表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
247/360

第二百四十七話 春の再会(一)

 その時、真上から聞き覚えのある声が降ってきたのである。

「紫野」

 紫野は、はっと顔を上げた。

 その声の主が誰であるか、すぐにわかったのだ。

「高香!」

 紫野は笑顔を見せながら、大急ぎで土手を駆け上がって高香の前に立った。

 高香はいつもと変わらぬ旅姿の格好で、薬箱を背負い、日よけの笠を被っている。

 熊よけの鈴のついた杖が、ちりりんと鳴り、高香は笠の下から優しい瞳を紫野に向けた。

「大きくなったな、紫野。いくつになった」

 やっぱり紫野は、「嬉しい」という表現が下手だ。

 ただ身を乗り出すように、忙しなく答える。

「十四さ。高香、今年も夏が終わるまでいる?」

 高香は笑った。

「ああ、そのつもりだ。また会えて嬉しいよ、紫野」

 すると、初めて紫野もぎくしゃくと照れ笑いし、

「俺もだ、高香」

 そして、

「今から寺に行くの?」

 と聞いた。


 ちらりと皆の方を見る。

 綾ねが、今度は雪と一緒に新しい葉を探しているのが目にはいった。

 雪の笑顔がまぶしい……。


 そんなことを思っている間に高香が「そうだ」と答え、紫野は咄嗟に言った。

「じゃ、一緒に行く」



****************************************************************************


いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。

この回は600字に満たないため、あとがきなんぞを無理矢理入れてみます。^^;


じつはこの回は、私にとってとっても意味のある回なのです。

この小説のサブタイトルにもありますように、「陰陽伝昔語り」、つまり昔語りをしているのでありまして、ここから『陰陽伝』という本編へリンクしているのです。


って別にこれは無視してくださいませね。

こんなことを書くのは、600字に満たないからなんですよ。


これでOkかいな^^;


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