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ウルタール法典  作者: 山和平
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作中神話要素解説

筆者オリジナル要素があります。楽しんでいただけたら幸いです。

尚、筆者は猫派です。

作中神話要素解説


◇『ウルタール法典』【魔導書】

 幻夢郷にある猫の町ウルタールにおける猫に関する法律を書き記した書物。

 旧き神バーストの守護を得る力を秘め、この魔導書が守護する場所に於いて猫に危害を加えるものは同じような悲劇を迎える。

 手足を斬り落とせば手足をもぎ取られ、眼を潰せば目を潰される。

 そして猫を殺せば殺したように殺される。更に、複数の猫を殺した場合は、その祟りが周囲はもちろん子々孫々に至る。

 まさに「猫は七代祟る」を実行する。逆に猫を大事にするとバーストの祝福を貰えたりする。

 なお、この魔導書は製作に当たって「幻夢郷に赴いて一定期間ウルタールの町に滞在し、その期間内に書物を描き残した」と言う条件がなければ成立しない。

 他にもバーストに関わる魔術や、安全にウルタールに至る法などが記されており、実は一級品の魔導書。

   *

 山寺にこの法典を置いた僧侶は、修行の果てに幻夢郷に到達した行者であった。

 彼は鼠による農作物被害を防ぐ方法としてこの秘術を使ったのであり、基本無私の域に達した高徳の人物である。


◇バースト【旧き神】

 古代エジプトの猫の女神バステト。現実でも地中海の大地母神に連なる古の強大な女神であり、ルーツはメソポタミアのアナトなどに至るらしい。猫とされるが、雌獅子である事もある。家庭と戦争の女神であり、ギリシャ神話のアテナとは同一神性。

   *

 あらゆるネコ科の獣はバーストの僕である。

 また、ネコ科を模した幻獣や怪異は全てバーストの化身もしくは一部である。

 例え歴史において絶滅したとしてもバーストの中には存在する。


 古代エジプトではニャルラトホテプ(外なる神)やセベク(旧支配者)と並んでネフレン=カの時代に祀られた歴史もあるが、基本的には人類に敵対しない神格である。遭遇したとしても正気度が減らないと言う素敵なお姉さまだ。

 が、しかし、それは人類の守護者であると言う事ではなく、眷属を世話する缶切りであるからに過ぎない。反逆した奴隷に対して主人が激怒するように、缶切りが反逆すれば確実にバーストの怒りの前に死ぬ。

 一部の魔女はバーストに祈りを捧げて魔術の力を得た。

 ただし、その儀式は猫の発情を模した物であり、十八歳未満お断りのお話である。

 バーストの強い加護を得た魔女は猫耳になると言う異説もある。エナジードレインとか超得意。




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