第七十話 お前も?
投稿が少し遅れました。
ちなみにレモン一個に含まれるビタミンⅭはレモン5.4個分だそうです。
鈍い紫の力の塊により抉り取られた街並み。
「この退廃的な空間に立つ俺………いいな……」
様々なポージングを試すヒガン。
さっきまで厄災級の戦闘をしていたとは思えないほどの馬鹿さ具合である。
「この角度で………こう!………いや、違うな………」
考え込むヒガン。
『おい、ヒガン。瀕死の者はどうした?』
低くじゃがれた声が辺りに響く。
「あっ………!」
急に慌てだし、二人を探し始めるヒガン。
「どうしよう!■■■!戦闘で移動しすぎた!」
『あ゛ぁ………?』
しゃがれた声の持ち主の姿は見えないがこめかみを抑えているような呆れ様だ。
「探してくれる?いつもみたいに……」
『はぁ…………ご主人様が言うなら仕方ねぇ………これでまた一つ貸しな?』
「ありがとう!■■■!」
ヒガンが赤い包帯の巻かれた右腕を頭上に掲げ、手を開く。
ズン!
重々しい空気が大きく揺れた。
「どうだ、■■■?分かったか?」
『俺を何だと思ってる?天下の■■■様だぞ?』
「そうだったな!それで何処にいるんだ?」
『場所は分かったんだが………こりゃひでぇな』
「ま………まさかすでに………」
しょんぼりとするヒガン。
『ちげぇ、バカ……………俺と同格レベルの奴がいる』
「な!?■■■と同格!?」
『まだ幼体だけどな。いずれってだけだ』
その言葉に安心するヒガン。
そして、気になったことを聞いてみる。
「ちなみに今回の教祖の『それ』ってどれくらいのクラス?」
『おまっ!そんなことも分からずに戦ってたのか!?』
「てへっ」
舌を出し、左手を握り頭に、右脚を軽くあげてポーズをとる。
『無駄に顔良いのがクソうぜぇ………』
「( ・´ー・`)」
『お前………後でボコボコに――――』
「わぁ………こわーい」
縮こまったようなポーズで更に煽る。
『クソガキ!覚悟しとけよ!』
「分かった分かったって………………で、どのレベルなんだ?」
ヒガンは気を引き締めて真剣な顔で聞いた。
『ちっ………教祖の中にいた奴はそこそこってとこだ。
俺たちと比べると圧倒的に弱いがそもそも戦闘系の能力じゃねぇ。
更に言うといい感じに宿主も仕上がっているみてぇだが、簡単に奴に意識を乗っ取られる上に、
中にいる奴も中途半端に乗っ取ってるせいで思考が弱い。
まぁ………雑魚だな』
「そ、そうなのか!?」
『俺たちからすると、な?きちんと覚醒した奴と戦いてぇぜ………だが、殺しちまったらそれも無理か………』
「問題ないぞ!■■■!教祖は何回殺しても復活する!」
『なんだそりゃ!?舐め腐ってんな!どこ情報だ?』
「クロキに聞いたぞ!試しに軽く四回殺してみたそうだ!」
『うわっ………流石に教祖には同情するな………』
「それでな!その時にクロキが言ったんだよ!」
『何て言ったんだ?』
二人のことを忘れて騒ぐ馬鹿どもであった。
一方、リクの方は―――
「拙者はサツキ様のことを必要ないとは思わないでござる!」
光り輝く寿司。
『何だい?この僕の知らない新たな生物は………?』
誰もいない暗闇から声が響く。
「ワキヲ!」
「サツキ様!拙者の貴方様への愛はこんなものではないでござる!」
更に光が増す寿司。
『え?あ?え?なにこれ?』
光っている寿司が喋っている。
その事実に『それ』は動揺を隠せないようだ。
「サツキ様のことを悪く言う者はだれであろうと容赦しないでござる!」
『えと、うーん……………今回はまぁいいや。またね?』
闇がサァーと引き、周りの様子が見えるようになった。
分かったことはただ一つ。
よく分からない闇はよく分からない光る寿司に撃退されたという事実だけだった。
クロキ「シャーク、久方ぶりだな」
シャクセン「どういうこっちゃ!ワイはそないに時間経った覚えないやけど!」
クロキ「ん?そうか?」
リンネ「シャクセンちゃん、私も貴女にあったの久しぶりな気がするわ」
シャクセン「………これ、ワイが間違ってんのか?」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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あと………最後に書いている小話のキャラの組み合わせで見たいのがあれば教えてください!
気が向いたら書きます!