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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第二章

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【第36話】馬上戦闘

俺とサーシャが呼び方について話をしていると、付き人の二人も会話に混ざってくる。

一人は栗毛で活発そうな見た目なナナリーとスラッとした寡黙な長い金髪が目に引くセリルだ。

今まではこの二人がサーシャの付き人件護衛として付いていた。

だが以前運悪くコカトリスの襲撃に会い、なんとかその場では助かったがその後盗賊に拉致され捕まるという不運の連続に見舞われており、今後は二人だけではなく俺のような冒険者を護衛に据えることにしたようだ。


「ナナリーさんもセリルさんもよろしくお願いしますね。」

「こちらこそよろしくお願いします!ススム様。」

そう言ってナナリーが元気良く返してくれ、セリルも一言「宜しくお願い致します。」と礼をしてくれる。

俺は挨拶をして馬車に乗り込む。

本当に伯爵家の令嬢が乗るような馬車ではなく、普通の乗合馬車に近い形をしている。


「この様な馬車ですみません。以前使っていたもう少し上等な馬車は御存知の通りコカトリスに壊されてしまったので・・・。」

「ああ、いえ。勿論事情は知っていますから。それにしても馬番はどうするんですか?」

「私ナナリーとセリルが交代で進みますー。夜は安全面を考慮して、野営ですねえ。」

「なるほど。お二人共馬車の運転ができるなんてすごいですね。私はさっぱりです。」

「あはは。お嬢様の付き人では必須なスキルですからねえ。まあ、ススム様はその分私たちの代わりに護衛の方に注力してもらえれば大丈夫ですー。」

「了解しました。」


という事は今後を見越して『気配察知(LV2)』をもう一段階レベルを上げて最大値にしたほうが良いかもしれない。

俺はそう考え馬車が発車した後適当な隙を見てスキルボードをいじることにする。

「では参りましょうか。」

「ええ。お願いします。」

「出発しますー。」


ゴトゴトとゆっくり発車する馬車。そしてゆっくりと門をくぐり俺達はミストヴェイルの街を後にする。


「そう言えばサーシャさんは普段は何の行商をしているのですか?」

「そうですねえ、特に決まっては居ないですかね。私の師匠だったフォレスに影響されてか、特定のものにこだわって商売をするということはしていないんです。」

「なるほど。それで【呪われた装備】類もそのうちの一つに過ぎないというわけですね。」

「そうなりますね。」

まあ、その方がカモフラージュも出来るし都合が良いのだろうと個人的に考えた。


「それにしても何故女性の冒険者では無く僕をわざわざ指名してまで選んだのでしょうか?」

「それは単純に実力と信頼ですね。」

「過大評価では?」

「それはありえませんね。盗賊たちから必死に救助してくださり、この街までしっかりと約束を守り保護してくれたこと。それは何者にも代えがたいほどの評価ですよ。」

「あはは。そう言って頂けると照れてしまいますね。」

「私たちにとっては勇者様そのものですよね。サーシャ様。」

ナナリーがその様に話をサーシャにすると「そうですね。」とサーシャも笑顔で返した。


勇者か。

この世界にもそんな物は存在するのだろうか。

「申し訳ないです。ご存知だとは思うんですが僕は本当に田舎の出身で時勢に詳しくないので教えてもらいたいのですが勇者は存在するのですか?」

「そうですね。伝説では今のこの世界の様に世界が争いや魔物たちの侵攻が起きた時、女神ルミナリア様の使いとしてこの世界に突如現れるそうです。現に今私たちが居る国、『ルミナス王国』の初代国王は女神ルミナリアより遣わされた勇者として有名です。」


そ、そうだったのかーーー!!

あの◯◯女神、『女神ルミナリア』というのか・・・。

というか世界の名前と町の名前は聞いてたけど国の名前は初めて聞いたな!!

