表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/31

【第17話】新たな【呪われた装備】とルーン石

俺はまず宿屋に帰り、そして大まかに旅に出る際に必要な道具を書き出していた。

必ず欲しいものとしては今所持している物よりも遥かに大きな収納鞄(マジックバック)

欲を言えば時を止める収納鞄(マジックバック)が欲しかった。

そして調理器具一式に野営に必要になる寝袋等だった。

もし魔術具として存在しているなら睡眠休息時の防犯系魔術具もあれば嬉しい。

そして『地図』だ。

未だこの世界では地図を目撃していない。

俺はなんとなくだがこの『地図』に関しても【ハックアンドスラッシュ】の能力が関係するのではないかと考えていた。

「こんなものか。後はそうだな、解体スキルを身に着けておきたいな。これは冒険者ギルドで教えてもらうか。そして忘れてはならない戦力強化のための装備だろうな。」


俺はゴロンとベッドに横になりながら考えた。

恐らくこの世界で忌み嫌われている【呪われた装備】達だが、まず間違いなくそれらを取引しているマーケットはあるはず。

どの世界でもなんでもそうだが、マニアや収集家と言われる人物はいるからだ。

需要があれば供給先は必ずある。

今日はさっさと寝て、これを持ってフォレスに会いに行こう。


翌朝は冒険者ギルドではなく商業ギルドに向かう。

最近、薬草類の納品の関係で毎日顔を出していたので受付の人とはもう顔見知りになった。

「おはようございます。ススム様。今日は随分とお早いですが?」

「おはようございます。今日は別件できました。シシルさんはいますか?」

流石にいきなりギルマスのフォレスを呼び出すのはトラブルになるだろうと考え、弟子のシシルを呼び出すことにする。

そんなに時間が経たない内にシシルがやってくる。


「おはようございます。ススムさん。お話は師匠より承っております。どうぞ。」

「おはようございます。シシルさん。助かります。」

そう言われ案内されたのはギルドマスター専用の応接間だった。

あ、やっぱフォレスが直接話をするんだ。

まあ、その方が俺としても手間はない。


「失礼します。ススムさんをお連れしました。」

シシルに続き入室する。


「おはようございます。ススムさん。早いですね?もう必要なものの書き出しが終わりましたか?」

「フォレスさん、おはようございます。ええ、こちらに書き出してきました。」

「ではこちらで承りましょう。シシル、申し訳ないですが下がって下さい。ここからは特殊な事情があり呼び出さない限りの入室を禁じます。」

「畏まりました。失礼致します。」


シシルが退席した後、フォレスから「こちらへ」と席に案内される。

「ではお伺いしますね。どういった物が必要でしょうか?」

「これです。」

「ふむふむ。なるほど。確かに旅に必要な物ばかりですな。ですが収納鞄(マジックバック)は大きめのものを想定していましたが、時を止める収納鞄(マジックバック)ですか・・・。これは少し困りましたな。用途をお聞きしても?」

「主には食材の管理用ですね。」

「なるほど。でしたらそうですね、通常の収納鞄(マジックバック)容量は今お持ちの物より2段階上の中程度の物、大体この部屋の半分程度の物をご用意します。そして別で今と同じ容量程度の最小になる時を止める収納鞄(マジックバック)を別でお渡しするのは如何でしょうか?」

おおおおお!!今持っているサイズのでも容量的には背負鞄分程度の容量が入る!これなら食材は十二分に保管できる。

通常の収納鞄(マジックバック)も部屋の半分でってそんなにでかいもので中程度になるとは!

嬉しい誤算だらけだった。


「ありがとうございます!それで構いません。」

「わかりました。それと就寝時の防犯魔道具ですが、実はこんなものがあります。」

そういってフォレスは予想していたのか、席の後ろにおいてあった握り拳半分程度の大きさの石を4つ手に取り、それを隅に置く。

そして短いながらも呪文を唱えた。


結界部屋(プロテクトホール)


するとその四隅に置かれた石を起点に魔法障壁らしき物が発動した。

なにこの素晴らしいアイテム!


「これは見ての通り。小規模な結界を張ることが出来る魔道具です。人が一人寝る程度の大きさでしたら一晩は持続可能です。余程のことがなければ壊されることは有りません。そうですね、壊される時が来たらそれは命に関わる相手だったとでも思って諦めて下さい。」

怖いことサラッと言わないで!!

