表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇宮の花嵐  作者: 透明
59/255

当主継承編 一緒なんだけど?

 


 一月後のとある日。


 いつも通り、泉凪たちは座学室に集まり、師範がやって来るのを雑談しながら待っていた。




 ガラッとドアが開き、泉凪たちは師範が来たのかと、そちらを見る。


 だが、部屋に入って来たのは、謹慎が解けた晃だった。



 流石に反省をしているのかと思いきや、部屋に入って来るなり「邪魔だ!!」と他の神力者に悪態をつく。




 そんな晃を見て、文月は「全く、何一つ反省して無いじゃ無いか」とため息をつく。




 「まぁ、あいつが一月やそっとで、改心するとも思えんがな」


 「全くだよ」




 悠美と千季がそう言ったのと同時に、座学室の中に、師範と大神官の藍良がやって来る。




 「視察先と組む相手をお伝えさせていただきたいと思います」




 神力者となり、数度目の視察。


 今回はどこかと、藍良の言葉に皆、耳を傾ける。




 「それでは、お伝えさせて頂きます」







 「今回も同じだな、泉凪」




 座学を終えた後、泉凪の席の前に立ち、笑顔でそう言う悠美。



 今回も、泉凪と悠美の視察先が同じだったらしく、泉凪も「そうだね」と返す。




 そんな二人の会話に割って入るかのように、千季が「あのぉ……」と声をかける。


 悠美は千季のことを見「何かようか?」と笑みを見せるが、泉凪に向ける笑顔とは違い、どこか胡散臭い。



 千季は「今回、僕も君たちと一緒なんだけど?」と言う。




 千季の言う通り、今回、泉凪と悠美は千季とも視察先が同じになり、三人で視察に向かうことになったのだ。


 千季の言葉に悠美は「そう言えばそうだったな。視察なら、私と泉凪だけで間に合うから、水園は来なくて良いぞ」と真顔で言う。


 そんな悠美に「僕だけ仲間外れはやめてくれるかい? 傷つくなぁ」と、眉を八の字にするも、全く傷ついていないように見える。




 「あ、そうだ。火翠の若君が、皇宮に留守番でいいんじゃない? 視察には僕と泉凪で行くよ」


 「水園の若君だけでは、力足りないだろう?」


 「酷いなぁ」




 そんな悠美と千季を見て「仲良いよなぁ……」と他人事のように考える。



 その時、扉の方から「泉凪!」と呼ぶ声がし、見てみるとそこには、花都と心温が立っており、泉凪たちは宮に戻るため座学室を後にする。




 「……今回は、お三方で視察に行かれるのですね」




 泉凪に、視察先と一緒に行く人を聞いた花都は、笑みを浮かべ言う。


 そんな花都に続け、心温は「月花様だけではなく、水園様も一緒とは……安心です」と言う。




 「心温はいつも心配しすぎだ」


 「そりゃ、心配するだろ? 従者はついていけないんだからな。」




 「こう言う時についていかなくて、何のための従者なのか」とぼやく心温。


 そんな心温を見て、泉凪と花都は微笑み、悠美は呆れたようにため息をつく。




 「視察先は地山ちざんの町か……。俺は行ったことないなぁ。悠美もだよな?」




 心温の問いかけに、悠美は頷く。


 そんな悠美に続け、泉凪も「私たちもないよね?」と花都に聞き、花都も頷く。




 地山の町は、地星家が統治する町で、地山と言う神守の国で最大を誇る、山があり、そこにある鍾乳洞が有名だ。


 そんな地山の町に、今回、泉凪たちは視察に向かうことになったのだ。




 「とても美しい鍾乳洞があると聞く。時間があったらそこへ行こう」




 悠美の言葉に泉凪は「そうだね」と頷き、花都と心温は顔を見合わせ笑う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