13 性的搾取が何なのか分からないのに、男性への性的搾取を助長するって何だよ的な俺は男の敵らしい
男性共同党、新日本国において唯一の男性の利益を代表する政党である。
この党は外では民主主義を厳しく主張するが、党内ではあらゆる役職の選挙を行わない。
そのことを男性集中性と自ら誇っている。
優秀な首脳部の考えは、民主主義の結果と変わらない。
だから、権力を集中していいのだ。ということだ。
しかし、党首脳部が本当に優秀かは定かではない。
つまり、男性集中性とは独裁政治の言い換えである。
党を批判する者は・・
「山名大全!党員資格を剥奪する!並びに教員資格、男性権喪失の処置だ!」
「何でなり!我は政府に迎合する党をおかしいとSNSであげただけなり。第一、松本男性特区は弱者男性を見捨てることなり!
第一出来ないなり!松本特区、最近の軍拡計画!男性保護費を全て打ち切らないと財政破綻を起すなり!党の規約では言論の自由を保障しているなり!」
「言論の自由はある。しかし、党の手続きを経て書面で党を批判する。君は手続きを経ずに外で批判した」
「それは言論の自由とは言わないなり!」
・・・・・・・
我は山名大全、30歳なり。
「フウ、教師の仕事、クビになったなり。名誉女性に墜ちたなり。高校生がそう言えばなったなり・・・彼はどうしているかなり」
いや、我は山名大全!政府と党のおかしさを主張するなり!
‘’政府はおかしいなり。10万人を選抜して優遇したら、財政破綻を起すなり!批判しない党もおかしいなり!弱者男性を見捨てるか?’’
とSNSで主張したなり。
お金もなくなり。アパートを追い出され。スマホも解約され。
スラムで過ごしていたなり。
「ヒヒヒ、お兄ちゃん。良いことしない。強制勃起薬あるんだわ」
「嫌なり。腐っても、老女のケモナー以外は受け付けないなり。我の性自認はミノタウロスなり」
「何だよ。デブのくせに」
「お腹すいたなり。名誉女性はどうやって暮らせばいいなりか・・」
お腹が減って目を回したら。
黒服の女たちがきたなり。
「山名様ですね。お話を聞きたい方がいます」
「いやなり!」
「特性豚骨ラーメンをごちそうして差し上げますわ」
「行くなり!」
と我は首相官邸まで連れて行かれたなり!
☆首相官邸
「ラーメンを食べながらで結構ですのでお聞き下さい」
藤川独裁者なり!
「ラーメンに罪はないなり!」
ズズズーーーー
「山名大全、男性学の教師でもある・・・で党を批判したことにより。除籍処分、性自認はミノタウロスで、趣向は・・・・フケ専のケモナー・・・ですね」
「そうなり!」
ズズズズズーー!
「・・・・まあ、いいわ。貴方、政府への批判は理にかなっていたわ。男なのに論的思考が出来るのね」
「当たり前なり!」
ズズズズズー
「貴方、現在の男性学について、どう思いますか?」
「ダメなり。女性を過度に敵視しているなり。
女性の大海の中で男性の役割を見つけるなり。男性も社会進出するなり。しかし、男性は体力がないなり。女性サッカーの審判をやるのは間違いなり!」
「いいわね。貴方、次の旧男性の代表者になりなさい。新しい男性学の教科書を編纂しなさい。時間はたっぷりあるわよ。男性共同党の批判をやりなさい。スマホは用意するわ」
ブゥウウウウーーーーーー
思わずラーメンを噴き出したなり。
「独裁者の言うことは聞けないなり!それじゃ党の独裁と同じなり。腐っても山名大全!党は裏切らないなり!」
「・・合格ね。ところでラーメンの汁がかかったわ。暴行罪容疑で勾留しなさい」
「はい!」
「ナヌー!」
いいわね。男性の中で使える者がいた。
拘留は保護するためだ。
男性は陰険だ。
この後、機関誌で山名氏への人格攻撃が始まった。人格破綻者だから、その主張は聞くなというのだ。
おかしいではないか?ルソーの私生活は裸を見せつける趣向があった。
まあ、いいわ。案の定、山名氏へのネガティブキャンペーンが始まった。
これに耐えられる者は中々いない。
『男子中学生の間で「山名る」って単語が流行っています』
『使い方は、「お前、山名っている」と訳の分からないことをしているときに使います』
とこんな嘘とも本当とも分からない内容を機関誌やテレビで流す。
次は、使えない方ね。
☆☆☆男性共同党本部
椎名代表と会談をした。彼はもう20年以上独裁をしている。
私の未来の姿かもしれない。
まず。力をそぐ。
「如何でしょうか?マン騎士たち。そろそろ切り時ではないですか?松本の居住スペース、美男子だけにしたくありませんか?美男子を集めて私兵にしたら映えるでしょうね」
「しかし、全国で何人いるか分からない」
「大丈夫です。最も大きな護男騎士団の幹部を拘束すれば大丈夫でしょう。あそこは・・」
「ああ、とち狂っているからな」
マン騎士、女性であるが、男性側についた女達だ。
個人、団体で様々だ。
ほとんどのマン騎士があわよくば男とよろしいことを期待したり。動画再生数を稼ぎ男性達のヒーローになり自己承認欲を満たすのが目的だ。
しかし、護男騎士団は仲間うちでリンチをもする。
☆護男騎士団
マッドドクター、指貫リリー、彼女を見た者は、彼女は病院で白衣を奪って逃げた患者。医者を名乗っている錯乱者だと錯覚する。
「ファアアアアーーーーク!ファアアアアアーーーク!名誉女性上杉天誅
する!」
身長140センチ、まるでゴブリンのように釘バットで地面を叩いて威嚇する五分林礼子
「ギシシシシ、レイシスト上杉をぬっ殺す!」
ガン!ガン!
