは先程のが初めてだったのですか!?」

「そうなりますね。」

三人が絶句しているが俺は気にしない。

マイペースに野営の準備をする。


『ポチもお手伝いするのー!』

「ん?ありがとうな。ポチ。」

俺は手際良く火を起こす。


「そう言えば、ススムさんはこういった事には慣れて居られるのですか?」

「こういった事とは?」

「野営の設営等です。」

「ああ、まあ以前から野営は好きだったので。」

一人キャンプは良くしたしなあ。

火を起こすのも休む場所を整えるのもお手の物だ。


「そういえば料理はどうされてるんですか?持ち回りですか?」

「ええ、そうですね。順番でやっています。」

「でしたら今日は僕に作らさせて頂けませんか?」

「え?料理されるんですか?」

「ええ、それも趣味でやってたので。」

「そう言えば穴熊亭のサンドもススムさんの提案でしたものね。」

「あれは美味しかったですねえ!」

ナナリーが思い出しながら指を加えていた。

この世界、やたら食いしん坊美少女多くない?


「もし作って頂けるのであれば助かります。実は私たち余り得意ではないので・・・。」

ええーーー!?

二人もお手伝いさん居るのに二人とも苦手なのか!


「ならそうですね、僕が毎回手伝いながら教えますよ。」

「本当ですか!」

一番食いついてきたのは意外にも寡黙な性格をしていたセリルだった。


「セリルさんもしかして一番苦手だったりします?」

「・・・。はい・・・。」

「まあ、人には得手不得手がありますし料理っていうのはコツさえわかればなんとかなりますから。」

「ありがとうございます!」

そんな神様を拝むような顔で俺を崇めないでくれ!!


「じゃあ今日は痛むのが早い野菜を持ってきてるのでそれと肉を使ったスープでも作りましょうか。」

「やったー!!」

俺は料理用の道具をテーブルの上にざっと並べる。

実は自分用の包丁などもカッフェに頼んで打ってもらっていた。

鍛冶師が直接打つ包丁なんて日本に居た頃じゃ超が付く高級品だったからな。

後、実は簡単皮むき器として剃刀の刃を利用した「ピーラー」も作らせていた。

これに一番食いついてきたのはサーシャであった。


「ススムさん、それはなんですか?」

「これは僕依頼して鍛冶師ギルドに作ってもらった野菜用の皮むき器ですね。」

「え!?じゃあこれは世界で一つだけなんですか?」

「どうでしょうねえ?試作品は作っているはずなのでもしかしたら鍛冶ギルドが何個か持ってるはずですが。」

「使わせてもらっても?」

「ええ、どうぞ。使い方はこうして野菜を洗った後すーーっとなぞるだけで・・・、ね?簡単でしょう?」

俺は某テレビショッピング風に説明すると三人の目が輝いていた。

私も私もと使いたがったので順番に芋のようなものや根菜のようなものを剥かせる。


「こ、これは画期的です!!」

「ええ・・・。あんなにも大変だった野菜の皮むきがこんな簡単に出来るなんて・・・。」

ええ・・・。野菜の皮むきも大変なレベルだったのか・・・。

ちょっと残念すぎやしないか?


「ちなみにススムさん。これちゃんと商業ギルドで『商品登録』は済ませたんですよね?」

「え、なんですかそれ?」

「・・・。鍛冶師ギルドから何も聞かなかったんですか?」

「聞いてないですね。まあ、作らせた本人は感動してましたが。」

それを聞いたサーシャがバッ!と席を離れ何かを一心不乱に書き、魔道具の手紙を飛ばしていた。

な、何事!?


「どうかしたんですか!?」

「ススムさん!本当に商人としては三流過ぎます!後でお食事の際にお話させていただきます!!」

「あ、はい・・・。」

なんかこれ俺また説教食らう感じですか・・・?


