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第十五話 実力は見た目によらないものだ2

結構長く書けて嬉しいです。

その代わり明日は少し短くなるかもしれません。

俺とおっさんの生えたロールパンは真剣に睨み合う。

……字面酷いな。


『ボボオッボボボオボオッボボオッボボボボボオボ……』


先に動き出したのはロールパンの方だった。

ロールパンは詠唱?を始める。


俺は魔法の直撃は避けたいのでロールパンを中心に円を描くように移動しながら対抗策を考える。

どうする……

コイツは上級魔法を普通にポンポン撃ってきやがる。

そしてこの詠唱の短さはヤバい。

というかこの見た目でやっていいことじゃない。

一瞬で距離を詰めて攻撃するしか……


『【渦煉(かれん)】【小爆団(しょうばくだん)】』


「―――ッ!」


ロールパンにしてはやけに長いと思ったら、上級魔法の同時詠唱だと!?


渦を巻く炎とその穴を埋めるような沢山の爆発が現れる。

俺はその更に小さな穴を縫うように移動しながら短めの詠唱をする。


「【加速】」


効果は名前の通り『加速』。

単純だがシンプル故に使い勝手が良い。

身体が羽のように軽くなる。

リンネに過信は禁物だと言われたがこれだけ近づいていれば大丈夫だろう。


煙の中から飛び出して剣に魔力を纏わせる。

併用はできないが魔法が発動した後なら俺でも使える。


「おらおらおらぁぁ!」


『ボボッボボ!』


自身を巻き込みながら【小爆】を使い距離を取ろうとするおっさんロールパン。

だが、ここで必ず斬るッ!


直撃は避けられたが右肩?を斬り落とした。

緑色の鮮血が舞う。

キモい。


『ボボ!』


斬られたことに気づいたロールパンは驚愕の声を上げる。

隙だッ!

俺はそのまま横に一閃を――


『【逆雨(さかあめ)】』


しかし頭から水を被り、狙いがブレる。


「くそっ!」


避けられた!

コイツ無詠唱で魔法使えんのかよ!

多彩だなぁオイ!


『ボボボボボボボボッボオ!』


ロールパンは俺の猛攻をギリギリ避けながら詠唱を続ける。

身体が重く、思うように動けず当たらない。

いや、正確には掠りはしている。

あと少しなんだ。

あと、少し……

そうこうしている内に無慈悲にもロールパンの詠唱が終わってしまう。


『ボボボボ!』


この感じは、まさか……雷属性?

それはヤバい。

冗談抜きで死ぬ。

人間の体は約60%が水で構成されている。

俺の場合は若いので70%ぐらいかな。

そんなみずみずしい身体の表面に水が大量に付着している俺は電気への抵抗が物凄く小さい。

この世界の人間は素の魔力でガードされているがそれでも気絶以上は確実にする。

気絶で済んだとしてもロールパンが何をするかは想像に容易い。


『【瞬雷(しゅんらい)】』


ロールパンの左手から光が溢れる。

その直後、紫色の閃光が視界を遮った。

???「リク君、まだかなぁ。ずっと待ってるけど全然来ないなぁ。平和だなぁ」


ここまで読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字等あれば報告ください。

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