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担任は優しい旦那様  作者: 華愁
19/40

第十七話☆結婚式とハガキ

今日はなんと

陽菜子の結婚式!!


学生時代は

好きな人なんて

居ないと言ってたのに

仕事場でいい人と

巡り会ったらしい。


この知らせが来たのは

ちょうど、恋が

お母様たちと

旅行に行ってた辺りだ。


因みに、

左京先生と恋は

結婚式を

挙げないらしい。


二人揃って

返って来た理由は

「今更だし」と言っていた。


「陽菜子、綺麗ね」


薄ピンクのドレスは

陽菜子に似合っていた。


『本当だね』


「教え子の

結婚式に

出席するなんて

何だか不思議だな」


その教え子の

一人と結婚した

左京先生が

言うかと思ったが

心の中に留めておいた。


無事に終り、

会場となっていた

ホテルを出た時には

すっかり、

日が暮れていた。


『いい結婚式だったね』


自分が

結婚した当時を

思い出しながら

マー君に話し掛ける。


『何時か

俺たちの子供が

生まれて結婚する時が

来たら今日みたいな

いい結婚式をしてやろうな』


そんなことを

言いながら車に乗った。


誰ひとり、

何も言わないから

気にしてなかったけど

私たち結婚して

もうすぐ三年なのに

子供を作ろうなんて

思ってもなかった……


『マー君は子供欲しい?』


私は基本的に

どっちでも

よかったりする。


『今すぐはいいかな』


何となく、

そういうと思った。


『そっか』


此処で会話は

終わっちゃったけど

お互い

長い付き合いだから

この沈黙も嫌じゃない。


あの結婚式から

半年経ち、

陽菜子と旦那さんは

仕事の合間を

見つけて遅めの

ハネムーンへ行った。


あの日以来、

子供の話しは

出て来なかった……


陽菜子たちが

ハネムーンに

行った二週間後

家のポストに

一枚のハガキが入っていた。


差出人は、

なんと絢菜。


『マー君、

絢菜からハガキ』


他の郵便物を

退かしながら

それを渡した。


『久しぶりだな』


表に返すと

結婚しましたの

文字と幸せそうな

絢菜と瀬戸君が

映っていた。


『あいつら、

結婚したんだな』


マー君が

「結婚式呼べよな」と

呟いたのを聞いて

少し可笑しかった。


ハガキに電話番号が

書いてあったから

後で掛けてみよう。


久しぶりだから

きっと話すことが

沢山ある。


瀬戸君との経緯とか

馴れ初めとか

色々聴かなくちゃね。


『マー君、

後で絢菜に

電話していい?』


きっと、マー君も

話すことが

沢山あると思う。


何たって、

教え子二人が

結婚したんだから。

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