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登場人物
☆芦屋道満…過去編の主人公。十三歳。陰陽師・賀茂江人に弟子入りした、播磨の国出身の少年。物心ついた頃から見鬼の才があり、それを江人に高く評価され、弟子入りを持ちかけられた。陰陽道に関してずば抜けた才能を持つ。
☆賀茂忠行…三十歳。道満の兄弟子。最も有力な次期賀茂家当主候補だが、女遊びに余念が無く、毎日のように京を遊び歩いている。容姿端麗で、宮中の女房に人気がある。
☆紅華…十八歳。宮中に仕える女房。頬が赤く染まっていることから「紅華の君」と呼ばれている。
☆賀茂江人…忠行の父親で、道満の師。由緒正しき陰陽家の家主。息子とは違い、冷徹な性格で常に無表情。
☆椿樹…賀茂家当主に代々仕える式神。ちゃらんぽらんな忠行に、毎日手を焼かされている。