「ちなみに解除方法はこの石を拾い上げれば、自動的に解除されます。次の発動までおおよそ12時間は掛かりますのでその点はご注意下さい。」

「これも準備物としていただけるんですか?こんな高価そうなもの。」

「いえ、こちらは商人必須レベルのものでそれほど高価では有りません。なのでお気になさらないで下さい。」

え!?こんな高性能なものがその程度なのか・・・。

この世界の価値観が良くわからん。


「それとこちらが今回の依頼地点の簡易の地図になります。」

「ありがとうございます。」

俺はそれを受け取りじっと眺める。


するとやはり『システムメニュー』が発動し、新たな項目である『地図(マップ)』がアンロックされる。

俺の眼の前には、【ハックアンドスラッシュ】の能力で作り出した今の手渡された簡易の地図よりも遥かに精巧な、それこそ現代地球でも通じる様な『地図(マップ)』が3D表示のように浮かび上がっている。

何故俺はこの能力が発動するか、自信があったかというと単純にハックアンドスラッシュのゲームではこの『地図(マップ)』が切っても切れない存在であり、常時それで最短のルートを探しながらダンジョンなどの攻略を行うからだ。

それ故に、きっかけがあれば発動するという自信があった。


「ススムさん?どうかされましたか?」

「あ、いえ。初めて地図を拝見したのでつい。これはお預かりしても?」

「ええ、問題有りません。その程度のものでしたら商人であれば所有しているものです。軍事機密レベルのものとはかけ離れていますからね。」

「そうでしょうね。ありがとうございます。」

「後は日用品類ですね。わかりました。ご用意しましょう。最速で準備しますので受け渡しは明日でよろしいですか?」

「そんなに早く頂けるとは。助かります。」

「では少し失礼します。シシル。」

そう言ってフォレスは手元にあるベルを鳴らすと控えていたシシルがすぐに姿を表した。

フォレスがシシルに指示を出すとシシルは一礼をして下がっていった。


「さて。とりあえずこれで『商業ギルド』としては終わりですかな。何か私個人に聞きたいことが合ったのではないですか?」

ギ、ギクーーー!!

何故かこれから相談しようと思っていたことがフォレスにはわかっていたようだ。


「何故それを・・・?」

「依頼人の要望を読み取るのも商人の才能の一つなんですよ。」

「な、なるほど。では早速ご相談させていただきたいのですが。」

「ええ、どうぞ。」

「この街のどこかで【呪われた装備】を扱っているマーケットや商人はいますか?」

「・・・。ご理由をお伺いしても?」

「単純に自身の装備力強化のためとだけお伝えしておきます。」

「わかりました・・・。深くはお聞きしないほうがよろしいですね。ありますよ。この街では個人商店ですが。」

「あるんですね!というかこの街ではというのは?」

「街によって扱いが異なりますからな。武器屋防具屋が素知らぬ顔で売ってる場合や、普通に露天で扱っている場合、そしてオークションなどで取引されている場合などもあります。」

