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ダイロンが戻って押しつけられる

 

 翌日、いつものように冒険者ギルドにいるとお昼を持ったカレラと一緒にマクレイもやってきた。

「今日は私ですよ。フフ、わかりました?」

 そんな笑顔で言われなくても予想はしてましたよ、カレラ。

 ベネットはワクワクしながらお昼を待っていたので凄く喜んでる。なんか冒険者ギルドっていうより出張ランチの待合所みたいな感じだな。いいのか、これで?

 俺の隣に座ったカレラは照れながら昼食を広げた。

「今日は、私もフィアさんの手伝いをして作りました!」

「カレラは一生懸命、頑張ったからねぇ。きっと美味しいよ」

 カレラの言葉にマクレイがフォローする。

 一緒に暮らすまでわからなかったが、カレラは料理が下手だった。“転移者狩り”のバガンの影響かわからないが、エルフ族のわりにかなり濃い味付けでしかも大ざっぱな焼き加減とかだった。

「わー。私ってなんて運がいいの! いつも大満足です!」

 食べる前にこれ、いいのか? ベネット?

 料理はどれも美味しくいつものフィアの感じだ。

「カレラ、どれも美味しいよ! 上手になったね!」

 そう褒めると頬を赤くして頷いた。カレラの横にいるマクレイは何か言いたそうだが黙っている。あー、なんとなくわかった。


 楽しい昼食が終わり、残念そうなベネットを置いてマクレイが本題に入った。

「ごめんよカレラ、本当は一人で来るはずだったのに。でもこれだけはナオに伝えたかったんだ。レミアはブラックフェアリーと呼ばれる妖精でさ、災いの前触れに訪れると言われているんだよ。アタシらは町の周囲を警戒するからナオも気をつけて」

 そう言いながらカレラの手を握ってから立ち上がった。

「じゃ、伝えたよ。フフ、後でね」

 微笑みながらマクレイは言葉を残してギルドを出ていった…。

「皆さん心配しているんです。この町には良くしてもらってますから」

 カレラは微笑んで俺の手を取った。なんだろ、可愛すぎる。

 それから暇な時間を過ごしたがカレラは嬉しそうに隣にいた。ベネットは知らない振りして俺達に注目しているようだ。

「カレラ…。大丈夫? 暇じゃない?」

「いいえ。隣にいるだけでも幸せですから」

 ちらりと俺を見て照れて答えた。なんだと、そんなかわいすぎる!

 思わず抱きしめると甘い吐息を漏らした。もうダメだ。災いなんかどうでもいい!

