【第14話】穴熊サンドと予定外の初討伐
俺は適当に見つけた食堂で夕飯を取ることにしたのだがやはり値段の味はそこまでではなかった。
だが感動したのはやはり感動したのは支払いだった。
早速現金ではなく商業者登録票で支払いをお願いしたのだが、当然可能でありサクッと終わる。
これは便利だ!
そんな感動を覚えつつ宿屋に帰ると魔が悪いことにアリスに見つかる。
「あ、ススム君だー!さっきは逃げたなー!」
逃げたも何もこっちは客なんだが・・・。
「随分と昼間から繁盛してた様で何よりです。」
「本当だよ!過去一番の売上だよ!!ありがとうだよ!!」
ここでも感謝されながら怒られている。この世は理不尽なことだらけだ。
「あはは。」
「所で聞きたいことが会ったんだ。」
「うん?何でしょう?」
「あれの名前だよ!何かあるの?」
名前か、いやそこは適当に考えればいいのに・・・。
「むしろ今日はなんて名前で売ってたんです?」
「『腸詰めをパンで挟んだやつ』とか『あれ』とか『街で見かけたやつ』とかばらばらだよ!もー。」
「なら、適当に考えればいいじゃないですか・・・。」
「どうせならキャッチーな名前で売り出したいじゃない!」
そこは商売人らしいんだな、しょうがない少し乗っかってやるか。
「なら、『穴熊サンド』はどうですか?」
「『穴熊サンド』?」
「ええ、この宿屋の名前は『森の穴熊亭』ですよね。それにサンドは私が育った村で食べてた物でパンで物を挟んだ物を◯◯サンドと言ってたんですよ。なので店の名前も使うことでオリジナリティが出るのでどうかと。」
「そのアイデア頂き!!あ、それともう一つお願いがあるんだけど!!」
えー、まだあるのー・・・?
「売れ行きが半端じゃなくて腸詰めが無くなっちゃったんだ・・・。何かその・・・、サンド出来る材料は思いつかない?勿論!無料とは言わない!!協力してくれたら部屋を『ススム専用部屋』として好きなだけ使って良いから!」
おおう!それは随分思い切ったな!!
「一応確認ですがそれは1週間どころか1年でもそれ以上でも良いってことですか?」
「そう!なんなら食事も朝夕代金はいらないよ!それだけの恩になる!お願いだよー・・・。」
食事が豊かになるのは有り難いし、何より宿屋と食事代金が浮くのは今後の活動をしていく上でそれだけその分を装備費用等に回せるということだ。
これは乗るしか無いな。
「その話乗った!今は料理番の人もいるの?」
「うん、厨房にいるよー。あ、ちなみに料理番は私の兄でパックって言うんだ。無愛想だけど料理に関しては情熱を燃やす性格だからよろしくしてあげて?」
なんとまるでアリスとは似てなかったが兄妹だったのか。
「じゃあ、これから長い事お世話になりそうだし挨拶に行こうかな。」
「やったー!ありがとうススム君!」
「こんばんは。パックさん今日は大変だったようで。」
「ああ、ススムか。お陰様でな。だがいい経験が出来た。で、アリスから話は聞いたか?」
「ええ、今後のメニューについて相談したいとか。」
「ああ、そうなんだ。材料の問題もあってな。相談に乗ってくれれば助かる。」
まあ、あれだけ売れれば看板メニューにもなって材料は死活問題だろう。
ここは部屋と食事代金の為にアイデアを出してあげるか。
「僕から出せるアイデアは2つですね。」
「お?2つもあるんだ?教えてー。」
アリスが目を輝かせている。現金な奴め。
「まず1つ目ですが、食材が困るということでしたよね。」
「そうだな。本当に今日はあまりに売れすぎて途中で断ったくらいだ。」
「なら、どこかと専用で卸してもらえるように契約したらどうですか?例えばサンドに必須なパン。これを何処かのパン屋さんで契約して大量に卸してもらうんです。『サンド』にはパンは必須ですからね。」
そうまず間違いなくパンは足らなくなるだろうし、サンドを今後売っていくならこれがないとはじまらない。
「恐らくですが他の店でも似たようなものを間違いなく出してくると思うので、そうなるとパンは奪い合いになりますよ。なので先手を打って専門で卸してもらえる所と契約して専売で卸してもらったほうがパン屋的にも安定した収入源になりますので助かるはずです。」
「なるほど!」
それを聞いたアリスが飛び出していった。