それにしても女神ルミナリアの使いの勇者ねえ・・・。

どう考えても異世界から連れてこられてチート能力付けられた人間だろうな。


「なるほど。本当に勉強になります。」

「いえいえ、この程度でしたら。時間はたくさんありますし何か知りたかったらお教えしますからね。」

「それは非常に助かります。ちなみにこの国は戦争や魔物の大きな侵攻などは起きては居ないのですか?」

「そうですね。小さな小競り合い程度の戦はありますが、国をまたいでの大戦は起きていませんね。それに魔物被害は他の国と同等程度といったところでしょうか?」

「では比較的安全な国といったところでしょうか?」

「そうですね。少なくとも今までは私たち3人で旅ができる程度には安全だったと思います。」

「なるほど・・・。」

確かに女性三人で旅ができる程度だったと言うなら余程のイレギュラーが起きない限り安全な国と見て良さそうだ。


暫くすると若干会話が途切れたのでこの内に『気配察知(LV2)』のレベルだけを振ることにした。


『気配察知(LV3):自身のマップに対象の居場所を表示する。通常の範囲に対し効果範囲が100%拡大し、かつ隠遁(ステルス)状態の対象を完全に発見することが可能になる。更に自身に対し敵対しているかどうかも把握できる。この効果は現在最大LVである。』


これでよし。

早速覚えた『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』を開いて見てみる。

おーー、すごいすごい。

詳細な地図に今までより実質倍近い距離まで索敵が可能になり、しかも敵対しているか否かまで色で示されるようだ。

もしかして、食用に出来る鹿とかも場所わかったりするかな?

なんて思っていたら、『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』の複合効果だろうか?

今まで倒したことのある特定の獲物については『地図(マップ)』上に強調されるようになる。

本当にこの『地図(マップ)』はこれ単体だけでもとんでもないチート性能だと思うよ・・・。

まあこれで近くを流れている水場や食料も問題なく確保できそうだ。

本当はサーシャ意外の二人も最低でも『気配察知』が使えれば安全に旅ができるんだが。


「そう言えば、サーシャさんを護衛されているということはナナリーさんとセリルさんは何か戦闘職(クラス)があるんですか?」

「はいー。私は前衛職の槍術士でセリルは後衛職の狩人ですー。」

「おお、ではセリルさんもしかして敵対生物の大体の把握とかは出来ますか?」

「ええ、可能です。」

やったぜ!こんなにも早く問題が解決した!


「おお、助かります!実は僕も事前に敵対生物の情報がある程度わかるのでお互い交互に警戒をしませんか?」

「ススム様は魔法使いですよね?それなのにその様なスキルをお持ちなんですか?」

「ええ、何でか持ってます。」

ふむ。やはり一般的な魔法使いはこの様なスキルは取らないよなあ。

俺の場合、安全策を重視してる上にスキルツリーを可視化して認識しているのでそれを取れるのであって普通の魔法職ならこんなスキルそもそもあることすら気が付かないだろう。


「わかりました。その方が安全ですし。私だけでは警戒するのも限界がありましたので非常に助かります。」

「それはそうでしょうね。ではお互いに一定間隔で警戒を交代するようにしましょう。」

「畏まりました。」


そんな事を言っていると俺の『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』に反応がある。

どうやらこちらの馬車に気が付き走って近づいてきている。

反応から察するに敵対しており数は3。

何かはわからないがかなり早いので狼か何かだと思われた。


俺はここで実験をすることにする。

視認していない目標に対し、『気配察知(LV3)』と『地図(マップ)』だけで攻撃を着弾できるのかどうかを確認したかった。


「ちょっと失礼しますね。今から魔法を使いますが気にせず走ってて下さい。」

「え?」

「じゃあ行きますよ!」


俺は馬車の後方から手を伸ばしはるか後方上に向かいファイアボールを発射する。

『紅蓮の理よ、我が掌に!――ファイアボール!』


ものの見事に馬車のはるか後方斜め上に向かい勢い良くファイアボールが飛んでいくがある程度の距離のところから急速に軌道を変更し飛んでいく。

という事は・・・。

馬車よりかなり遠い所で見事に狼型魔物に着弾した様子。

ものの見事に経験値だけが入ってくる。


「ススムさん!今のは!?」

「ああ、かなり遠くで狼型の魔獣がこっちに向って3匹ものすごい勢いで走ってきてたので仕留めました。もう大丈夫ですよ。」


「「「ええ!?」」」

三人同時に驚いている。

まあ、それもそうだろう。

今までこういった運用をした人は居ないだろう。


「ススムさんが短期間で四角銀級まで飛び級した理由がわかった気がしました・・・。」

そう言いサーシャが口を開けて呆けていた。


「あはは・・・。」

まあでもこれで新たな戦術幅が大きく広がったのでオールオッケー。

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