 押し倒すとカレラが潤んだ目で甘く囁いてきた。

「きて……」

 もちろんいきますよ! めちゃいきます! 貪るように唇を奪う。

「ん……」

 カレラも応じてきて、たまに吐息が漏れる。フシュー、フシューと別の音が耳についた。

 ハッと思い、振り返ると鼻の穴を広げてめちゃ興奮しているベネットが自分を抱きしめながらガン見している。

 ベネットの鼻息の荒さにふと我に返った。危なかった! ひょっとしてこれがサッキュバス効果か? いつもベネットがいる場所では自制が効かない……。

 がばっとカレラから離れ、名残惜しそうなエルフを椅子に座らせ取り繕う。

「さ、仕事、仕事」

 未練たらたらなカレンの視線を感じながら何でもないように装う。

「ちょっとナオヤさん! 大丈夫ですから! 続けてください! 私はここにいませんから!」

 ベネットがよくわからない事を言い始めた。

「落ち着けって、な?」

 そう言いながら事態を収拾する。その後、お茶を出したりして、なんとか静まってもらった。

「フフ。皆が言っていた意味がわかりました。ベネットさんの能力って凄いですね」

 カレラがベネットに言ってきた。顔を赤くしてベネットは俯いた。

「でも、何でベネット自身には誘惑されずに嫁さんばかりになるんだ?」

「そ、そんな事、言われてもわからないですよ! 普通は私に来るんです!」

 質問したら何故かベネットに怒られた。もう隠してないじゃん。なんかいつもな感じで言ってるし。

「きっとナオヤだから影響が変わったかも知れませんね」

 カレラが微笑んできた。そうなのか? 謎だ。

 それからいつもの感じで夕方になりカレラと家へ帰った。もちろん嬉しそうなベネットと一緒に。


 夕食後、満腹して嬉しそうなベネットを送って家へ戻ると何故か慌ただしくなっている。

「ナオ、準備して! 何かが森から来るみたいだよ!」

 マクレイが装備しながら言ってきた。

「え? でもソイルとかは何も警告してこないよ?」

「モルティットが言うには、精霊を騙して潜んでいるらしいよ」

 装備を終えたマクレイが俺をギュッと抱きしめた。は?

「これは?」

「おまじないだよ」

 微笑んで離れた。モルティット達も二階から準備を終え降りてきた。

「お待たせ! さ、行きますか!」

 嬉しそうにモルティットが先導していく。

「どこに?」

「ふふっ。さすがの“契約者”も魔法の領域にはお手上げだね。大丈夫、案内するよ」

 そう答えるとレミアが出てきて先を飛び始めた。クルールも後について行く。

「わかった。よろしく」

「もちろん!」

 モルティットが笑顔で応じて進んで行く。

 月明りの無い森の中は真っ暗だ。リンディは夜目が効くようで辺りを警戒している。

「アルブム、アーテル」

 すると俺達の行く先を光が照らす。

「明るくて見やすいですけど敵に見つからないですか?」

 後ろにいるカレラが質問してきた。振り返って、

「ああ、そのためにアーテルに周りを暗く囲ってもらってるよ。外からみたら暗闇だと思うよ」

 そう答えると安心したのかカレラはニコリと笑って返事した。


 やがて目的地に来たようだ。

「すぐ近くよ。気をつけて」

 モルティットが囁いた。仲間に緊張が走る。ああ、やっと感知できた。…なんか沢山いますケド。

 すると闇の中から、ひょろ長い体に細長い顔で大きな目玉が二つ付いている魔物(?)が出てきた。

 思わず大きな瞳を見つめると目が合った。


 いきなり視界がぐにゃりと曲がり世界が反転したような気分になる。うぇええ、気持ち悪い…。

 隣にいたはずのモルティットが消えて代わりにフィアがいた。

 フィアに目を向けると、銀色に輝く体が溶けてきている…。だ、ダメだ! フィア!

「フィア! 何とかしないと!」

 近寄るとフィアがこちらに顔を向ける…。

 その顔は半分溶けていた……。

「フィ、フィア……なんで?」

 助けを求め周りを見渡すとマクレイが跪いていた。

「ま、マクレイ! フィアが!」

 マクレイに駆け寄るとマクレイがそのまま倒れた。ああ、なんでだ! やめてくれ!

 横たわった体を見ると胸に丸く穴が空いていた……。

 ま、マジかよ? なぜ?

 ふと、モルティットが見えた。慌てて叫ぶ。

「モルティット! フィアが……ま、マクレイが……」

 と、モルティットがグーで殴ってきた!

「ぐぷあぁ!」

 ぶっ飛ばされ、尻餅ついた。痛てぇ!

