第一章 風雲児
かつて荒乱国と呼ばれていた神守国。
名前の通り、災害が多発し経済は悪くなり、盗み、暴力、殺人あらゆる犯罪が多発し、町は荒れ果て国と秩序は乱れきっていた。
そんな中、これまで何百年といなかった妖術を扱う者が現れた事で、さらに状況は悪化しまさに打つてなしな状態に。
国は荒れ果て、人々の心も疲れ切っていた時。
とある七人の若者が妖術使いを封じるため、立ち上がり、声を上げた。
それを見た荒乱国の七つの土地を守る、七大神と呼ばれる七柱の神は、感銘を受けその勇気ある七人の若者にそれぞれ火、水、風、地、雷、氷そして植物の力を授け神の代理とし、それぞれ七つの土地を守らせた。
神々から力を授けられた若者らは、妖術使いを封じることに成功し、災いも無くなり、七人の若者たちは国民からまるで本物の神のように感謝され、尊敬され、敬われた。
しかし人間とは愚かな者で、地位や名声が高くなるほど傲慢に、そして更に欲深くなる。
七人の若者たちは我こそがこの国の皇帝に相応しいと争いだし、またしても国は荒れ、災いが降りかかった。
それに怒った神々は不老半不死の呪いをかけ、正式に七人の若者を競わせ勝った者を皇帝にすると告げた。
七人の若者らは皇帝になることができる上に、不老半不死になれるとはこれ以上ない神からの祝福だと喜び、競い合った。
ただ力を競うのではなく、様々な汚い手を使い行われた競争は、長く続きやがて一人の若者が生き残りその者が皇帝の座についた事で終わりを迎えた。
約束通り神は生き残った若者に長命花と呼ばれる不老半不死になれる花を授けた。
長命花は授けられた者の命と同様で、その花弁一枚散る時まで生きることができ、花弁が一枚散り始めた時、寿命の終わりに近づいている証とされている。
神は長命花を授けたものに告げる。
『皇帝になったからには、その花弁一枚散る日まで命をかけてこの国を守らなければならない。どんな辛いことがあろうとその花弁が散る日まで花を授けられた者は死ぬことはできない。そしてこの国を良くできなければどんなに嘆こうがお前の寿命を無理やり伸ばし生き続けなければならない』
数千年経った今、それは仕来りになり、かつて神から力を授けられた七人の若者の子孫らがそれを継ぎ、力を持つ者たちを競わせ、勝った者を皇帝にしその花弁一枚が散り行くと同時に新しい皇帝を皇宮に迎え新しい時代を作る。
そして今、歴代で最も長かった一つの時代の幕が閉じようとしていた。