恐らく宛があるのかパン屋に行ったのだろう。
「後は挟む内容を多様化させることですね。僕の育ったところではそれこそなんでもパンに挟んで『サンド』してましたので今日の『穴熊サンド』だけではなく、種類を増やすか、もしくは専門店にするかのどちらかでしょうね。個人的には腸詰めは仕入れに限界があると思うので種類を増やすことをおすすめしますが。」
「その通りだな。おすすめはあるか?」
この時代では腸詰めは貴重品のはずだからな。
多分地球のようなホットドッグ専門店のような経営は難しいだろう。
ならメニューを分散させれば良い。
「腸詰めだけでなく、肉は色々手に入るんですか?」
「ああ、肉屋とは付き合いが長くてな。」
「なら挟む肉を色々なものにしたらどうです?薄く切った肉を腸詰め代わりにしたりもいいと思いますよ。薄く切ったものを入れますので、肉屋的にも切れ端を有効活用できるので良いと思います。」
「なるほどな・・・。後で相談に行くか。」
「あとは単純な話、肉無しでも良いと思いますよ?」
そう、手に入らなければ入れなければ良いのだ。
「肉無しだと?」
「野菜を中心に、具材を考えれば良いんですよ。野菜を炒めたものに味付けをして、それを挟むだけでも十分だと思いますよ。野菜だけって言われると物足りないかもしれないのでチーズで補ったりも出来ますしね。それに野菜だけっていうのは美容効果にも良いんですよ。」
「美容効果ですって!?」
「え?」
そう言って振り向くとなんとセリーヌがいた。
「あれ?セリーヌさんこんばんは。なんでここに?」
「いえ、丁度帰りだったので明日の分のを予約していこうと思って寄ったのですが会話が聞こえてしまいまして。」
相当穴熊サンドがお気に召したようだな。意外とセリーヌは胃袋チョロい系なのかもしれない。
「私もそのお話聞かせていただいても?」
「パックさんが構わなければいいと思いますが?」
「俺は構わない。なんせ幼馴染だしな。」
「ああ、そうか。アリスさんと幼馴染なんだったら兄のパックさんもですもんね。」
「そういうことだ。」
「それより美容効果のお話です!」
相当食いついてきたな。
「ああ、その話ですね。実は今新しい具材の相談をしてまして。それに野菜だけの具材を提案してたんですよ。」
「野菜だけですか?」
「ええ、野菜は健康や美容に良いと僕の育った村では言われてまして、お通じの出が良くなったりもするんですよ。それに余計な脂も取らないで済むのでさっぱりと食べれて、太りにくくなるのも魅力ですね。」
「パック!なんとしても野菜だけの具材を完成させるのです。」
そう言い、セリーヌはパックに指示していた。
「では僕からのアイデアはこのくらいなので部屋に戻りますね。あとは頑張ってくださいね、パックさん。おやすみなさいセリーヌさん。」
「おう、助かった。」
「おやすみなさい、ススムさん。」
二人がやる気になっていたのでおれは早々に部屋に戻ることにした。
「はー、どっこいしょ。」
そう言いながら今日から俺専用になったベッドに腰掛けた。
「さて、今日は本当に大変だったなあ。しかしたったあれだけの薬草であんな収入になるとはなあ。それに薬草とは別件だったがこの部屋も今後は自分の部屋として使うことが出来る。嬉しい限りだ。家具なんかも置いても良いかもなあ。」
そんな事を言いながら俺は部屋を見渡す。
今日は本当に色んなことがあった。
あまりに色んなことが有りすぎて既に眠い。
明日に備えて寝るか・・・。
「おやすみー・・・。ぐごー、すぴー・・・。」
翌朝、俺は昨日と同じ様に早めに目が覚める。
まあ、寝るのが早かったしな。
昨日のように井戸近くで水で濡らした手ぬぐいで身体を拭いているとアリスが現れた。
「ススム君!おはよう!いやあ、昨日はたくさんのアイデアありがとうね。」
「いや、僕はただ少しの口添えをしただけで形にして売ってるのはアリスさんとパックさんなので。」
「またまたー。それで今日の朝なんだけど早速作ってみたんだよ。新商品!朝ご飯にどう?」
「折角なのでいただきますね。今日は急がないですし。」
「待ってるねー。」
アリスと別れ荷支度を整え一階にある食堂で朝食を食べることにした。
実は昨日の夜ご飯があまりにイマイチだったため正直お腹ペコペコだった。
