4章ーセックス参り
「いらっしゃいませぇ〜お決まりですか?」
「えっとぅ、チーズバーガーセットをお願いしまぁす⭐︎」
「かしこまりました!お飲みものはいかがなさいますか?」
「うーーん⭐︎カフェラテでお願いしますぅ」
「かしこまりました!お会計300円頂戴致します」
チャリンチャリンチャリン
「ありがとうございました!」
「いらっしゃいませぇ〜お決まりですか?」
「あ、、チーズバーガーセットを」
「かしこまりました!お飲みものはいかがなさいますか?」
「コーラを、、、」
「かしこまりました!お会計600円頂戴致します」
チャリンチャリンチャリン
チャリンチャリンチャリン
「ありがとうございました!」
僕は梶木君と原宿にあるファースドフード店に来ていた注文を終えた梶木君はイライラした様子で話しかけてきた
「マジで!不公平だよなぁ!なんで女だけ安いんだよ!このチーズバーガーなんてこんなに薄っぺらいんだぜ!それなのに!前にいた女は300円!なんで男の俺たちは600円もするんだ!おかしいだろ!」
梶木君の言いたい事はわかるただ少々言葉が!乱暴だ男性廃棄処分所ができてから国の法律も変わった例の如くあの女性総理が独断で女性割という制度を作ったらしい、女性は男性にセックスを提供をし子供も産む特別な神聖な身体!それはいろいろと優遇すべきだと主張しこの制度をむりやり作り出した!おかげで全ての飲食店は女性は半額で食べることができる、
「優斗も原宿に来てるってことは?セックス参り?」
「そうなんだよ!さっき実家に久しぶりに帰ったら母さんから!とりあえず原宿にでも行って母さんを安心させてほしいって、それがなんで安心に繋がるのか僕もわからないんだけどさ!」
セックス参りとは誰が名づけたのか分からないが
セックスさせてくださいと頼む事を指す言葉らしい
この言葉も知らぬ間にこの世界にとけこんでいた
それから優斗は実家に帰らなければ良かったのにと言ってきたが返答にめんどくさいので。無視してピクルス臭いチーズバーガーを無言で咀嚼した。
あまりにもチーズバーガーが臭いので!頭が冴えてきて!ある疑問が湧いた、僕は梶木君に聞いてみた
「そういえば梶木君なんで僕だって分かったの?最後にあったのって6年前くらいじゃない?僕、その頃まだ痩せてたし!なんというか多分、今よりも老けてないっていうかなんというか」
梶木君とは小学校と中学校が一緒の同級生だ!その頃は仲良しでもなんでもなかった、でも高校を卒業して大学に出た時に偶然にも大学のサークルでバッタリ再開した、音楽サークルで2人でギターをもって学園祭で歌も歌った!なんというかもともと梶木君は口は悪いしちょっと性格も悪い、でもけっこう優しい一面もあり、お互い社会に出てもずっと交流を続けてきたでも!僕が引きこもりになってから連絡はしなくなっていた、
「6年なんて外見あんまり変わらないだろ?それにお前が連絡してこなかったのってなんつうか、お前もしかして、セックスして彼女ができたから俺に連絡しずらくなったかと思ってよなんかお前そういうところあんだろ?なんつうか変に気を使うっつーか、逃げるっつーか、」
まさか!梶木君がそんな事思ってるなんて気づきもしなかった確かにあの頃2人でどっちが早くセックスできるか勝負だなんて言い合ってたことがあったけど、それより1つ引っかかった言葉があったそれを確かめるべく聞いてみた
「あのさ6年って外見そんなに変わらないかな?僕あの時のままってこと?」
「あ?うーーんそうじゃね?そりゃ10年っつったら話かわるかもしれないけどよ、それよりお前本当にセックスして彼女ができたと思ったよ、まさか、俺と同じだとはククク」
梶木君はまだ話を続けてるが僕はボーっとしてきた
僕は引きこもる前にモテる側の人間だと思ってきた
思い返してみるコンビニの女の子の態度、会社での女の子の態度高校の時サッカーをしてた時に近づいてきた女の子達中学の時にバレンタインのチョコをわざわざ玄関ポストに入れてくれた女の子
全て若さというフィルターによって守られていただけで!本当にモテてはいなかったかもしれない!僕は引きこもってる間に世界は2つの世界に分かれてしまって僕は勝手に自分をモテない側の人間にでもなったと思ってた!どうやらもともと世界は1つだった
この世界は18歳になると女の子が男の子を選ぶ権利がある僕はきっとこの世界で選ばれなかった存在だったらしい
ふとガラスに目がいったそこにはもう若さのフィルターを失った20点の顔があった
梶木君の話はまだ続いてた、
「だからさパスタに七味かけると美味いんだって」
なんで?そんなに話になってんだ?