二人はデモを計画した。
デモ、警察に届けなければならないが、彼女らにはそんな考えはない。
自分たちは正義の発露だ。
道路交通法違反で捕まってもすぐに出てこられる。
☆四ツ橋商事前
「キャアアーーーー、ケン様!」
「ハア、ハア、ケエエエエーーン様!」
「ねえ。ねえ。中の人いるんでしょう?お顔を拝見したいわーーー」
この時、自衛軍の研修を終えた上杉は四ツ橋重工の広告課に配属された。
はあ、まさか、俺がVチューバーになるとは・・・Vチューバーで四ツ橋商事の商品のレビューをしている。名前はケンだ。
「上杉さん。お久しぶりです」
「生徒会長、ここまで来て頂いて恐縮です」
会社の許可をもらって、投げ銭は全て女性保護団体に寄付をすることにした。転移前みたいに、どっかの団体のように15パーセント中抜きしたりしない。
この世界、女性に対しては生活保護費がない。
男性は生まれてから男性保護費が支給されるのに。
「不公平ですね」
「まあ、上杉さんらしいですわ」
今日、母校の生徒会長に来てもらったのはコラボだ。生徒会もチャリティーをやっていた。その協力だ。
「知っていますか?上杉さんの人気に、男性共同党も焦って、女性保護の募金を呼びかけましたが、誰も反応しません」
>何で、党を介入するの?
>直接、寄付するからいいわ。
「そうですか。いや、あまり興味はありません。俺は、男性の敵、性搾取を助長する・・何でしたっけ・・・グスン」
「ごめんなさい。言わなくてもいいわ」
生徒会長に軽くハグをされた。
俺は男性党機関誌でネガティブキャンペーンをされる毎日だ。
偶然、四ツ橋商事の広告部で見てしまった。
全国の新聞を集めている。最初、見たとき頭が真っ白になった。
やれ、『上杉ってる』とか・・結構キツい。
そう言えば、男の友達いないな。
「ところで、性搾取って何ですかね?」
「個人がそう思えば、そうなのよ」
何だかな。
「上杉さん。こっちの防音室へ」
「佐藤曹長!」
自衛軍の同期も出向と言う形。警備で来てもらっている。
あまりに、罵詈雑言がヒドいので、俺は少々病み気味だ。
デモの声が聞こえないように防音室で仕事をする。
「フフフ、二人っきりだな。やるか?」
「まあ、私もいますわ」
「なら、三人!」
「仕事中です・・・」
「アハハハハハ」
今になって分かる。佐藤軍曹長はワザと陽気に振る舞って、俺に気遣ってくれている。
本来は俺が気を使う方だ。
「皆さん。大丈夫です。俺、いつも通りデスクで仕事をします!」
「・・・分かった。辛かったら言え」
「そうよ。マン騎士なんて、女性からは総スカンですから」
そう、上杉は罵詈雑言を受け入れようと決意した。
四ツ橋商事の前に数十人のマン騎士が集まり。
いつも通りデモを起した。偶然、有志が集まり。抗議した体裁である。
「ファアアアアーーーク!上杉は〇〇病です!医師の私が言うのだから間違いなし!入院の措置が必要でーす!」
「オラ、オラ!上杉出てこい!チンを取っちゃうぞ!?お前が嫌いな女が2000人集まったぞ!」
彼女らはいつもデモの数を過剰に申告する。100人もいないが翌日の機関誌には2000人と載る。嘘も100回言えば本当になる世界だ。
しかし、
「私達は上杉さんを守るわ!」
「そうよ!!」
「出て行け!」
「はあ?この釘バットで・・」
「ファーーーーーク!?」
ゾロゾロゾロ~
出待ちをしていた女性たちが立ち塞がった。
最後までお読み頂き有難うございました。