「大丈夫? もう、しっかりして! 幻覚よ!」

 モルティットが怒ってる。は、初めてモルティットに殴られた。意外に良いパンチだな。

「ご、ゴメン。ビックリしたよ」

 謝って立ち上がり前を見ると、例の魔物はその場で佇んでいた。周りを見ると仲間は皆いた。ホッ、良かった。

「なんで、あいつらは何もしないんだ?」

「んー、わからない。でも普通の魔物じゃないよ」

 補助器を上げながらモルティットも戸惑っているようだ。

 マクレイとカレラも警戒して注目している。フィアは不思議な表情で見ていた。

「フフ。あたしは知ってるよ。意外だねぇ、モルティットが……」

 リンディが言い始めるとモルティットが睨む。リンディの顔が青ざめた。

「ほら、モルティットは睨まない! リンディ続けて」

 モルティットをなだめて先を促す。

「あ、ああ。あいつは魔物じゃないよ。冥界の生き物だよ。確か“ヒロンボ”とか言ったかな?」

「え? 冥界って? 死後の世界?」

 思わず聞くとリンディが呆れている。モルティットは含み笑いしていた。なんで?

「もー。ナオヤってホントに“転移者”なんだね。冥界って地下世界なんだ。ひょっとしてこの辺は冥界の入り口が近いかもね」

 しかし、地下世界ってあるんだ。地底都市でも驚いたのにさすが異世界だなぁ。

「へー。でも奴らはどうすんの?」

 リンディは事も無げに、

「そりゃ、光を嫌がるから明るくすればいいんじゃない?」

「そうなんだ。じゃあ、アル……」

 と、言いかけた所でヒロンボの後ろから巨大なダチョウのような魔物が現れ、次々にヒロンボを口にくわえると丸呑みしている。


「えーと、あの大きい鳥みたいのは?」

 リンディに聞くと両肩を上げた。知らないのね…。

「ナオ。どうする?」

 マクレイが聞いてきた。

「あーもう、よくわからん! とりあえず大きいのを倒して、幻覚を見せるヒロンボは追い払おう!」

「フフ。まあ、そうだね」

 微笑んだマクレイが俺の髪をくしゃくしゃしてきた。

「ロック! あのデカイのを足止めして! アルブム!」

「ヴ!」

 ロックがダチョウの魔物に突っ込んでいき、辺り一帯が真昼の様に明るく照らされた。

「ブェエエエエエーーー!!」「ブェエエエエー!」「エエエエーーー!」「ブェエエエエエーー!!」

 ヒロンボ達は突然の明るさにパニックになって叫んでいる。

「ソイル!」

 ロックが近づけないようにけん制しているダチョウの魔物の足を地面にめり込み固定すると金属音が聞こえる。

 と、ダチョウの魔物の首が弾け飛び頭が下に落ちる! 残った体が糸の切れた操り人形のように横倒しになった。

「フィア?」

「意外でシた。まサか一発で終わるなンて」

 かわいく首をかしげているフィア。銀色の髪がサラサラ流れた。どういう想定だったの?

「ふふっ。さすがね、フィアちゃんは!」

 モルティットがフィアに抱きついた。フィアも目を細めて嬉しそうだ。

 クルールとレミアも嬉しそうに俺の頭に乗って髪を引っ張っている。地味に痛い…。

 ヒロンボ達は光を嫌がって元の道を目指し、背を向けて集団で走って逃げていった……。一体何だったんだ?


