10話 さあ、パワーレベリングと行こうジャマイカ。
ギルドに入って、フェリアの冒険者登録をする。
終わったら、まだ掲示板に貼ってある依頼の中から、報酬の良いフェリアを連れていっても、問題無い依頼を受ける。
それに合わせて、簡単な依頼(薬草採取等)も幾つか受ける。
今回はランク4以上推奨のゴブリン村討伐の依頼を受けた。
取り敢えず、フェリアの革鎧にダメージカット80%と隠密を付ける。
これが有れば、かなり安心だろう。
では、ゴブリン村まで転移で飛びますか。
「ふえ?えっ!?森っ!?」
「じゃあ、ゴブリン村討伐に行こうか。」
「取り敢えずフェリアは、弓でゴブリンを殺していって。矢が無くなったら、僕の近くで剣で戦ってね。じゃあ、行くよ。」
先ずは、空間魔法の隔離決壊を張る。
これで、討ち洩らしが無くなる。
今回は青龍で行こうか。
縮地で近付き、首をかっさらう。
ついでに、無限収納庫に仕舞う。
次々とゴブリンを見付からずに狩っていったが、流石に八体目で見付かった。
ゴブリンがオレに近寄ってくる。
ゴブリンがオレに気を取られていると、シュパンッ、シュパンッと言う音と共に、ゴブリンを矢が穿つ。
二十体程倒した所で、矢が止んだ。
どうやら弾が尽きた様だ。
そしてオレも死んだゴブリンを回収しながら、ゴブリンの首をかっさらっていく。
数十分程で、戦闘は終了した。
─旦那様、レベルが12上がった様ですよ? 死神の職業レベルが15なったので、超適正・水と法術【水】が手に入ったようですよ? 死神の職業レベルが20になったので、配下創造(1)が手に入ったようですよ? 死神の職業レベルが25になったので、死神の鎌が手に入ったようですよ?─
うおっ!ビビったぁ。
影が薄かったから、忘れてたよ。
えっと、死神の鎌を鑑定。
◆死神の鎌(固有名無し)◆ 成長 両手鎌
成る程。
じゃあ、取り敢えず名前を付けるか。
……新月かな。
◆新月◆ 全属性 成長 断罪 透過 両手鎌
消費 無し
レベル0/100
ステージ 2
おお。お?
強!いや、強すぎだろ!
全属性って、おま!
しかも消費無し。
何気に、霊剣とかより強いじゃん。
ただ、広い所じゃないと使えないな。
えっと、フェリアはっと。
◆フェリア◆ 十六歳 人族 女性
天職 聖女(lv3) 二次職 聖騎士(lv32)
ふぁっ!?
えっ?何?可笑しくね?
いや、問題無いけど、オレとの成長の差はこれ如何に?
まあ、いっか。
新しいスキルの試運転をしますか。
えっと、法術【水】は、水を統べる能力ね。
「水法・流」
大気中から水分が集められ、コップ一杯分程の水が一定の形(短剣)を保ったまま、中だけ勢い良く流れている。
試しに、近くのゴブリンの家を斬る。
スパンッ!そんな音を立てて、家を斬る。
そしてズガガガガッ!と言う音と共に、家が斜めに崩れた。
「これは、凄いな……。」