「やはり個人収集家達はいるんですね。」

俺の言葉にフォレスが驚いた顔をした。


「ご存知なのですね?」

「いえ、大体どの時代どの場所でも色々な収集家達はいますからね。それなら【呪われた装備】のコレクターもいるだろうと思っただけです。」

「流石はススムさんです。やはり貴方を商業ギルド員として迎えられたことは私にとって良い財産となりました。」

「あはは、買いかぶりすぎですよ。それで、その個人商店はどこにありますか?これから寄ってみたいのですが。」

「少し分かりづらい場所にございます。私が直接ご案内しましょう。」

「ありがとうございます。助かります。」


そして俺とフォレスは商業ギルドを出た後、確かに分かりづらく、日が余り差さない人目につきにくい場所にある一軒の商店前に着く。

「正直私は長居はしたく有りませんので、店主に挨拶だけしてお先に失礼しますね。」

「それだけでも十分です。」


ガチャ

ギイィ・・・


立て付けが悪いのか、まるで廃墟の扉の様な嫌な音を立てドアが開く。

中は埃っぽく、薄暗く、本当に商店なのかと思える内装だった。


「ヴェルミナ、いますか?私です。フォレスです。」

フォレスが部屋の奥に声を掛けるとヴェルミナと呼ばれた呼ばれた老婆らしき人物が出てくる。

「おやおや、これは珍しい。ギルドマスター様じゃないか?私とは二度と顔を合わせないと言ってなかったかい?」

「・・・。今日は貴方にお客様をご紹介に上がりました。ススムさんです。」

「ヴェルミナさん。初めまして。ススムと申します。」

俺は頭を下げるとフォレスはよほど居心地が悪いのか「では、私はこれで。」と言いそそくさと退却していった。


「全くあいつは、本当に愛想ってものがない。」

「あはは・・・。」

確かにこのどこからどう見ても胡散臭そうな老婆はフォレスの求める商人像とはかけ離れているのかもしれない。


「それで、ススムだったか?今日は何を探しに来たんだい?ここが『そういう店』だと知ってフォレスに案内させたんだろう?」

「ええ、勿論。」

それを聞いたヴェルミナはにたーっと笑い「フェッフェッフェ!」と笑い出す。


「良い返事だ。ここは【呪われた装備品】専門店、『常闇の装具屋』だ。ゆっくりしていくと良い。」

「ではお言葉に甘えて。」


俺はそう言いながら店の中の各種装備品を見渡す。

武器種や装備種に限らず、どうやら呪われた品々だけが集められているようだ。

しかも有難いことにここには『初めから呪われた装備品』しか置いていない。

つまり全て『鑑定済み品』だと言うことだ。


ふふふ、良いねえ!こっからお宝を見つけてやる!!

品々は長いこと光を浴びることもなく、埃に塗れていた。

「ふー!!ゲホゲホッ!!すごい埃だ。」

「そりゃそうだ。こんなもん買いに来るやつはよっぽどの好き物だからねえ。お前さんみたいに若いやつは初めてさね。」

「あはは。」

「お前さん、職業(クラス)は前衛職ではなく後衛職かい?だが短剣?」

「ええ、僕は魔法使いです。ちなみにこれはきっとヴェルミナさんは気に入りますよ。」

俺はそう言いながら腰に差してあった銅の短剣をヴェルミナに渡す。


「こいつは・・・!【呪われた】銅の短剣!それもレア等級だとは!こんな『良いもの』は久しぶりに見たよ。」

「良いものかわかるんですか?」

「勿論呪われた部分についてはわからないさ。だが等級が高ければ高いほどそれは『良いもの』に決まっているだろう。」

「な、なるほど。」

やはり専門店でもこの【呪われた】と言われている説明文は読むことが出来ないようだ。

そして【呪われた装備】の価値は等級で判別していると言うこともわかった。


「じゃあ、お前さんは魔法使い用の装備を探しているのかい?」

「それであればいいですが、その短剣の様に一部例外はありますね。」

「・・・。何が書かれているのかわかるのかい?」

「いえ、勘です。」

ここはさらっと嘘で隠しておく。


「・・・。そうかい。まあ久しぶりの客だ。ゆっくりして行くと良い。」

ヴェルミナはそう言いながらまた部屋の奥へと消えていく。

防犯意識大丈夫かな?

まあ【呪われた】装備だしそれは一切警戒の対象にならないのかもな。


それにしても結構な種類はあるんだが、どれも自分の職業(クラス)やスキルツリーに合うものが見つからない。

「うーむ・・・。」

そう言いながら部屋の隅においてあった椅子に腰を掛け改めて部屋全体を見渡す。

その時とあるものが壁に立てかけてあるのに気が付く。


「これは・・・?バックラーか!埃被ってて壁飾りか何かだと思ってたわ。どれどれー・・・やっぱしすげえ埃だ・・・。」

このバックラーの能力はっと?


【レア:鉄のバックラー】

効果:STR-5、AGI-5、INT+3、LUK-4

鑑定効果:魔法の詠唱に成功した場合、唱えた魔法属性の狼の使い魔を2匹召喚する。召喚継続時間はINT×10秒。なおこの召喚された狼は【召喚】属性になる。

空きスロット:2個


こ、これは!

これこそ俺が求めていたものだ!!