「おはようございます。」
「ああ、ススム。おはよう。出来たぞ新作。」
そこに並べられていたのは2つの新たなサンドだった。
「昨日あれから大変だったんだー。私は馴染みのパン屋と話し合いをしてね最終的にその店も最近あまり客足が良くなかったってことで、家と契約してくれて専属になってくれたんだ。」
ほう、早速専属契約してくるとはアリスは商売上手なのかもしれない。
「良かったですね。それでこっちの2つが?」
「ああ、一つはいつも卸してもらってる肉屋に色々な肉の部位の端材を安価で提供してもらってそれを穴熊亭流のスパイスで味付けして炒めたものにチーズを乗っけたサンドだ。」
おー、これアメリカで主流の見た目まんまチーズステーキじゃないか。うまそー。
「それでこっちは、セリーヌとあれから試行錯誤しながら作った野菜炒めサンドだな。味付けは同じだがやはり野菜だけと言うだけあって全く違う印象だ。」
あ、やっぱしセリーヌも完全に引き込んで作ったんだ。
まあやる気満々だったしなあ。
「食べてみてくれ。」
そう言われパックに差し出されるも完全にサンドがでかい。
日本人が普段食べるサイズではない。
「これも一つのアイデアなんですが。」
そう言うとアリスとパックは獲物を見つけた顔のようになりこっちを見る。怖いよ・・・。
「流石にこれ2つを朝に食べるのは多いので、これを半分にしたものも提供しませんか?ようはハーフサイズです。値段も半分にすれば子どもでも食べやすいでしょうし、ハーフサイズの味違いを2種類頼む人もいるかも知れませんよ?場合によっては穴熊サンドのハーフサイズも含めた3種類を買う人もいるかも知れないですし。」
それを聞いたアリスとパックは豆鉄砲を食らったような顔をして見合わせている。
「早速切ってくる!!」
そう言って速攻で野菜炒めサンドとチーズステーキもどきのハーフサイズが出てくる。
「あ、これなら丁度良いですね。ではいただきます。」
んー、やっぱし味付けはこの街に入ってから色々と食べまわっては見たがここが一番旨い。
「美味しいですねー。これは人気が出そうです。ただ・・・」
「まだなにかあるのか!?」
「言え、チーズは贅沢品じゃないですか。ならいっそチーズの有り無しも選べるようにしてそれで価格を変化させても良いんじゃないですか?」
更に二人が豆鉄砲を食らっている。
「お前天才か!?もういっそうちで働いてくれないか!!」
また新たな仕事のスカウトが来てしまった。
俺って地球では地味でどこにでもいる中間管理職だったがこの世界では売れっ子になるのかもしれない。
「俺にはこれがあるので。あくまで部屋と食事の代金分のアイデアだけですから。」
そう言いながら俺は冒険者証を示す。
「十二分すぎる!ありがとう!」
「頑張ってくださいね。そうだ二人で回せないと思ったらすぐに手伝い雇ったほうが良いですよ。」
二人の顔面に豆鉄砲がめり込みまくっている。
さてでは二人がやる気にみちみちている所悪いが俺はササッと食事を終えたので撤退して冒険者ギルドへ向かう。
きょうは昨日よりも若干遅めの到着となったため昨日よりも人が多い。
だが、俺の目的は決まっているので一目散に受付に向かう。
「おはようございます。」
そう言っておれはセリーヌに挨拶をする。
穴熊亭の一件で疲れているか?と思ったがそんなことはなくむしろ笑顔が輝いていた。
「あ、ススムさん。おはようございます。パックの新商品食べてもらえましたか?」
「ええ、美味しかったですよ。早速メニューになるみたいですね。」
「ふふ、自信作です。」
「それは十分伝わるぐらいのレベルでしたね。それで今日も依頼なんですが・・・。」
そういった所でセリーヌの笑顔に迫力が増した表情が現れる。
「採取ですよね。『くれぐれも』お気をつけていってらっしゃいませ。」
副音声で(自重しろよ)と聞こえてくる気がした。
「あはは・・・。いってきます・・・。」
俺はトボトボと昨日の北門から出ていき、やはり昨日と同じ番兵にダル絡みされ、気分が下がった状態で街の外へ出た。
昨日は手前の方から採取をしていったので今日は少し離れた位置からの採取開始となる。
まあ、それにしてもまだまだ全然あるんだが・・・?
