13
はい、騒動終結。
今回の案件はフラグに抵触せずに済んだようですよ、俺。
常時警戒モードでニルシェ王都での冒険者活動を続けていた俺たちが、
休養日の午後のお茶に癒されていた時に届いた、
全『Gふなずし』に向けた祝電ちっくな全体魔導通信は、
"ノミネスコさん捕縛完了"のお知らせでした。
めでたしめでたし。
それで、手の付けようのない最強武術師範を見事にとっ捕まえたのは、
どこのどなたです?
やっぱり、セクハラ師範へのリベンジに燃える『チームモノカ』グループの、
選び抜かれた精鋭特戦隊、ですか。
「えーと、かっぱのお姉さんたち、です……」
……はい?
---
女王様襲撃の後、エルサニア王都から逃亡して各地をさまようノミネスコさん。
何せ、大国の君主にセクハラかまそうとした不敬極まりない大罪人ですから、
それこそ国を挙げての追撃部隊が血まなこで探し回っているわけで。
で、厳しい追撃の手から逃れるため、
可能な限り足取りを残さぬようセクハラを我慢しながらの隠れ旅。
そんなお尋ね者ノミネスコさんが選んだ逃亡先は、
エルサニア王国南方の隣国、キルヴァニア王国。
キルヴァニア王国は、大昔のリヴァイス大戦の後、
獣人さんたちが興した大国。
国の成り立ちの関係で人族諸国とは一線を引いたお付き合いだったそうですが、
最近は物流も人の流れもまずまずの間柄。
エルサニア王国との国交の方は、まだがっぷり四つってほどでは無く、
つまりは未だ若干の隙がある状態。
指名手配犯の逃亡先としては、まずまずの居場所。
そして何より、ケモミミケモしっぽの本家本元にして、
もふもふパラダイスの本場。
エロ師範としてはまさに、誘蛾灯に導かれし"飛んで火に入る夏の虫"
あー、何だかその場所を逃亡先に選んじゃったノミネスコさんの気持ち、
めっちゃ分かっちゃうかも……
「……」
……はい、リルシェさん。
続きをどうぞ。