 しばらくその場に残って様子を見たがヒロンボは現れる事はなかった。

「もう大丈夫じゃない? 帰ろうよ!」

 待てないリンディが声をかけた。

「そうだね、もういいかな。それじゃ、帰ろうか」

 仲間を見渡して言うと、皆が頷いた。

 そして家へ戻ることにした。歩いている時にふと、気がついた。

「今、思ったんだけど、過剰戦力じゃない?」

「フフ。ナオがいればそうだよ。それに皆、家族だからねぇ。ま、足りないよりいいよ」

 隣を歩いているマクレイが苦笑いで答えた。

「それもそうか」

「そうでスよ」

 手をつないでいるフィアもにっこり続けた。

 やがて家につくとそれぞれ就寝した。しかし、クルールとレミアは興奮していて、疲れるまで俺の回りで楽しんでいた。…寝かせて。


 それからは特に何事も無く、いつも通りの日常を過ごした。

 ある日、マクレイと良い感じになり、ベネットがハアハアしていた時にダイロンが戻って来た。

「戻ったぞ! って、おい! お前ら仕事しろ!」

 丁度、マクレイを押し倒していた時で、全員が固まった。下のマクレイは顔真っ赤で、俺はぎこちなく振り返った。後ろにいたベネットは鼻の下を延ばしながらダイロンを見た。

「お、お帰り。ダイロン……」

 マクレイを椅子に座らせ、何事も無かったように言った。ベネットは真っ赤な顔で俯いている。

「全く、お前は何でベネットではなく、嫁を襲っているんだ?」

 ギロッとダイロンが目を向けた。そこ? えーと、意味がわからない。

「お父さん! 違うの! 不思議とこの人には効果が無いの!」

 慌てたベネットが言い訳している。なにかが違うぞ。

「なんだと…。俺の計画が…。節操が無い奴かと思ったが、意外と身持ちが堅いな…」

「ち、ちょっとダイロン! 何言ってるんだ?」

 ダイロンが呟くとビックリして突っ込みを入れる。隣のマクレイは目が点にっている。呆れているようだ。

「まあいい。明日、屋敷に来てくれ。よろしくな、ナオヤ!」

 そう言うとダイロンはギルドを出て行ってしまった。

「……」

「フフ。明日から賑やかになりそうだねぇ」

 マクレイが微笑んで俺の手を握ってきた。

「なんか嫌な予感しかしないよ……」

 苦笑いで返す。

 それから暇な時間を雑談で潰した。今日はダイロン以外は何もなかったな。

「さ、夕食ですね! 行きましょうか?」

 ベネットが言ってきた。すっかり我が家になってるな、これは。

 三人で家へ帰り、賑やかな夕食を楽しんだ。レミアもすっかり慣れてクルールとつるんで何かやってたりしてる。


 翌日、ダイロンの屋敷へ行くと、お手伝いさんが出て中に通された。

 屋敷には使用人二人にお手伝いさん一人がいつもいて、ダイロンの不在中は事務の処理とかをしていた。傍から見ると使用人二人がこの領地を取り仕切っているような感じがする。大丈夫なの?

 ダイロンの書斎に通されると、当人は書斎机の椅子に座って書類片手に難しい顔をしていた。

「こんにちは。ダイロン」

 声をかけると顔を上げ、ニヤリと返した。全然領主っぽくないぞ。

「おう、来たか! まあ座ってくれ」

 顎で指した椅子に腰かけるとベネットがお茶を持って来て、そのまま俺の隣に座った。は? 何?

 怪しむ顔でベネットを見ると苦笑いで返してきた。

「あの、どういった用なんですか?」

 面倒事は嫌なので先に要件を聞く。と、ダイロンは手を挙げ待てとジェスチャーすると書類にサインなどをし始めた。

 しょうがないのでベネットに小声で聞く。

(なんで、ベネットがいるの)

(さあ? 私も呼ばれたんだ。話しは聞いてないわ)

 両肩を上げベネットも小声で答えた。

 ややあって、ダイロンの用事も片付いたようだ。顔を上げるとニヤリと笑って、

「おう、待たせたな。それじゃ話しをするか」

 そう言って書斎机から離れ、俺達のいる反対側の椅子に座って話し始めた。

「まず、王都のギルドでいろいろな話しを聞いた。ナオヤ、お前達は相当有名になっているぞ。随分と大暴れしたようだな? あんな泣き虫が一体どうしたら“契約者”になれるんだ?」

「いや、ちょっと待って。俺達はギルドの仕事はそんなにしてないよ」

 慌てて否定する。ギルド自体はそれほど行っていないのに、なぜ?

「ああ、確かにな。依頼を受ける形は非常に少ない。ほとんど飛び入りのようだ。ギルド会長のキリーク殿が、お前達を評価していたよ」

「ああ!? キリークってそんな偉かったの?」

 ビックリした! 威厳はあったがそんな偉い人だったのか…。って、一回しか会ってないじゃん!