それに種類も豊富だった。
「セリーヌからはあんな風に言われたが実際問題、薬草はあればあっただけ良いっぽいしな。まあ摘んでいくかあ。」
そう言いながら俺は深く考えること無く昨日のように摘み始める。
「そういや昨日よりも身体が軽い気がするな。レベルが上ったせいか?」
そんなことを考えていた矢先、少し離れた場所より悲鳴が聞こえた。
「え!?」
周りには他の冒険者などは見えないが、数人逃げる人の姿が見えた。
どうやら緊急事態のようだ。
俺は急遽薬草詰みを引き上げ悲鳴のあった方向へ向かう。
そこにははぐれオークだろうか?一匹のオークが女性を襲っている姿を見る。
オークやゴブリンは女性の天敵と呼ばれているような存在だ。
なんせ、自身の子を人間の女性に産ませることが出来、更にほぼ常時盛っているような奴らだ。
このまま放って置けば、あの女性は間違いなく暴行されるだろう。
そう考えた瞬間、急に自分の頭の中が怒りよりも冷静になっていくのを感じる。
状況の整理的に現状けが人は三人。一緒に行動してただろう男性二人と今まさに襲われている女性が一人。
襲っているオークは一匹。
基本群れて行動すると資料室で読んだが、こいつはどうやらはぐれと呼ばれる個体らしい。
「俺がやるしかない・・・!俺は冒険者になったんだ・・・!」
本来鉄級は討伐依頼はない。
実力が伴わないからだ。
だがこれは緊急事態だ。
なんとか注意を引かなくてはならない。
そう考え俺は女性やオークから離れた位置にまず一つ目のファイアボールを放つ。
『紅蓮の理よ、我が掌へ集え――ファイアボール!』
俺のファイアボールはLV2になっていることにより魔法詠唱が25%カットされている。
LV1の状態で魔法詠唱の省略や失敗を行うと当然不発になるが、俺はしっかりとLV2を取得しているので当然ファイアボールが発生し、狙ったところに着弾する。
ボゴーン!!ゴゴゴゴ・・・・。
「は?」
LV2になったことで威力があがっているのはわかっていたが教官にならって撃った初めてのファイアボールよりも格段に強く感じる。
だが、これが運が良かったのか、オークは完全に怯み獲物を女性から俺に代え体制を立て直している。
俺はそれを確認した瞬間、一気に人気のない場所へ離脱する。
あの場では怪我している三人を巻き込みかねなかったからだ。
若干開けた位置まで移動すると上手いこと着いてきてくれていた。
なので俺は走りながらファイアボールの詠唱を開始する。
良くゲームの世界では呪文詠唱している最中はその場に留まらねばならないという物もあるが、ここでは関係ない。
俺の【ハックアンドスラッシュ】の能力のスキルボードで得た魔法は喉を潰されているかMPが枯れていない限り発動する。
『紅蓮の理よ、我が掌へ集え――』
俺の走る音に合わせどんどんオークの走る音が近づいてくるのがわかった。
だが、ここはもう人気のない位置だ。
ならこの場の主導権は俺にある。
一瞬にして振り向き、目標を見定めそして発動する。
『ファイアボール!』
追いかけてきたオークはまさか魔法が飛んでくるとは思ってもいなかったんだろう。
あまりの急の出来事に回避が間に合わず直撃する。
運が良いことに追加効果の炎上が発動している。
だが、まだ倒れない。
なら追撃するだけ。
なにせ俺には【呪われた】銅の短剣のパッシブのお陰で、ファイアボールを連射できるだけのMPがあるのだから。
『紅蓮の理よ、我が掌へ集え――ファイアボール!』
本来なら避けられる可能性もあったが、相手が炎上しているためその余裕はない。
