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皇宮の花嵐  作者: 透明
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当主継承編 思いもよらない



 「うん。もうすっかり傷が治っているね」




 お披露目会から一週間ほど経ち、お披露目会で負った泉凪の傷は痕が残る事はなく、綺麗に完治していた。




 「これも、花都と火翠の若様のおかげだね」




 そうお礼を言う泉凪に花都は「主人のために手を尽くすのは当たり前のことだよ」と笑う。




 「……結局、あれから火翠の若様には会えずに、お礼も言いそびれちゃったな」




 泉凪の一件があり、安全が確保されるまで座学は一時中止になった上、泉凪は毒の影響からか体調を崩しており、ほとんど宮で過ごしていたため、悠美に中々会いに行くことができずにいた。




 「明日から座学は再開される。その時にお礼を言ったらいいよ」


 


 花都の言葉を聞き、泉凪は「……そうだね」と眉を八の字にし笑みを浮かべる。







 「泉凪! 久しぶりだね!」




 翌日、座学を行うため宮に集まった神力者たち。


 泉凪を見つけるなり、心大は笑顔で泉凪の元に駆け寄ってくる。


 そんな心大の後を追う様に、千季も歩いてくる。




 「心大、それに千季。久しぶりだね」


 


 泉凪の言葉に心大はうんうんと頷き、千季は「泉凪、体調はもう良くなったの?」と聞く。




 「うん。すっかり良くなったよ」


 「よかった」


 「久しぶりの座学なんだし、病み上がりなんだから無理しちゃダメだよ、泉凪」




 心配そうな表情を浮かべそう言う心大に泉凪は「ありがとう」と礼を言う。




 泉凪たちがそう話をしていると、宮女らがざわつき始め見てみると、悠美とその後に心温が続くように宮にやって来た。


 そのことに気づいた泉凪は、悠美の元に近づき、泉凪に気づいた悠美は足を止める。




 「……久しぶりだね、火翠の若君」




 泉凪がそう声をかけると、悠美はニコッと笑みを浮かべ「あぁ。体調の方はもういいのか?」と聞く。




 「おかげさまで。火翠の若君が手当てをしてくれたお礼、遅くなってしまい申し訳ない。あの時は助かった、ありがとう」




 そう礼を言う泉凪に悠美は「当たり前のことをしたまでだ。礼は要らない」と返す。


 どこか、ぎこちなく見える二人。




 その時、師範と大神官が宮へとやって来、師範は「座学を行いますので、早く宮の中にお入りください」と泉凪たちに声をかける。


 従者は別の部屋で座学を行うため、悠美に「後でな」と声をかけ、泉凪たちは部屋の中に入る。




 「今日は座学の前に、皆様にお伝えしとくことがあります」




 大神官はそう言うと、巻物を懐から取り出し、広げる。




 「神力者様方に行って頂く、視察先と組む相手が決まりましたので、お伝えさせていただきます」




 神力者たちは、座学の一環で数週間に一度、決められた相手と決められた場所に視察へと行かなければならない。


 今回、泉凪たちは神力者として皇宮入りしてから初めての視察になる。



 尚、視察先や組む相手は毎度変わる。




 「それでは、初めに。彩の町(さいのまち)へと視察に行って頂く方を発表したいと思います。」




 大神官の言葉に泉凪は(彩の町か……)と反応する。




 「彩の町に行って頂くのは、火翠家、悠美様。月花家、泉凪様の二名でございます」


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