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チート能力なんて大っ嫌い!  作者: 小京琥汰郎
第1物語〜最初の話〜
7/7

1-6 旅立ち

亀更新ですが、きちんと書いてます…!!

 旅立ちの日、家族と学長以外には旅に出ることは言っていない

 友達には家の用事でしばらく学校を休むと嘘をついてきた。心配をかけるわけにもいかないしね


「さて…そろそろ行きますか」


 母さんの作ったお弁当や着替えやら応急処置用の包帯などたくさん物が入ったバッグをよいしょと背負い上げ、家の玄関のドアを開けた


 すると、目の前に見た事がある人影が2つ…リリアとガイルが玄関の前で立っていた


「えっあっ…なんで…今は授業中のはずじゃ?!」

「あぁ、そうだがそれがどうした?」

「どうしたって…その2人がどうしてここにいるの!」

「そんなの決まってる、ラエと一緒に旅に行くから!」


 普段は仲の悪い2人なのに、今は2人の言葉が綺麗に重なった。2人も驚いたらしく目をまん丸くしてお互いの顔を見つめあっていた


「真似しないでよガイル!」

「我輩の方が先だっただろ! 貴様の方こそ真似するな!」


 先程の2人のハモりは嘘だったかのように、いつも通りキャンキャンと犬同士のじゃれあいのような言い合いを始めた

 それよりも気になるのが、学長にしか言っていなかった事をどうして2人は知っていたのだろうか?


「…旅の事、学長から聞いたのか?」

「学長からというか…たまたま学長室を通り掛かったら聞こえてきちゃったの、ラエと学長の会話が…」

「我輩も同じくだ。もちろん、学長からも了承は貰っている」


 まじかー学長許しちゃったのかー!!

 こうなってしまっては仕方がない、準備万端の2人を見て帰れとは言えないし、学長が許したのなら尚更だ。まぁ一人より、人数がいた方が心強いし、楽しいからいいかな…でも、最後に確認だけしておくか


「この旅は僕のチート能力を消す為の旅だ、君たち2人には何も関係はない、道中何があるかわからないし、危険な旅かもしれないけど、本当にいいのかい?」


 普段よりも低めのトーンで2人に問う

 心配してくれるのわかるけどらこの旅は僕、個人の目的の為の旅、だから2人には迷惑もかけたくないし、怪我もして欲しくはない

 じーっと2人を見つめると、2人はいつもとは違う真剣な眼差しでこちらを見返す。2人の真剣な眼差しを見ればわかる、ちゃんと覚悟をして来ている事が


「はぁ…わかった、わかった。本当は1人で行くつもりだったけど…よろしくね、ガイル、リリア」

「えぇ! 回復魔法なら任せてね!ラエ!」

「ふん、貴様なんかの回復魔法などこれっぽっちも期待していないわ。我輩がサポートするから安心するんだなラエ」

「はぁぁ!? 私の回復魔法舐めないでよね!あんたなんか回復してあげないんだからね!!」

「そんなもんこっちからお断りする!」

「あーもー! 出発の時くらい喧嘩しないでよ!!」


 こうして、僕のチート能力を消す為の旅が始まった

 賑やかな旅になりそうだけど、寂しくないからいいか。けれど、ここから先は本当の魔物が待っている。学校の訓練とは違う…気を引き締めていかないとな


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