 ダイロンは意外な顔をして続けた。

「なんだ、顔見知りだったのか。いったいどこまで旅をしてたんだ? それに魔人の国じゃ、末のお姫様が行方不明になったって騒いでいるようだぞ?」

「……」

 ヤバイ…。もうバレてる。冷や汗かいて愛想笑いで誤魔化した。

 訝し気な顔をしたダイロンは、

「まあ、俺の領地に一人、魔人がいるがきっと別人だよな。な! ナオヤ?」

「そ、そうだよ! 別人じゃん! ま、まさかリンディがなんてねー。ハハハ…」

 思いっきり同意した。あのダイロンの目はバレてるな、きっと。そ、そうだ話題を変えよう!

「そういえば、娘さんがいたなんて知らなかったよ。結婚式には来てたみたいだけどね、ベネット?」

「ええ。聞いてよお父さん、ナオヤさんってぜんぜん私の事、覚えてなかったの」

 意地悪そうな顔でベネットがダイロンに説明した。ダイロンは笑って、

「ワハハ。そうか、知らなかったか。いや悪い、伝えたつもりだった。実際、ベネットも知っている事だが彼女は養子なんだ。俺が現役の頃に拾ってな。まさかサッキュバスとは思わなかった。ワハハ!」

「もう! お父さん!」

 ベネットが顔を赤らめ、膨れて抗議した。もうサッキュバスってバレバレだよ…。もう帰りたいからさっさと本題に入る。

「そうなんだ。それで今日は何の話しなんだ?」

「おお、そうだな。実はベネットが年頃でな。その、言いずらいんだが、そこら中に誘惑を振りまいてるんだ」

「は?」

 目が点になった。ベネットは顔を赤らめ下を向いている。

「でだ、近頃はこの屋敷の使用人がとうとう耐えられなくて俺が旅立つ前にひと騒動あってな。ちょうどいい機会だからナオヤに押し付けてしまおうと思ったんだが、全く役に立たなかったな……」

「えっと、怒っていいっすか?」

 このおっさんは何言ってるんだ? ダイロンは慌てて謝ってきた。

「おっと、スマナイ! 悪気があったわけじゃないんだ。つまり、嫁の多いお前なら何とかなると思ってな」

「多かろうが、少なかろうが一緒だよ! ま、何もなかったからいいけど」

「それだ! そこで考えたんだ。ベネットはこの屋敷にいるより、ナオヤの家に住む方がのびのびできるだろう?」

 ああ、そういう事。って、勝手だなぁ。ダイロンは人に聞いといて自分で続けた。

「それに聞いた話しだとナオヤは誘惑されないから安心だ。と言う訳でこれからよろしくな!」

「え? これから?」

 ビックリして椅子から立ち上がった。意外そうな顔をしているダイロン。

「そうだ。これで一安心だ。あと、いつでも嫁に欲しかったら言ってくれ。すぐに許可を出す」

「お、お父さん! まだナオヤの気持ちもあるから!」

 ベネットが慌てて止めている。って、俺の気持ちの前に自分はどうなの?

「あの、断りたい時は?」

 恐る恐る聞く。すると強面の顔になったダイロンが呟いた。

「そう言えば、有名なエルフの冒険者も探していたなぁ…。あ、魔人もいたような……」

「あーー! あーー!! わかりました! とりあえずベネットはウチで預かりますから!」

 慌てて取り繕うとダイロンは笑顔になった。誰か助けて!

「ワハハ。そうだろう。荷物は後で使用人に届けさせるから、さ、善は急げだ! 今日は有意義な話しができたな。ありがとう、ナオヤ!」

 ダイロンはそう言うと無気力な俺と握手を交わした。隣のベネットは照れている。なぜ?

 気がつくとベネットと二人、屋敷の門の前にいた…。



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