表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇宮の花嵐  作者: 透明
43/255

当主継承編 何処か違う

 


 泉凪と悠美の姿を捉えるなり、花都と心温は、泉凪たちの元に駆け寄る。


 そんな花都たちに気づいた泉凪たちは「ただいま」と声をかける。




 「お帰りなさい、二人とも」


 「あまりにも遅いから、心配していたんだぞ」




 「無事に帰ってきてくれて良かった」と涙ぐむ心温。


 そんな心温に「大袈裟だな。泉凪の師匠から連絡がいっていただろう?」と眉を八の字にし悠美は言う。



 悠美の言葉を聞いた心温は「連絡は来ていたが……」と言いながら、何処か違和感を覚える。



 (なん、だ……? 何か……)




 そう違和感を覚える心温の隣で、花都は「もう疲れたでしょう。他の神力者方はもうお休みになられていますよ。お二人もお休みになられてください」と言う。



 花都の言葉を聞き、泉凪は「あぁ、そうするとしようか」と頷く。


 泉凪の隣で「もう行ってしまうのか? 泉凪」と声をかける悠美。


 そんな悠美を見て「ん??」と心温は眉を顰める。




 「遅い時間だからね。悠美も早く宮に戻って休まないと」


 「残念だな」


 「また明日、会えるじゃないか」


 「んん????」




 泉凪と悠美が話す隣で、何やら困惑している心温。


 そんな心温に悠美は「何だ、先から。うるさいぞ」とジトっと睨む。


 悠美に怒られ「す、すまない」と咄嗟に謝るも「え?」と心温は困惑する




 何処か様子がおかしい心温を見た悠美は、一つため息をつき「戻るぞ」と宮に戻るため、足を進める。



 未だ、困惑している心温だが、先に行く悠美の後を慌てて追うのだった。







 「あ、泉凪!」




 翌日、座学を行うため、部屋へと向かうと、先に来ていた心大が泉凪を見つけるなり、泉凪の元に飛び付いてくる。


 そんな心大を泉凪は受け止める。




 「良かった……! 昨日、僕が視察から帰って来た時、まだ、泉凪たちは帰ってきていないって聞いていたから、心配してたんだ」




 「無事で良かった」と微笑む心大。


 そんな心大の後を続くように、千季もやってき「おはよう、泉凪」と声をかける。




 「おはよう。そんなに心大が心配していてくれたとは知らなかったよ」


 「千季さんも、僕と一緒にしばらく泉凪の帰りを待っていたんだよ」




 「ねぇ? 千季さん!」と千季に話を振る心大。


 千季は「心配だったからね。それに、心大と一緒にいないと、今すぐにでも飛び出していきそうだったから」と笑う。




 そんな二人に泉凪は「二人とも、心配してくれていたんだね。申し訳ない、それからありがとう」と言う。



 その時「泉凪には私がついていたんだ。水園の若君が心配しなくとも、良かったのに」と声がした。




 泉凪が振り返ると、何やらニコッと笑みを浮かべている悠美と、眉を八の字にし、何処か困惑した様子の心温が立っていた。


 悠美は泉凪を見るなり「おはよう、泉凪」と笑みを浮かべる。



 そんな悠美は、いつもと何処か様子が違う。


 


 「あぁ、悠美か。おはよう」


 「っ……!」




 悠美を見て挨拶を返す泉凪。


 悠美と同じように、何処かいつもと様子が違う泉凪に気づいた千季は、驚いた表情を浮かべる。




 「昨日はよく眠れたか?」


 「眠れたよ。悠美は?」




 やはり、いつもと様子の違う悠美を見て、心温は困惑しながら「それでは悠美様。私は行きますので」と隣の部屋へと向かう。




 「泉凪。私たちも中に入ろう」


 「そうだね。二人も行こう」




 そう泉凪に声をかけられ、心大も後に続く。


 だが、千季はぼーっとドアの所に立ったまま動かない。




 そんな千季に泉凪は「千季?」と声をかける。


 千季は「今行くよ」と笑みを浮かべているも、どこか、表情が曇って見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