見事に3発目のファイアボールが直撃し、そしてオークはその場に倒れ燃え尽きた。
「はっ・・・、はっ・・・。」
正直倒せるかどうかは自分でもわからなかった。
でも倒せた。
やりきったんだ・・・、そう思いガッツポーズをする。
更に『システムメニュー』が起動したことで俺は確信を得る。
【経験値を75取得。クラスレベルが1上がった。スキルポイントを1会得。】
【スキルを割り振ってください。(残りスキルポイント4)】
燃え尽きたオークを見ると肉と脂の焦げる匂いを発しながら完全に絶命している。
オークは基本的に人類種と敵対してはいるが魔物ではない。
いわゆる獣人種と呼ばれるものの派生だ。
なので自然と魔素となり大地に帰ることはない。
「そう言えばコイツの処理どうしたら良いんだ?」
そんな事を考えていると人の声が聞こえてくる。
「おーい!誰かいるのか!大丈夫か!?」
「あ、はーい。ここにいますー。」
おれは一応胸から冒険者証を取り出しながらその人物たちと接触する。
そこに現れたのは男女三人で構成されたパーティだった。
そのうちの一人が俺に声を掛けてくれる。
「大丈夫か君!?怪我はないか?」
「ええ、お陰様で。なんとか倒せました。」
「倒せただって!?」
「うわ、本当にあのはぐれオークじゃないか。」
「本当だ、辛うじて見える傷の特徴が一致してる。」
パーティの内の二人が焼け焦げたオークを見ていた。
「あれは・・・。鉄級の君がやったのか・・・?ああ、俺は四角銅級のネビルという。あちらはパーティメンバーで同じく四角同級のマキシスとレジーだ。俺達は今日の任務でこのはぐれオークの討伐に来ていたんだ。」
ドッキーーン!!
四角銅級三人のパーティメンバーの依頼だってーーー!?
「どうした、顔色が悪いぞ?怪我でもしたのか?」
「いや、大丈夫です・・・。ははは・・・。」
「それにしても本当に凄いな。君は鉄級なんだろう?どうやって倒したんだ?」
「運よく、こいつが勢いよくころんだのでそこにファイアボールをぶつけたらこうなりました。(大嘘。)」
「・・・。」
「・・・。」
ネビルとお互い無言で顔を見合わせる。
き、気まずい・・・。
「どうやら、君は本当のことを僕達には話したくないようだな。なら副ギルマスかギルマスにでも正確な報告を上げると良い。」
「良いんですか?」
「良くはない。だが、話したくない理由でもあるんだろう?幸い襲われた村人たちは軽症だったし君も無事だ。ならそれで良しとする。」
「・・・恩に着ます。」
「話の最中すまんな。コイツの死体はどうする?」
マキシスと呼ばれていた大柄な男が会話に入ってくる。
「勿論回収する。だが倒した人物のものだ。」
「え・・・。僕の収納鞄にそんな大きな物入らないんですが・・・。」
どの道俺の収納鞄は既に薬草類でぱんぱんだった。
「・・・。本当に駆け出しの鉄級なんだな。」
「はい、今日が二日目です・・・。」
「「二日目だって・・・!?」」
「はあ、まあいい。ならこの死体は一時的に俺達の収納鞄に入れよう。これから一緒に街に帰って報告してもらうからな。いいな?」
有無を言わせない雰囲気だったので俺は小さくなる。
「はい・・・。」
またカイエンとセリーヌに絞られるよ!!うわーん!!
現在の『ステータス』
名前:ススム
職業:魔法使い
年齢:20才
出身地:不明
種族:ヒューマン
レベル:6
残りSP:4
各ステータス:HP:7、MP:10、STR:10(+3)、VIT:9(+2)、AGI:8、MND:10、INT:16、LUK:-10
初期スキル:言語理解、ハックアンドスラッシュ