気を取り直し野菜の切り方を教える。

「野菜を抑える時はこう、指を曲げて包丁は真っ直ぐに入れてくださいね。」

等とレクチャーしていると一つ一つに感動の声が生まれていた。

本当に教えてくれる人居なかったのか・・・。

まあ何事も初めてはあるからね。

それにおじさん、こうして一つ一つに素直に感動してくれる子達は大歓迎だよ!


「ちなみに良くやる間違いとして野菜や肉の煮汁を捨てる人が居ますが絶対捨てないでくださいね。」

「捨てるものではなかったのですか!」

「捨てると風味まで飛んでいっちゃいますからね。まあ物は試しです。今日は捨てずに調理して確認してみて下さい。あとは丁寧に灰汁を取りながら少しずつ味付けをします。」


そうして俺は自分で作り調合してきた調味料を出す。

「それは?」

またしてもサーシャがノリノリである。


「これは塩をベースに自身で使えそうなハーブ類や香りが強いものを粉々にして作った特製のスパイスみたいなもんです。味見してみますか?」

「「「是非!」」」

俺は本当に少量ずつだが手のひらに乗せて味見をさせてみた。


「こ、これは・・・!」

「お、美味しいです!!」


サーシャがまた何かを考えていた。

「口に合わなかったですか?」

「いいえ、真逆です!美味しすぎます!これは簡単に作れるものなのですか!?」

「ええ、市場で買えるものだけですね。値段も家庭的で安いですよ。」


それを聞いたサーシャが衝撃を受けていた。

「このレシピを知っている人は?」

「これは完全に僕だけですね。」

「ススムさん!!!」

「は、はい!!」

「お食事の時本格的にお話しましょうね!?」

嫌だ、とはとても言えない雰囲気だ・・・。

「は、はひ・・・・。」


そうして出来上がったスープとパンを切ったもので今夜は夕食となる。

ポチにはスープ用の肉を別で焼き、俺特製スパイスで味付けしたものを渡す。

「いただきまーす。」

『うま!うま!』


三人がスープを一口飲み、固まっていた。

と思ったらすごい勢いで食べだした。

三人とも食いしん坊美少女だったらしい。


「はあ、美味しかったー。」

「ええ、本当に。お屋敷で食べていたスープより余程美味しかったですね・・・。」

「自分で作った分より美味しかったんじゃないですか?」

「それもありますが、ススムさんまずはお話が。」

「は、はい・・・。」

「先程の皮むき器やスパイス、あれはとてつもなく素晴らしいものです。特に皮むき器に至っては需要がかなり高いかと思われます。ですがススムさんは一切『商品登録』はしていないと仰っていましたよね。」

「そもそもその『商品登録』が何か知らないので・・・。」

「では説明させていただきます。」

と、この様にはじまったサーシャの話曰く簡単に説明すれば特許制度のようなものだった。

俺はこの世界にまさか特許制度があるとは思っても居なかったのでそちら方向で驚いてしまった。


「なるほど。それで先程焦ってたんですね。手紙の先はフォレスさん宛ですか?」

「そうです。フォレスに頼んで早急にその皮むき器をススムさん名義で代理登録してもらうよう手筈をお願いしました。」

「それはお手数をおかけしました。」

「これは商人でしたら当然のことなのでお気になさらず。後は先ほどいただいたスパイスなのですがこちらも『商品登録』されたらどうですか?」

「こんなんでも出来るんですか?」

「それは勿論です!レシピを教えていただければそれもフォレスに手紙を出して登録させておきますが?」

「そんな何度も手紙の魔道具使うの勿体なくないですか?」

「それはお気になさらず。連絡様にかなり持っていますしそれよりもこっちの案件のほうが余程重要ですので!!!」

ずい!っと近寄られて思わずひぃ!っと声が出てしまう。

コカトリスよりも今のサーシャの圧の方が余程怖い・・・。


「で、では今日の夜の見張りのときにでも書いておきますので明日の朝にでもお渡しします・・・。」

「約束ですからね!」

「は、はい・・・。」


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