学力調査テスト!②
「へ~、そうなんだ」
あれから数分経ち、今はリンダと二人で席に座ってる。あの後リンダは一緒に居た茶髪の女の子と分かれてこっちの席に来た。代金は茶髪の子が払ってくれるらしい。
「意外と頭良いんだね薫は」
因みに今は何の勉強をしてたか、何が得意かを話している。
「意外とは失礼な…」
「あはは、ごめんごめん。良くも無く悪くも無いイメージだったからさ」
「それなりに自信はあるんだぞ!中学校だって結構中の上ぐらいキープしてたんだから」
「へ~」
リンダは簡単な会話をするだけで嬉しそうな顔をする、勿論俺も嬉しいし楽しい。そういえばリンダもテスト期間だから居るのかな?制服着てないけど
「なぁ」
「何?」
「リンダもテスト期間で学校早く終わったの?」
「あぁ、私学校行ってないんだ」
「はい?」
「学校行ってないの」
もしかして試験に落ちたのかな?だったら追求しない方が良いよね。
「あ、あぁそうなんだ」
「あ、別に気にしないでね?落ちたとかじゃないから」
「え?じゃあ就職とか?」
「うん、そうだよ」
「どこで働いてるの?」
「何でも屋「ドリーム」って知ってる?」
「いや知らない。それに何でも屋?」
初めて聞く名前だ。名前からして何でもしてくれるっぽい所だけど…
「ここから少し離れたところにある店でね、頼まれたことを何でもする何でも屋なの。私含めて従業員は8
人。小さい店だよ」
まさかこの時代に何でも屋があるとは…。しかも従業員少ないし…。
「じゃあ今日は定休日かなんか?」
「うんそんな感じ」
「どんな事を頼まれたりするの?」
「ん~?その時によるかな?工事の手伝いだったり製氷だったり色々」
その後やったことあるものを聞いた。他にはベビーシッターや浮気調査、盗まれた物を探したりペットを探したり。本当に色々やるらしい。因みに請け負えない物もあるらしい。何でも屋じゃ無いのかとツッコミたいがあえて何も言わないことにした。
1番きつかったのはベビーシッターらしい。特にミルクあげ。
良く来るのは製氷らしく、どうやら氷系の能力者が居るらしい。他の人も能力者か聞いたが企業秘密だから言えないらしい。さっき言ってたけどね。
「まぁそんなとこかな?そう言えば薫の趣味って何?」
「ん?俺?俺は運動にゲームにマンガかな?」
「普通だね」
「そういうリンダは?」
「私?私は少女漫画に恋愛小説、あと節約に裁縫だね。良くぬいぐるみ作ったりするよ。熊さんとか♪」
「おぉ凄い。そして以外」
「むっ。何が?」
「女の子ってショッピングが趣味だと思ってた」
「確かにショッピングが好きな子はいっぱい居るけど私はあんま買い物はしないな。お金が勿体なくてさ…」
「守銭奴?」
「違う」
からかったら軽くチョップされた。
「いて」
「必要な物しか買わないだけ。使う時は使うけどね」
「へ~」
ブー!ブー!ブー!ブー!
不意に誰かの携帯が鳴った。
「あ、ごめん私だ」
どうやらリンダらしい。電話らしく、席を離れて化粧室に向かっていった。
数分経つとリンダが戻ってきた。
「ごめん、急用が出来ちゃった。先に帰るね」
「ああ分かった」
まぁリンダが帰るなら俺も帰るけどね。リンダと話すために居たわけだし。当初の目的は違うけど。
リンダが帰るのを見送ってから会計を済ました。やることも特にないので家に帰ることにした。
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