表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

忘却に沈む神話

“太古の昔、世界はただ混沌としていた

ただうつろうばかりの緩やかな世界。曖昧な世界”


“やがて現れた光と闇は、まだその境界線はなく

ときには光が闇の飲み込まれ、ときには闇が光に焼かれ失せ

けれど存在意義の相違ゆえ、その二つが交じり合うこともなく”


“光の眩耀(げんよう)、闇の冥暗(めいあん)

いつしかはっきりと分たれた二つに、命が灯る

後に、太陽神と常闇(とこやみ)王と呼ばれる2対の神

世界が大きく動き出す”



“2対の神らの争いは、完全に分離したことでさらに激しさを増す

自身の持つ力を最大限に振るって、ただ相手の消滅を願った”


“血が流れる

太陽神と常闇王の血がぶつかり合うたびに流れる

それは絶えることなく。枯れることもなく

いつしか2対の神は、互いの命を奪って砕け散った”


“太陽神から散った血は、その明るさにより昼を作り

その亡骸は、大地に生まれ変わった

対して、常闇王から散った血は、その深い暗闇により夜を作り

その亡骸は、海に生まれ変わった”


“そして二つが合わさった血からは新しい命がたくさん生まれた。

最後に生まれたのが、性別の違う2人の人間だった”



“最初に生まれた人間が持っていた色は太陽神と同じく、金の髪、金の目

やがて二人は結ばれ、たくさんの子を産み、国を作った

のちに太陽国アースガルドと呼ばれる、わが祖国の誕生である”


“以降、太陽神を祖に持つ我が国には、神の御遣いが降臨される

王族貴族と関係なく、太陽神の言葉を受ける者。それが御遣い

そして啓示を受けた御使いはその証として、太陽神と同じ金に瞳と神が変化するとされる”








創世神話[太陽神と常闇(とこやみ)王]序章より一部抜粋/著作者不明/太陽暦201年/現在絶版

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