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HOME  作者: 環
4/13

4

その後2人に言われて服を買いにいく事に同意させられてしまった…。今までお洒落なんて気にしたこと無かったからなあ。あんまり必要だと思わない…ので、

「テツおじさん!買い物の前にお腹すいたよ!それに先に部屋へ案内して!そしてレンさんはバイトなんじゃないですか?」

こっちが優先です。


「それもそうだな。まこと先に部屋に案内するよ。出掛けたついでに飯だな。」

「俺は今日はコレ持ってきただけだから、テツさん後で確認お願いします。」

「「じゃあ、急いで出掛けるぞ!」」

なんか、この2人気が合うのかな。めっちゃイキイキしてる…。

2人に連行されて7階まで連れて上がられ、ソッコーで案内されました、はい。

細かい事は後で確認かな。


テツおじさんの事務所は7階のワンフロアぶち抜きでした。しかもなんかおっしゃれーなデザイナーズ建築?みたいな。入ってすぐは土間になってて土足で半オープンな応接間に行けて、そこを奥に入るとシューズラック(めちゃでかい)を抜けて事務所や自宅にはいれる様になっていた。

とりあえず、わたしの寝る部屋とキッチンとトイレとお風呂だけはぱっと案内してくれた。…はやすぎる。



テツおじさんの車でショッピングモールにやって来て現在フードコート。平日の昼過ぎだから、そこまで多くないと思ってたけど夏休みだからか意外と多いな…。ん?平日の昼間…

「って!そういえばテツおじさん仕事は?」

「まことが来るから徹夜でおわらせて、なんとか朝にはクライアントに渡した。今は急ぎのやつはないから心配するな。」

「そ、それならいいけど。」

「まこと、それだけ?しっかり食べないと大きくなれないよー。」

「レンさんは食べ過ぎでしょう!?」

「そうかな?これくらい普通じゃない?」

ラーメンにチャーハンに餃子に唐揚げ、サラダ…いや、ムリでしょ。

「運動部の男子くらいでしょ。兄さんだってもっと少なかったよ。」

「えー。俺運動部じゃないよー。今は帰宅部だし。」

「蓮司は男子校だしな。周りも良く食べるんだろう。高校生男子の食欲は異常だよな。俺はもうそんなに食えん。」

とテツおじさんも同意してくれた。

いくら育ち盛りだからって、あんなに食べたらおデブになってしまう。身長は欲しいけど、体重はそんなにいりません。


「そういえば、どこのショップに行く?まことは行きたい所あったりする?」とレンさんがすごい勢いで食べ物を飲み込みながら聞いてくる。

「よくわかんない。フリフリじゃなければいーよ。」

「フリフリは駄目か?かわいい系も似合うと思うんだけどなあ。」

テツおじさんがめっちゃ残念そうにこっちを見つめてくる。

「無理!似合わないから!!似合うのは兄さんだよ。」

ついムキになって大声で否定した。

私には似合わない。きっと兄さんなら絶世の美少女になるんだろうけど。かわいいものを着た自分を見てがっかりしたくない。

「まあ、無理には着せないから。ムキになるな。」

テツおじさんの大きな手が頭をガシガシなでる。

昔からこの手に撫でられると安心する。

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