それにしても空きスロットってまさか・・・


「ヴェルミナさん!ヴェルミナさん!僕これが欲しいんですが!!」

「ああん?そんなでかい声出さないでも聞こえているよ!・・・ほうまた懐かしいのを見つけたもんだな。」

「懐かしい、ですか?」

「ああ、その盾はとある兵が未鑑定の状態で使っていた盾なんだが、見ての通り前衛向けではないデバフのせいで、命を落としてな。それを買い取った装備屋がもしやと思い鑑定したら、案の定【呪われた装備品】だったってわけさ。そして今はここで長い時を埃にまみれて壁に立てかけてあったってわけさ。」


確かに前衛職が付ける小盾(バックラー)でこのデバフは最悪すぎる相性だ。

だが逆に小盾(バックラー)なのが素晴らしい!

それにこのステータスも申し分なく、極めつけはこのスキルだ。


「これを購入したいです。いくらになりますか?」

「はっ!?これをお前が購入したいだって!?ススム、金は持ってるんだろうな?」

「金額次第ですが、あてはあります。」

「そうさな・・・。10万ミラル。」

100万円だとー!?

絶対ふっかけてきたなこの婆さん!


「と、言いたいところだが・・・何に使うか聞いておこう。」

「それに答える義務はありますか?」

「答えなかったら2倍の値段で売ってやろう。」

そう言ってにたーっと笑う。

ぐ!この婆さん、何か勘づいてやがるな!

だが、今回の旅においてかなり重要なものになることは間違いない。


「答えられる点と答えられない点があります。」

「ほう?」

「答えられる点は、僕が銅級の冒険者でありとある人物から指名依頼を受けた。ここまでが答えられる範囲です。」

「・・・。フェーッフェッフェッフェッフェ!そうかい、そうかい。銅級で『指名依頼』しかもフォレスの紹介でこの店に来たのか!」

やはりこの婆さん鋭い。

今の一言で何もかも悟ったような眼光で俺を見据える。


「25,000ミラルだ。」

「え?」

「25,000ミラルで売ってやる。『今回は』おまけしてやるよ。お前とは長い付き合いになりそうだしな。」

そう言ってヴェルミナが再び笑みを浮かべた。

どうやら俺はこの婆さん、ヴェルミナと長い付き合いになりそうだ。


「で?支払えるのだろうな?」

「あ、今は手持ちがないので、一旦商業ギルドに行ってすぐに戻りますのでそれでも良いですか?」

「うん?まあ、支払えるなら良いさ。」

「それとお聞きしたいのですが、この盾に付いてる『空きスロット』については何かご存知ですか?」

そう、おれはもう一つのこの盾の魅力であった『空きスロット』について確認をする必要があった。


「お前さん、冒険者のくせに『空きスロット』について知らないのかい?」

「あはは、まだ冒険者なりたてなもので。」

「『なりたて』で『指名』だって?フェーッフェッフェッフェッフェ!」

あ、いかん!!

また余計な情報を与えてしまった・・・。

まじでここら辺は肝に銘じないといけないな。


「いいだろう、そんな指名を受けるほどのひよっこ冒険者様に教えてやる。『空きスロット』には特別な加工を施した『宝石』を埋め込むことでステータスの底上げ等のバフが付けれるのさ。ただしその宝石は特別な加工がしてあるだけあって、とても銅級では1個も買えないだろうがな。」

やはり、そのための『空きスロット』だったか!

ということはもしかして・・・?

そう思った俺は逆にこの婆さんを驚かせてみることにした。


「それは普通の『宝石』であって【呪われた宝石】もあるんじゃないですか?」

ヴェルミナの表情が明らかに変る。


「お前さんどこでそれを知った?」

「【呪われた装備】があるなら【呪われた宝石】もあるんじゃないかと思っただけですよ?」

「・・・。まあいい。その通りだ。【呪われた宝石】も存在する。待ってろ。」

そう言ってヴェルミナが部屋の奥から出してきた箱には文字が書かれた真っ黒い石が何個も入っていた。

ああ、やっぱし。これは『ルーン』だ。


『ルーン』は特別な石で石一つ一つに意味があるが、一つでは能力を発揮しない。

この『ルーン』は2つ組み合わせることで初めて効果が顕現する特別な宝石だった。


「・・・。ススム。お前これがなにか知ってるんだろう?」

「え?」

「しらばっくれても無駄だ。そうだな、この【呪われた宝石】について情報をくれたら今回のその盾とお前が選ぶ石は無料でプレゼントしてやろう。どうだ?」


どこまで読むんだこの婆さん。

というか俺が顔に出やすいタイプなのか!?

