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呪われた装備でハック&スラッシュ! ~異世界で神すら把握できないスキル使って呪い装備のコーディネートします~  作者: 馬ノ やすら
第一章~「最初の街『ミストヴェイル』編」~

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【第1話】呆れた女神の言い分

俺の名前はホリ ススム。冴えない40才独身男である。

職業は所謂どこにでもいるサラリーマンで、勤続年数も大卒以来務めているためかなりのベテランクラスだ。

だが困ったことにこの勤続年数と普通程度な会社からの評判が悪かったのか、中間管理職を押し付けられ、今じゃまともに残業代金もでやしない仕事に携わり、上司からも部下からも日々文句を言われながら過ごしている。


並の人間ではストレスでやられてしまっていたかもしれないが、俺にはそのストレスを完全にリフレッシュする唯一の方法があった。

それがもうサービス開始されてから十数年も経とうという所謂ハックアンドスラッシュ型のRPGだった。

これに初めて触れた時はシステムが難解過ぎたため、手探りな状態だったが、もうプレイして10年は余裕で遊び続けられるほどの中毒性があるゲームであった。


週末の休みは年も考えず徹夜でプレイし続け、連休とも慣れば完全にスマホの電源も落とし、ただひたすらに良い装備を求めて何周も同じことをしていた。


そんなある日のこと。

いつもの徹夜プレイ中に突如部屋が光だし俺は知らない空間へと放り出される。


「なっ・・・!おい!今丁度ゴッズクラスの装備が出て楽しみに確認しようとしたのに!!!!」


そんなことを誰もいない空間に向かって吠えていると一筋の光とともに見たこともない格好をした、それこそゲームに出てくるような奇抜な衣装をまとった女性が現れる。


「申し訳ありません。今私は大変困っております。実は私が管理しているもう一つの世界では戦争が頻発し、更に人類が魔物達によって滅ぼされようとしている危機なのです。どうか貴方の力を貸してはいただけませんか?」


まったく知らない、どうやら内容的には神らしい女がそんな事を言っていたが今の俺はそれどころではなかった。


「そんなこと知るか!とっとと部屋にもどせ!折角ゴッズが出たんだ、内容を確認せねばいかん!!!」


怒りに任せてそう言い放つと若干自称女神の顔がひきつったかのように見えた。


「残念ですがそれは叶いません。既に貴方は私が見込んだものとして地球から魂を召喚した状態です。つまり貴方は生物学的に死亡したというわけです。」


「な、なにいいいい!!!???」


「そういう訳なので、沢山の女神お墨付き、書いて字の如く神掛かった地球で流行りの『チートスキル』を差し上げますのでどうか、お助けを・・・。」


「勝手に殺しといてスキル渡すから助けろだって!?俺はもう人と関わるのはゴメンなんだよ!!!」


更に女神の顔が引きつる。


「では貴方の望みを教えて下さい。最低限の努力はさせていただきます。」


その言葉に俺は若干惹かれるものを感じ、どうせ地球ではまともな人生でもなかったし、どのみち死んでいるのじゃしょうがないかとさっさと考えを切り替え、女神との交渉に移った。


「俺が望むのは、そうだな。最低限の文字の読み書きは当然として、装備品を収納できる特別な空間が欲しいな。それと当然ハックアンドスラッシュとトレジャーハントの能力が欲しい。」


そう言うと女神はいつの間にか手に持っていたメモ紙に色々書き始めた。


「読み書きは勿論最初から差し上げます。装備品の収納はそもそもその世界において存在しているものなのでわざわざ差し上げる必要もないかと思われます。トレジャーハントはその名の通り運でしょうか?わかりました。」


女神がふんふんと言いながらメモを書き続ける。


「それでハックアンドスラッシュとはどういうものでしょうか?」


女神にはこの偉大な言葉が理解できないようだったので説明をするが、「それは運や努力ではないのですか?」「装備品の組み合わせ?1品あれば良いのではないでしょうか?」等まるで理解できない様子。


俺はそれに耐えきれずうがー!と年甲斐もなくキレてしまった。


「何故神のくせにこの偉大な【ハックアンドスラッシュ】の能力が理解できん!?」


ブチィ!


この言葉が女神の怒髪天に触れたようだった。


「下手に出て聞いてれば、人間ごときが・・・。ならその能力、私には理解できないがおまえの解釈で急造してやる!どうなっても知らん!」


そう言いながら手に持っていたメモを乱雑に書き終えたかと思うとニヤリと不敵な笑みを浮かべる。


「トレジャーハントだったか?残念だが、神を怒らせた罰だ!運は低めに設定してやる!!」


「なっ!?」


「まあ、せめてもの慈悲で年齢は今の半分、20歳で新たな世界に産み落とす。ではな!」


女神がそう言いながら手に持っていたメモをビリッ!と破くと足元に大きな穴が現れ俺はそれに落ちていく。


「くそ女神がああああ!!!」



「・・・はぁ。今回はかなり失敗だったな。どうせならもっとイケメンで若いのを召喚してみるか。その方が厨二病とかいうので飲み込みも早いだろうし、勇者にも容易になってくれるだろう。ウフフ!」


そう言いながら女神は二人目を召喚し始める。


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