第四十六話 神聖なもの
半月以上言い続けたら、ようやく一人が書き始めました。
鯉王という名前でやっているみたいです。
誤字脱字があれば言ってあげてください。
全力でイジり倒します。
活動報告を更新しました。
「バカ!こんな子供の挑発に乗っちゃダメでしょうが!」
まるで元からそこにいたかのように狐のお面を被った人が現れ、エホウの頭を叩く。
気配が全くない。
それに声からは男女どちらか分からない。
「寿司はすべての中で最も美しいものだ。それを奴らは愚弄したのだぞ!イナリよ!」
寿司というよりもあなたのことだと思います。
「教祖さんが言ってたのを忘れたのか?当分の目標は新たな信者の獲得と寿司嫌いの断絶だって」
シースー教信者が増えたら世界終わるだろ。
「ははは!そうだったな!世界最高の恵方巻がそんなことで貶められるわけはないか!」
「世界最高の恵方巻?」
ピシリと亀裂の入った音がした。
「何を!恵方巻こそ至高!一年に一度の幸福への儀式を行う神聖なものだ!」
「いや、違うね。いなり寿司は神に捧げる供物だ。そっちの方が神聖だろ」
それから二人はお稲荷さんと恵方巻どっちが神聖か議論を始めた。
「リクさん、チャンスです!今の内に倒してしまいましょう!」
「マジで言ってる?あの輪の中に入るの嫌なんだけど…………」
もう戦わずに逃げたいよぉ!寿司が神聖ってなんだよぉ!
俺は心の中で叫んでいた。
「バフを掛けますから大丈夫だと思います。猫耳キャウーンアイドルの真の実力見せてあげますよ」
そういう意味じゃないんだよ、サツキ…………。
サツキは立ち上がると可愛くポーズを決めた。
「【ラブコール】【ズキュンとしちゃうぞ♥】!」
俺に対してはハートのバフを、言い争っている二人にはハート型にした手からピンク色のビームが放たれる。
「くっ!この私が寿司以外に見惚れるなど!」
「目が、離せない?」
二人ともサツキの姿に釘付けになった。
「今です!」
その言葉を皮切りに詠唱を終わらせた【加速】を発動し狐のお面の背後を取る。
「げはっ!」
俺は無情にそのまま心臓の辺りを貫いた。
「【炒】」
貫いたところから爆炎が広がる。
戦闘の基本は弱いところから潰すことだ。
見た感じ、エホウはパワー系、イナリはトリッキーなタイプだろう。
本当はどうか分からないが、こういうのは過剰なぐらいでいい。
「はぁぁぁ!」
白く美しい剣を身体から抜き、黒焦げを更に切り裂いていく。
人は死ぬまではゾンビだ。
ここで徹底的に殺す。
ドサリと鈍い音が鳴った。
「イ、イナリィィ!」
拘束の解けたエホウが叫ぶ。
俺は無言で接近し右斜めに剣を引く。
手に持った長い長い巻き寿司で止められる。
「ガキィィ!一回寿司にした後、必ず消す!」
一回寿司を挟む理由はなんだ?
「オラァァ!」
「はぁぁぁ!」
巻き寿司と俺の剣が火花を散らす。
何度も何度も剣と寿司をぶつけ合う。
「!」
突然、攻撃の威力が上がった。
俺は【ラブコール】と【加速】があったにも関わらず吹き飛ばされる。
「がはっ!」
壁に激突する。
「お前はここで寿司にする!」
そういえば寿司にするってどう意味なんだろ?
絶体絶命のピンチでふと、そんなことを思った。
マオちゃん「クロキはどこに行ったのじゃ?」
リル「東之国です」
マオちゃん「東之国ってどこじゃ?」
リル「東之国というのでは遠方の東にある国です。独特の文化があるようですよ」
マオちゃん「うむうむ。いつか行ってみたいのう…………」
リル「ふふ、これは教えがいがありそうですね」
マオちゃん「な!べ、勉強は嫌じゃぞ!」
リル「え?逃がしませんよ?」(ニッコリ)
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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