いや、地球にいた頃は何考えてるかわからないタイプと小学校の卒業アルバムからずっと言われてきた男だ。

多分、この婆さんの認知力がずば抜けて高い。


「僕から言える情報は2つです。それでもいいですか?」

「ああ、十分だ。」

「1つ目、この石は『ルーン』と呼ばれます。これに聞き覚えはありますか?」

「ルーン・・・?いや初耳だ。」

「では2つ目です。この石には一つ一つに意味があります。」

「ほう・・・?」

「僕が言えるのはここまでです。」

「良いだろう。十分だ。持っていけ。」


いよっしゃーーー!

これはいい装備が手に入った。

後はルーンだが・・・。

流石に見られながらは選べないな。


「ちょっとあっちで座りながら見たいんですが良いですか?」

「ああ、構わないさ。この婆には時間だけは合ったからな。何個入ってて、どんな形の文字が書かれていたのかは全て記憶してる。」

流石腐っても商人。

自分が売ってる商品情報は全て頭に入ってるってわけか。


「ありがとうございます。選んできます。」

俺は椅子に移動し、各種ルーンを見る。

試しに一つを手にしてみると、やはり『システムメッセージ』が出現する。


【ルーン石:ノア】

効果:敵に対し先制攻撃を成功させる。


「ほうほう、こっちは?」


【ルーン石:ルグ】

効果:当たった斬撃系攻撃がもう一度当たる。


「なるほど。」


つまりはこういう事だ。

ルーン一つでは先程も言ったように一つ一つに意味はあるが単体では効果を発揮しない。

今手に取った2つのルーンでは「ノア」の方は条件だけ書かれており、「ルグ」の方は結果が書いてある。

一件すると結果が書いてある「ルグ」だけでも発動しそうだが、これでは条件が足らない。

ルーンは『条件』の石と『結果』の石を同時に装着することで初めて効果が発動する。

つまりこの2つの場合はこうなる。


【ルーン石:ノア=ルグ】

効果:敵に対し先制攻撃を成功させると当たった斬撃系攻撃がもう一度当たる。


と、この様になる。

だが、俺は魔法使いだ。

これでは意味がない。


そうしてそこそこの数があるルーンを見ていると面白いものを2つ見つける。


【ルーン石:ミル】

効果:【召喚】を成功させる。


【ルーン石:ゼィ】

効果:【防御】に分類されるスキルをコスト無しで発動する。再発動(リキャスト)間隔120秒。


こ、これだあ!!

俺の中でこの2つが輝いて見えた。

つまり今回選んだルーン石はこういう事になる。


【ルーン石:ミル=ゼィ】

効果:【召喚】を成功させた場合、【防御】に分類されるスキルをコスト無しで発動する。再発動(リキャスト)間隔120秒。


「ヴェルミナさん、それじゃあこの2つを貰っていきますね。」

「ほう、どういう効果だい?」

「さあそれは知りませんので答えようがないですよね?」

「ちっ!まあいい、約束は約束だ。持っていけ。」

「ありがとうございます!」

「お前が生きて帰ってこれた時、その時は今度はきちんと商売をしようじゃないか。フェーッフェッフェッフェ。」


そうして俺は新しい【呪われた装備】の鉄のバックラーと【呪われた石】ルーン石を2つ無料で手に入れた。

宿屋に帰ったらスキルツリーとにらめっこだ!


現在の『ステータス』


名前:ススム

職業:魔法使い

年齢:20才

出身地:不明

種族:ヒューマン

レベル:6

残りSP:4

各ステータス:HP:7、MP:10、STR:10(+3)、VIT:9(+2)、AGI:8、MND:10、INT:16、LUK:-10

初期スキル:言語理解、ハックアンドスラッシュ

装備済み:【呪】銅の短剣、鉄の腕輪

未装備:【呪】鉄のバックラー、【呪】ルーン石×2個

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