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第五十四話 拙者を置いて先に行け!

シリアスに書けたはずです……………たぶん。

猫耳の少女は走る。

街のどこを見ても火の手が上がっている。

あの二人は残りの最高幹部だろう。


五十年ほど前、ドレイク魔法学園を襲った悲劇。

その犯人たちだったはず。

それにより数十人の生徒が大怪我を負い、三人の生徒と先生達が退けたという。


この世界の寿命は強くなればなるほど長くなる。

彼らは今でも歳が少年少女のままだった。


「それだけ強者ということでしょうか?」


どっちにせよ、援軍を呼ばなくては。

このままではワキヲとヤヨイ、そして客人で恩人のリクさんが死んでしまう。


「どこに行くつもりだ?フェリスの姫?」


「―――!」


私は足を止める。


「君がいれば奴らは言いなりになるか?」


上から声が聞こえる。


「何で!こんな酷いことをするんですか!」


黒い修道服に琥珀の首飾りを付けた男は薄く笑う。


「さぁ、何でだろうな?もう分からない」


教祖はそう言って私に接近する。


速い!


「【デビルフォーチュン】!」


黒いハートが飛んでいく。

これは相手を地獄の恋に落とす愛のカタチ―――


「えっ!」


「はっ、所詮、酢剣『ガリブレード』からすれば雑魚だな」


軽く少し茶色い黄色の剣で切り裂かれる。


「眠っていろ。雑魚は雑魚らしくな」


私は黄色い剣の持ち手で殴られた。

鼻の奥がツンと酸っぱい匂いが香った。





「雷遁【慈蕾之術(じらいのじゅつ)】!」


ボロボロになったワキヲは叫ぶ。

ワキヲを中心に雷が楕円形に広がる。


「拙者がここで抑えるでござるから、二人はサツキのところに行くでござる!」


「でも!」


「この調子だと向こうも安全ではないでござる!()く!()く!」


雷を纏いながら緑の髪の少年に斬りかかる。


「厄介だな。その雷」


「ほんとぉ。あんた、嫌がらせの才能あるわよぉ?」


二人が避けようとした瞬間、ワキヲは叫ぶ。


「【解華(かいか)】!」


「なっ!」


「ははっ!痺れるねぇ!」


雷の(つぼみ)が大きく花開く。

二人の動きが止まった。


「早く行くでござる!」


「師匠!」


俺はヤヨイの首元を掴んで走り出す。


「ワキヲ!生きろよ!」


「当たり前でござるっ!」


「師匠ぉぉぉぉぉぉぉ!」


ワキヲの視界から二人の姿が見えなくなる。


独りになったワキヲはさっきからニヤニヤしている赤髪の少女と、反対に不快そうに顔を歪める緑髪の少年を見据えた。


「あんた、変な格好してるけどやるわねぇ」


「お前のせいであの少年に逃げられたじゃないか!」


ワキヲはまだ痺れる手でスーパーヤクザソードを強く握り、駆け出す。


「拙者が!」


二人が間に合うことを願って。


「相手でござるよ!」


ワキヲは白く輝く刀を振るった。

マオちゃん「アイリーンよ。クロキが居らぬからといってサボってはいかんぞ!」

アイリーン「だ、だって!あの人すぐにダメだししてくるうえになんか怖いだもの!仕方ないじゃない!休めるときに休んでおかないと!」

マオちゃん「…………いつも吾輩の方が二倍の仕事をしているが?」

アイリーン「でも!」

マオちゃん「そのような体たらくであるから皆に駄メイドと呼ばれるのじゃ!しっかりせい!」

アイリーン「出来ないものは出来ないの!いつ殺されるか分からないのに働けるあなたがおかしいわ!」

マオちゃん「…………」

アイリーン(あれ?空気が変わった?)

マオちゃん「はぁ……………」

アイリーン(これ、もしかしてチクられる?)

マオちゃん「覚悟しておけ」

アイリーン「待って!謝るから!待ってって!」


ここまで読んでいただきありがとうございます。

アイリーン(四天王(笑))のことを忘れてませんよね?

誤字脱字等あれば報告ください。

手の形のマーク(呼び方が分からない)があると嬉しくなります。

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