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120キロ女子異世界奮闘記  作者: 丸腰ペンギン
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性別


危なかった……!!


ジョギングの後、ミナトはそのまま自分の部屋に急いで帰っていた。

ジョギングの途中からあの第二王子が追いかけてきたのを横目で確認した為、慌ててダッシュして逃げてきたのだ。


あいつに会ったら何言われるか分からないもんね。フッ、気付かないふりして引き離してやったわ。

……まぁその後ジャックとかち合うのが嫌で、速攻自室に戻ってきたからジョギングしか出来なかったけど、ここの部屋広いし、いつもの筋トレはここでやらせてもらおうっと。


日課の筋トレをしている途中で、ノックの音が聞こえた。


「あ、はい。どうぞ」

「失礼します。ミナト様、お召し物はどちらになさいますか?」


メイドさんがわざわざ洋服を準備してくれたらしく、ズボンやドレスやブラウスなど、必要な洋服が一式が揃っていた。

ジャージと即席のガウンしか無かったので、ミナトはありがたく受け取る。

メイドさんが部屋から出て行ってから、ズボンとブラウスとベストを着ると、ピッタリのサイズだった。

それからループタイもあったので、胸元に付ける。ミナトはループタイの宝石が深い緑色で気に入った。


この色、私が育った山や森の緑と似てる。……高そうだから無くさないようにしないと。

ドレスもあったけど気慣れてないし、動きやすい格好のが良いよね。この世界が安全かも分からない上に、どんな事が起こるか想定出来ない。


着替え終わった後、見事なタイミングで再び扉がノックされた。


「はい」

「失礼します。朝ごはんの準備が整いました。よろしければご案内します」

「お願いします」



案内された食堂には、長いテーブルに国王と女王、王子2人に王女、怖そうな騎士の人もいた。


「おはようございます」


ミナトは口角を上げて少し大きめの声を出した。


「おはよう」

「おはようございます」


各々挨拶を返してくれる。

第二王子以外。挨拶は大事だろうが!

まぁでも良かった。ここでも挨拶や会話は前住んでた所と同じなんだ……

今更だけど、言語が通じて本当良かったー。コミュニケーション1番大事。


「ミナト殿は男性だったのか」

「え?」

「妻が女性では?とは言っていたが、男性かもしれないと言う者も居てな。分からなかったのでズボンとドレスを用意させて貰ったよ」

「あー、はは……」


たしかに私は女性にしては背が高いし、声もそんなに高くない。昨日会った時には髪ボサボサでジャージだったし、太ってる割に、胸にそんなに肉が付かなかったせいだろうな。

国王様、気を遣わせてごめんなさい。


ミナトは軽くショックを受けながらも、慌てて訂正する。


「国王様、分かりにくくてすみません。私は女性です。動きやすい格好の方が慣れていますので、ズボンを選ばせていただきました」

「なるほど。女性に失礼な事を言ってすまなかった。では洋服は動きやすい物を用意させよう。」

「ありがとうございます」

「お互い色々聞きたい事もあるだろうが、まずは食事にしよう」

「はい」


国王が席に座るよう促したので、ミナトは椅子に座った。


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