表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
担任は優しい旦那様  作者: 華愁
20/40

第十八話☆再会

よく考えたら

那々弥さんと

出会って一年が経ち

栞菜ちゃんも

一歳になっていた。


月日が経つのは

本当に早い。


一人で此処一年の

回想に耽っていると

チャイムが鳴った。


そうだ、今日は

絢菜と瀬戸君が

来ることに

なってたんだった。


回想から現実に

引き戻された

私が見たのは

マー君が解除ボタンを

押したところだった。


『絢菜、瀬戸君

久しぶりだね』


入って入ってと

二人を中に入れると

絢菜の

ツッコミが飛んできた。


「ちょっと華蓮、

あたしも

"瀬戸"なんだけど」


腰に手を当てて

頬を膨らまして言った。


『ごめんごめん』


そうだった、

つい癖で呼んじゃった。


「分かればよろしい」


偉そうに言う

絢菜を見て

瀬戸君改め

侠耶君が笑った。


『とりあえず

リビングへどうぞ』


二人が座ったのを

確認して私はキッチンへ。


「華蓮ん家

久々に来たけど

変わってないわね」


あんまり

模様替えしないからなぁ。


『まぁね』


「絢は来たことあるの?」


仲良さそうでよかった。


「高校時代に一度だけね」


全然知らなかったと

拗ねる侠耶君は

高校時代のクールさが

微塵も感じられない。


『仲良さげだな』


私と絢菜には紅茶、

侠耶君とマー君はコーヒー。


『はい絢菜』


サンキューと言って受け取る。


『侠耶君も』


コーヒーを渡すと

高校時代の時の様な

王子様スマイルで

返された。


「ありがとう」


成る程、

高校時代に

人気なのが

よくわかたった。


皆で話していると

ふいにチャイムが鳴った。


『誰だろう?』


今日は絢菜たち以外

来客の予定は

なかったはず……


『はーい』


絢菜たちを

マー君に任せて

インターフォンを除くと

そこに映ってたのは

恋と左京先生。


出ないのも

可笑しいから

とりあえず、

返事をする。


『どうしたの?』


ポケットから

携帯を取り出し

開いてみるが

二人からの

着信やメールは

来てなかった。


「いきなりごめんね」


二人の話しだと

近くを通ったから

寄ったらしい。


『華蓮?』


中々戻って来ない

私の隣にマー君が来た。


『恋たちが

来たんだけど

どうしよっか?』


今は絢菜と

侠耶君が来てるから

断ることは出来る。


『入れてやれば』


マー君は

普通のトーンで

何でもないことの様に

言ってのけた……


『藤沢、瀬戸

人数増えるんだが

大丈夫か?』


絢菜を旧姓で呼んだ。


「誰か来たの?」


専門時代の

友人と先生だと

教えると会いたいと

絢菜が言うから

何時もの様に

ロックを解除した。


『いらっしゃい、

実は先客が居るんだ』


二人をリビングに通した。


「こんにちは」


最初に挨拶したのは

恋と左京先生だった。


先に来てた二人も

慌てて挨拶する。


高校時代の

友人だと紹介して

私たちは座った。


四人はすぐに

仲良くなった。


絢菜と侠耶君は

高校時代の話しを

恋と左京先生は

専門時代の話しをした。


「まさか、

南さんと佐川先生が

結婚してたなんて

全然知らなかった」


侠耶君は

クラスが違ってたからね。


「南?」


さっきのマー君が

絢菜を旧姓で

呼んだ様に

侠耶君も私を

旧姓で呼んだ。


二人が不思議そうに

私を見た。


『私の旧姓だよ』


そう言うと

あぁ~と納得した。


『そうだ、

ちょっと待ってて』


私は冷蔵庫から

ホールケーキを出した。


『はい、

絢菜と侠耶君に』


結婚祝いだよと

二人の前に置いた。


「これ、

南さんが作ったの?」


やっぱり旧姓……


『昨日の夜に

急いで作ったんだよ

それから侠耶君、

名前でいいよ』


さっきマー君が

絢菜を旧姓で呼んだ時

眉間にシワが

寄っていたのを

私は見逃さなかった。


「華蓮、ありがとう」


喜んでもらえて

よかった。


ケーキと一緒に

持って来たお皿に

切り分けて乗せていく。


『はい、どうぞ』


その後、夕飯を食べて

皆が泊まることになり

久々に朝まで話した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