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120キロ女子異世界奮闘記  作者: 丸腰ペンギン
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観察 ウィル視点


『精霊に祝福されし者』が別の世界から召喚される。と聞かされて弟のジャックは凄いテンションが上がっていたけれど、僕も少なからず楽しみにしていた。


ミナトが現れて身体の大きさにビックリはしたけれど、意外と自分達と変わらない人間だった。


異世界人の生活は分からないが、こんなに太ると言う事は不摂生な生活をしているんだろう。それともミナトの世界では皆こんな体型なのだろうか?

まぁ……特にあまり良い印象は無かったし、必要最低限の関わりだけにしよう。


『精霊に祝福されし者』は国で保護される対象だが、例え怠惰でも引きこもっていても、ただ存在するだけで良いのだから。


ただ、ひとつだけ、興味を惹かれるものがあった。

灯りに照らされた時、ミナトの金色の眼がキラキラと反射して、溜め息が出るくらいキレイだったのだ。

ずっと見ていたい……。

あんなに綺麗な眼を僕は見た事が無い。



不摂生な生活をしているだろうと思い込んでいたけれど、バラ庭園で会ったミナトは朝型だと言う。少し話した時も、媚びへつらうでも無く、ハキハキと会話をしていたので、意外と感じの良い青年だと思った。



……が、食堂で女性だったと言われた時は、人生で一番の衝撃だったかもしれない。



ミナトは女性にしては背が高く、健康的な肌に、耳が隠れるくらいの長さの髪は焦げ茶色をしている。

昨日は体型と金眼のインパクトでちゃんと顔を見ていなかったけれど、宝石の様な金色の眼を縁取るまつ毛は長く、鼻も肉が付いてるけど低くは無いし、唇は薄いが形が良い。


もしかしたらパーツは悪く無いのかもしれない、と思いかけたが、そのパーツがそもそも肉で埋もれているので、自分の考えも当てにならないと思考を放棄した。



体型を見る限りたくさん食べるであろうと想像していたが、ミナトは朝食を全然食べなかった。


遠慮もあるのかもしれないが、召喚されて家族や大切な人と別れたせいで食欲が湧かないのかもしれないと思うと少し不憫に思った。




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